刑事モース〜オックスフォード事件簿〜 全話あらすじ ネタバレ|相関図・キャスト・感想・見どころまとめ

ご訪問くださりありがとうございます!クルミットです♪

「刑事モース〜オックスフォード事件簿〜」は、若い刑事の推理が事件を動かすたびに、私まで少し得意な気分になってしまうドラマです。職場で彼に反感を向ける上司たちには、つい口を挟みたくなりました。見ているうちに、すっかり彼の味方になってしまいます。

それで、私まで頼りたくなったのが、ベテラン刑事のフレデリック・フレッド・サーズデイです。オックスフォード大学を中退した若手刑事エンデバー・モースの才能を見込み、捜査の仕事を教えていく姿に、少しほっとしました。この上司のそばで経験を積んでほしいと、つい親のような気持ちで見守ってしまうんです。

英国のITVで放送された本作の舞台は、1960〜70年代のオックスフォードです。オペラが絡む殺人事件もあり、入り組んだ謎を追う楽しみもたっぷりあります。事件のつながりを確かめたくなって前の場面を見返すうちに、私も捜査に付き合っている気分になりました。

この記事では、私がエンデバー・モースの職場での立場にやきもきしながら完走した感想を交えつつ、「刑事モース〜オックスフォード事件簿〜」の全話あらすじとネタバレ、見どころを余すところなく紹介します。
ぜひ、オックスフォードで難事件に向き合う若い刑事の歩みを一緒に見届けましょう♪

NHK BSプレミアム4Kで放映されるまであと34日です!

目次

刑事モース〜オックスフォード事件簿〜 あらすじ

辞表を書き始めていた若い刑事エンデバー・モースが、15歳の少女の失踪事件を追うため、オックスフォードへ送られます。かつて大学を卒業せずに去った街で、今度は警察官として聞き込みをすることになります。大学で学んだ経験は捜査の助けになりますが、大学と街の人々の間にある隔たりも、モースの前に立ちはだかります。

そんなモースをそばに置くのが、ベテラン刑事のフレデリック・フレッド・サーズデイです。辞表を差し出したモースに、サーズデイは捜査をともにする補佐役を任せます。モースはオックスフォード市警へ移り、複雑な殺人事件に向き合います。オペラに結びつく事件にも鋭い推理を働かせますが、その働きは上司たちの嫉妬や反感も招いてしまいます。

サーズデイや同僚のジム・ストレンジは、モースに昇進試験を受けるよう勧めます。一般勤務を離れ、正式にサーズデイの補佐役になるためです。難しい事件を解いても、職場ですんなり認めてもらえるわけではありません。一度は警察を辞めようとしたモースは、この街で刑事を続けていけるのでしょうか。

見どころ

遺体安置所でモースが気を失ってしまう場面には、ちょっと驚きました。捜査をする本人が倒れてしまうと、こちらも事件どころではなくなります。

第1話で印象に残るのは、モースとサーズデイが、捜査の腕と警察官としての振る舞いについて話す場面です。自分の捜査能力を口にするモースに、サーズデイは警察官として覚えるべきことも示します。私はここで、モースの得意なことも足りないことも見ているサーズデイに安心しました。部下の能力を認めたうえで、仕事のやり方を教えてくれるのです。モースがこの人と出会えてよかったと感じました。

事件を解いても上司たちから反感を買うところは、正直もやもやします。サーズデイとジム・ストレンジが昇進試験を勧めるくだりでは、私まで早く受けてほしい気持ちになりました。

「刑事モース〜オックスフォード事件簿〜 各話あらすじ」はこちらから

ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。

キャスト・登場人物

「刑事モース〜オックスフォード事件簿〜」のキャスト&主な登場人物一覧です。

エンデバー・モース(演:ショーン・エヴァンス)

「毒薬と令嬢」では、女子学生の急死を心臓発作とする診断に納得せず、捜査を続けます。カウリー署でサーズデイ警部補の補佐を務める若い巡査で、オペラを愛し、「殺しのフーガ」では複数の殺人現場に残された歌詞に気づきます。

私は、モースの気になることをそのままにできないところが好きです。周囲から経験不足を指摘されると、もう少しこの人の話を聞いてあげてほしくなります。

フレデリック・フレッド・サーズデイ(演:ロジャー・アラム)

私がモースのそばにいてほしいと思うのは、サーズデイです。若いモースを信頼して自分の補佐に選び、現場で刑事の仕事を教えるベテランの警部補です。正式に補佐を務められるよう昇進試験の受験も勧めていて、仕事を任せた後も成長を気にかけてくれるところに安心します。

レジナルド・ブライト(演:アントン・レッサー)

カウリー署に新しく赴任する警視正で、「毒薬と令嬢」では、経験の浅いモースが階級を飛び越えてサーズデイの補佐を務めることに異議を唱えます。私はモースを応援しているので、この口出しにはちょっとむっとします。

ジム・ストレンジ(演:ショーン・リグビー)

サーズデイと一緒に、モースへ昇進試験を受けるよう勧めます。同じ巡査として働く同僚からのこうした後押しは、私ならうれしいです。

マックス・デブリン博士(演:ジェームズ・ブラッドショー)

内務省所属の病理医で、遺体の検査や死因の確認を通じて、モースたちの事件捜査を支えます。

ピーター・ジェイクス(演:ジャック・ラスキー)

モースが難事件を解く活躍に、嫉妬やいら立ちを覚えるカウリー署の刑事です。モースより上の立場にいる人物なので、二人が仕事をする場面は少し気になってしまいます。

相関図

モースとサーズデイは、補佐と指導役の関係です。サーズデイがモースを自分の補佐に選び、「毒薬と令嬢」では、その起用に署の上司であるブライトが異議を唱えます。

ストレンジはモースの同僚で、昇進試験の受験を勧める形で後押しします。ジェイクスは同じカウリー署で働く上位の刑事で、モースの捜査での活躍が嫉妬やいら立ちにつながります。

デブリン博士は、遺体を調べる専門家として捜査に関わります。モースたちが事件を追ううえで、死因や遺体から得られる情報を提供する関係です。

評価・レビュー

海外ドラマ「刑事モース」の評価レビュー&感想です。
全36話を完走したクルミットの正直な感想を書いています。
後半はネタバレありなのでご注意ください♪

第1話のパイロット版「華麗なる賭け」は、モースが辞職願をタイプしているところから始まります。刑事として歩き出す話だと思っていたので、最初から辞めようとしている姿にまず驚きました。それでも少女メアリーの持っていた高価な詩集に引っかかって、結局その疑問を手放さないんですよね。新聞のクロスワードに密会の暗号が隠れていたと分かる場面には、素直に「おお」となりました。

第2話「毒薬と令嬢」でブライト警視正が赴任してきて、若いモースが補佐に付いていることを早々に問題にされます。まだ事件の話も進んでいないのに肩身が狭くなるモースを見て、この人を最後まで見届けたいなと思ったのが、私の見始めです。事件の謎解きだけで引っ張る作品ではなく、モースという人がだんだん好きになるタイプのドラマでした。

ネタバレありの感想

いちばん印象に残っているのは、第3話「殺しのフーガ」です。犯人がオペラの筋に合わせて殺していくんですけど、ニモを壁の中に生き埋めにしたところは本当にきつかったです。モースが大好きなオペラを、そんなふうに使われるのが嫌で。犯人の身勝手さにはずっとイライラしていました。

好きな人物は、やっぱりサーズデイです。第5話「家族の肖像」で、昔の部下を殺されて汚職の疑いまでかけられた因縁の相手ヴィックが出てきたとき、サーズデイが冷静でいられなくなるのがこちらまで苦しくて。家に花輪を送りつけるなんて、本当にやめてほしいと思いました。モースを支えてくれる人が、昔の傷を抱えたままなのが切なかったです。

イラッとした人は何人もいますが、第15話「嫉妬の賛美歌」のペティボンは別格でした。他人の音楽や振る舞いにあれだけ口を出しておいて、脅迫状は自作自演。警察を巻き込んでおいて自分は平気な顔をしているので、見ていて腹が立ちました。第16話「呪われたベッド」の10番ベッドは、噂を聞いたあとでわざわざそこに移すところが怖くて、ここは犯人というより展開にヒヤヒヤさせられました。

後半になるほどモースが傷だらけになっていって、シーズン8でお酒に沈んでいく姿は見ているのが本当につらかったです。だからシーズン9の第34話で、お酒を勧められても静かに断るモースを見たときは、少しほっとしました。同じ回のマルゴーの嫌がらせには、また腹が立ちましたけど。

そして最終回の第36話。サーズデイが息子を守るために罪を犯していた、という展開は、正直すぐには飲み込めませんでした。家族を思う気持ちは分かるんです。でも、あれだけ誠実に見えた人だったので、「そうなってしまうのか」という気持ちのほうが先に来て。ただ、子どもたちを傷つけた施設の事件を隠してきた元部下には最後まで腹が立っていて、その人が報いを受けるところは、スッとしたというより静かに見ていました。モースとサーズデイの別れは寂しいですが、36話ぶん付き合ってきて良かったです。

みんなの評価 ― 本国と日本でこんなに違う

ここからは、私の感想とは別に、本国と日本のみんなの評価をまとめました。

本国と日本の評価

スコアは2026年10月時点のものです。

項目 本国・英語圏(IMDb) 日本(Filmarks)
平均スコア 8.6 / 10(シリーズ全体) シーズン1〜8は4.1〜4.2 / 5(シーズン9は評価が少なく平均は出ていません)
評価数 38,674件 シーズン1が1,054件、シーズン8が205件と、シーズンが進むほど少なめ
分布や話ごとの差 10点が35.8%、9点が31.4%、8点が19.8%。1点も1.6%あります 4.1〜5.0が43〜53%(シーズン5・6が多め)、3.1〜4.0が42〜54%、2.1〜3.0は3〜6%

本国では2012年から2023年まで続いた長いシリーズで、650万人以上が見た放送もあったそうです。最終の第9シリーズが放送されたのは2023年2月。イギリスの新聞では、続編を決めるのは簡単な判断だと書かれたこともありました。8.6という数字は10点が3割台半ばで、高得点がぎゅっと集まっているのが印象的です。日本はどのシーズンもほぼ4.1〜4.2で、安定して高いんですね。私の感覚は日本の4点台前半に近くて、大好きだけれど、全部に満点は付けられないかな、くらいの距離です。

本国で賛否が分かれたところ

イギリスでは、おおむね好意的な評価が多かったようです。その中でも、筋が入り組みすぎてすっきりしない回があるとか、結末が急ぎ足で大げさに感じられる、といった声もあったと知りました。これは、わかるなと思います。事件の絡み方が込み入っていて、途中で「あれ、誰がどう関係していたんだっけ」と思った回もありましたから。

もうひとつ、イギリスの新聞には、若いモースが賢すぎて信じにくい、という見方がありました。1960年代に現代の警察官が貸し出されたみたいだ、という書き方です。ここは私はあまり気になりませんでした。第1話で高価な詩集に違和感を持つところや、第3話でオペラの筋に気づくところは、この人だから成り立つ話で、むしろそこが好きだったので。

一方で、同じ新聞が当時の暮らしの細かい描き方や、サーズデイ役の演技をほめていたのは、うなずけました。最終シリーズについては、原作が届かなかった高みに達したとまで書いた記事もあって、そこまで言うんだ、と少しびっくりしました。結末の受け止め方は人それぞれでも、最後まで丁寧に作られていたのは、完走した私も感じています。

評価データ・参考資料

撮影秘話とトリビア

「刑事モース〜オックスフォード事件簿〜」の世界をもっと深く楽しめます!知れば知るほど面白い、ドラマのトリビアや撮影裏話をご紹介します。
本編とはひと味違う、キャストのつながりや制作の裏側に迫るエピソードを集めました♪

カウリー警察署のロケ地は、ロンドンの旧庁舎

カウリー警察署として撮影に使われたのは、ロンドンにある旧サウスゲート・タウン・ホールです。オックスフォードを舞台にした物語の風景に、ロンドンの建物も溶け込んでいます。

新聞編集長役には、初代主演俳優の娘が出演

地元紙「オックスフォード・メール」の編集長を演じるアビゲイル・ソウは、以前のシリーズでエンデバー・モースを演じたジョン・ソウの娘です。父は刑事役、娘は新聞編集長役として、同じ物語の世界に関わっています。
さらに、編集長が主人公に、以前どこかで会ったことがあるかと尋ねる場面もあります。親子のつながりを知ってから見ると、この短いやり取りも味わい深く感じられますね。

テレビ登場30周年を記念したカメオ出演

シーズン4には、エンデバー・モースのテレビ登場30周年を記念して、以前のシリーズの登場人物や、当時の出演俳優によるカメオ出演が盛り込まれました。

ショーン・エヴァンスが語った、続編への向き合い方

ショーン・エヴァンスはシーズン3の放送前、6年契約のような長期の約束があるわけではないと説明しています。日々、そして一年ごとに作品に取り組んでいるという話でした。完成したシーズンへの手応えを示す一方で、観客の反応や、登場人物の物語をさらに広げられるかどうかは、放送後に見えてくると語っています。

刑事モース〜オックスフォード事件簿〜のイギリスでの評価

「刑事モース〜オックスフォード事件簿〜」は、イギリスのITVで2012年から2023年にかけて放送された刑事ドラマです。先行する長寿シリーズの主人公の若き日々を描き、全9シリーズにわたって物語を重ねました。おなじみの人物の原点をたどる楽しみと、若い刑事の成長を見守る楽しみを備えた作品です。

単発ドラマから始まり、全9シリーズへ

イギリスでは2012年1月に単発ドラマとして放送され、2013年からシリーズ放送が始まりました。シリーズ版は1話約90分で、事件の捜査と登場人物の関係をじっくり描く構成です。2023年3月に最終回を迎え、全9シリーズで完結しました。

続編の制作につながった好調な反響

第1シリーズは安定した高視聴率を含む成功を収め、第2シリーズの制作につながりました。視聴者の多さを踏まえ、続編の制作決定は容易なはずという趣旨の評価が寄せられています。放送初期から、次の物語を届ける後押しとなる反響があったことがうかがえます。

謎解きと、若い刑事の歩みを追う楽しみ

舞台は1960年代から1970年代のオックスフォードです。ショーン・エヴァンスが演じるエンデバー・モースと、ロジャー・アラムが演じる上司のフレッド・サーズデイとの関係が、捜査とともに描かれます。複雑な事件に挑む姿に加え、仕事での挫折や人間関係の変化も積み重ねていく作りです。

事件が解けるまでの面白さに、主人公がどのような刑事になっていくのかを見届ける楽しみが重なります。こうした人物の歩みを追えるところにも、長くシリーズを見続けたくなる魅力が感じられますね。

製作体制と原作 ― コリン・デクスターの人物造形を受け継ぐ前日譚

「刑事モース〜オックスフォード事件簿〜」を支えるのは、受け継がれてきたキャラクターと、その若い時代に焦点を当てた企画です。製作の背景を押さえると、事件の謎解きに加えて、エンデバー・モースが刑事として経験を積む姿にも注目できます。

監督・脚本家

企画を手がけたのはラッセル・ルイスです。監督は一人に固定されず、複数の監督が参加しています。物語の出発点は1965年のオックスフォードです。ショーン・エヴァンスが若きエンデバー・モースを演じ、刑事としての初期の歩みを描いています。

キャラクターの原案と前日譚の位置づけ

本作の基盤となるキャラクターを生み出したのは、コリン・デクスターです。「刑事モース〜オックスフォード事件簿〜」は、1987年から2000年まで放送された先行シリーズの前日譚にあたります。長く描かれてきた主人公の若い時代へとさかのぼる構成です。

その中心には、エンデバー・モース(ショーン・エヴァンス)と、彼を指導するフレッド・サーズデイ(ロジャー・アラム)の関係があります。複雑な事件を解く才能だけでなく、上司や同僚と関わりながら捜査を学ぶ過程も描かれます。この出発点を意識すると、主人公の推理と職場での振る舞いをあわせて楽しめます。

出品・制作体制

制作は、ITVスタジオ向けにマンモス・スクリーンとマスターピースが共同で担い、英国ではITVが放送しました。主要ロケ地はオックスフォードです。また、劇中の警察署として、ロンドンの旧サウスゲート・タウンホールも撮影に使われています。

2012年の単発テレビ作品を経て、連続シリーズ第1シーズンの全4話は2012年夏に撮影され、2013年4月から5月に放送されました。第2シーズンの撮影は2013年9月にオックスフォードで始まりました。

後年の撮影日程では、第8シーズンが2021年3月に撮影を開始し、同年6月に終了しています。最終となる第9シーズンは2022年5月22日に撮影を開始し、同年8月26日に終了しました。シーズンごとに制作を重ね、全9シーズンへと続いた作品です。

OST ― バリントン・フェロングとマシュー・スレイターが手がける音楽

「刑事モース〜オックスフォード事件簿〜」の音楽は、作曲家のバリントン・フェロングとマシュー・スレイターが担当しています。

物語には、オペラに関わる事件も登場します。音楽が事件とどう結びつくのかも、鑑賞するときに注目したいポイントです。

結末解説【ネタバレ注意】― 第36話、ジョアンの結婚と師弟の別れ

※この章はドラマ最終話の核心的な結末に触れています。本編未視聴の方は十分ご注意ください。

最終話のクライマックス

「刑事モース〜オックスフォード事件簿〜」の最終話では、実際の死に先立って新聞に死亡告知が掲載される事件と、少年矯正施設ブレナム・ヴェイルの隠蔽事件に決着がつきます。死亡告知を利用した連続殺人の犯人は、ジョン・ビングリーです。自身の排外的な思想に反する意見を新聞に寄せた大学関係者を狙い、事故に見せかけて殺していました。最後にはエンデバー・モースも襲いますが、ジム・ストレンジたちが駆けつけます。

一方、ブレナム・ヴェイルの隠蔽を進めていた汚職警官アーサー・ロットは、施設跡でエンデバー・モースと対峙します。そこへバイク集団が現れ、仲間の死への報復としてロットを殺害します。

さらに重い事実として明かされるのが、施設で殺されたと思われていた少年ピーター・ウィリアムズのその後です。少年は密かに養子に出され、レイモンド・ケネットという名前で生きていました。成長後は麻薬を扱うバイク集団に加わり、サムを脅したことで、その父フレッド・サーズデイに殺されます。長年追っていた少年の行方と、師が犯した殺人が、ここで結びつきます。

主要キャラの決着

ジョアンとジム・ストレンジは結婚します。新郎の付き添い役を務める予定だったエンデバー・モースは、ロットとの対決に向かったため式を欠席し、ピーター・ジェイクスが代役を引き受けます。披露宴後は、飲酒した夫に代わってジョアンが車を運転し、二人で会場を後にします。ジム・ストレンジの転任先はキドリントンです。

エンデバー・モースとジョアンが結ばれる場面は、彼の想像の中だけです。披露宴で愛を告げ、キスを交わす映像が入りますが、実際に起きた出来事ではありません。現実の会話では、彼女をストレンジ夫人と呼びます。二人の恋愛は、結婚という形では実りません。

フレッド・サーズデイは、家族を守るために遠方へ移ります。ケネット殺害への報復から息子を守る必要が生じ、妻とともに、当初予定していた転任先よりも遠くへ離れることになります。エンデバー・モースは師の犯行を見抜いて問いただしますが、その秘密を守ります。また、殺されたケネットが、捜していた少年本人だったことは師に伝えません。二人は別れ、それまでの師弟関係に区切りをつけます。

レジナルド・ブライトは退職し、亡き妻の墓を訪れます。エンデバー・モースには、再開の可能性があるカウリー署と、マクナットの補佐になる道を示します。仲間たちがそれぞれの場所へ向かう中、主人公にも次の仕事につながる選択肢が残されます。

原作との関係

本作は、コリン・デクスターが創造した登場人物をもとに、若き日の刑事を描く前日譚です。最終話で区切られるのは、師とともに捜査してきた時代です。次の上司となり得る人物への言及や、最後に登場する赤い車が、先行するドラマとのつながりを示しています。

墓地の銃声と、最後の赤い車をどう読むか

終盤には、エンデバー・モースが師から受け取った拳銃を教会の墓地へ持っていき、銃声が響く場面があります。ただし、何に向けて撃ったのかは画面に映りません。その後には合唱に参加する姿と、黒いジャガーで走り去る姿が描かれます。銃声だけを根拠に、主人公の死を示す結末とは言えません。

最後に黒いジャガーとすれ違うのは、先行するドラマを象徴する赤いジャガーです。バックミラーには、年長の主人公を演じたジョン・ソウの面影が映ります。若い自分と未来の自分がすれ違う場面として受け取ることも、先行作へ物語をつなぐ象徴的な演出として受け取ることもできます。

ジョアンは夫と会場を去り、師は家族を守るために遠方へ向かいます。その別れを経たエンデバー・モースは、最後に自分の車を走らせます。

基本情報

タイトル 刑事モース〜オックスフォード事件簿〜(Endeavour)
英語タイトル Endeavour
放送年 2012年〜2023年(TV映画は2012年、連続シリーズは2013年に放送開始です)
話数 全36話(パイロット版+シーズン1〜9。NHK BS4KのCase番号と同じ数え方です)
ジャンル 英国ミステリー
原案 ラッセル・ルイス
主な出演 ショーン・エヴァンス(エンデバー・モース役)
ロジャー・アラム(フレデリック・フレッド・サーズデイ役)
アントン・レッサー(レジナルド・ブライト役)
ショーン・リグビー(ジム・ストレンジ役)
ジェームズ・ブラッドショー(マックス・デブリン博士役)
ジャック・ラスキー(ピーター・ジェイクス役)

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