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クルミットです♪
ジョアンが家を出てしまい、モースも彼女の両親も寂しさを抱えたまま。シーズン4は、前の事件の傷がまだ残るところから始まります。
そんな中、川で見つかったのはコンピューター研究に関わる教授の遺体。大学で人間と機械のチェス対戦が準備される一方、捜査では不審な溺死が続いていきます。
昇進試験をめぐるモースへの仕打ちも、腹立たしい今回。事件の犯人と結末まで追っていきます。
それでは13話を一緒に見ていきましょう!
刑事モース シーズン4第1話「死のゲーム」のあらすじ
舞台は1967年7月。銀行襲撃事件で心に傷を負ったジョアンは、家を出たままです。
モースは彼女が去ったときのことを思い返しています。ジョアンの父親である上司も、妻も、娘がいない生活を受け止めきれません。
妻を気遣う上司ですが、妻は壊れ物のように扱わないでほしいと伝えます。夫にとっては、そばにいる妻まで失いたくないという思いがあるのでした。
いつも決まっていた火曜日のサンドイッチの具まで変わっています。娘の不在は、毎日の小さな習慣にまで及んでいました。
サンドイッチの具のことなのに、ここは寂しかったです。いつもどおりの用意ができないお母さんを、責める気にはなれません。
モースも、二人にうまく慰めの言葉をかけられずにいます。自分もジョアンのことを引きずっていて、簡単に励ませる状態ではありません。
そしてモース自身にも、ひどい知らせが届きます。巡査部長へ昇進するために受けた試験の答案用紙が、行方不明になったというのです。
署長に確かめると、なくなったのはモースの答案だけ。勉強して試験を受けたのに、採点以前のところで道をふさがれてしまった。
モースの答案だけがなくなるなんて、そんなことがありますか? ここまで努力した人に、この仕打ちはあんまりです!
署長は、これまでの捜査でモースが強い権力を持つ相手を敵に回したことに触れます。その相手たちは恨みを忘れず、これからも彼の仕事を邪魔するという話でした。
そして、警察官としての将来を考えるなら、別の警察への転属がよいと勧めるのです。
悪いことをした側が残って、モースが出ていく話になるのが嫌ですね。署長の忠告も分かるけれど、すんなり受け入れたくないなあ。
そんなモースのもとに、マグダレン橋の近くで遺体が見つかったという連絡が入ります。川に浮かんでいたのは、1か月以上前から姿が分からなくなっていたニールセン教授だった。
当初は事故による溺死が疑われます。しかし、モースは事故として片づけることに納得せず、教授の周辺を調べていきます。
ニールセン教授が所属していたのは、人工知能の研究で知られるカレッジ。ここでいうカレッジは、大学を構成する学寮のことです。
そこでは、人間とコンピューターがチェスで対戦するという催しが準備されていました。現在のようにコンピューターが身近ではない時代に、機械が人間と頭脳勝負をするわけです。
対戦相手はグランデコ教授。ニールセン教授は生前、研究グループの中で揉め事があると、グランデコ教授に連絡していました。
死の前に、研究仲間との間で何が起きていたのか。モースは、研究チームと教授の死のつながりを追います。
大きな催しを控えているのに、仲間の間では揉め事があったんですね。亡くなる前の連絡が残っていてよかったです。
一方、新聞記者のテッサは、モースの手帳を盗んで殺人事件のスクープ記事を出します。記事には、モースの手帳からしか知りようのない内容が含まれていました。
モースが新聞社で問いただすと、女性編集者は弁護士を交えた話にしようとします。しかし上司も黙っておらず、手帳を持っているならテッサを法の場に出すと強く告げるのでした。
人の手帳を盗んで記事にするのは、さすがにだめです! ただでさえ答案の件で傷ついているモースに、余計な苦労をかけないでほしい。
そのテッサまで、プールで遺体となって発見されます。大きな記事で名を上げようとしていた彼女が、自分の死を新聞に載せられることになってしまった。
仕事のやり方に問題があったとしても、命を奪われてよい理由にはなりません。
川だけでなく、公営のプールでも続く溺死。モースは、一つずつの事故として扱うには不自然だと考え始めます。
捜査の中で浮かんでくるのが、チェスとのつながりです。ここでは、チェスに詳しい女性警官の知識が役立ちます。
駒の動きを手がかりにすると、それまで別々に見えていた死に共通点が見つかります。コンピューターの対戦だけでなく、殺人にもチェスが関わっていたのです。
チェスに詳しい人がいて助かりました! 私なら駒の動きのところでつまずいて、つながりに気づけそうにありません。
捜査では、新作の署名会を開いていた推理作家にも疑いが向きます。作家は新聞社の女性編集者とも親しく、事件との関わりが気になる人物です。
しかし、怪しく見えることと犯人であることは別でした。モースは被害者と研究チームの関係を調べながら、手がかりをたどります。
プールで新たな犠牲者が出ると、捜査には住所を絞り込む作業が必要になります。そこでモースが頼ろうとしたのが、大学のコンピューターだった。
上司は機械を使うことに懐疑的です。それでもモースは、コンピューターの力を借りるよう説得します。
この機械は、もともと郵便の住所情報を扱うために作られたもの。人の手では何日もかかる照合作業を、数時間で進められます。
今のように画面へ入力すればすぐ結果が出る時代ではありません。それでも、次の犠牲者を防ぎたい捜査では大きな助けになります。
チェスの対戦用だと思っていた機械が、住所探しで役に立つのがうれしいです。モース、ここは上司を説得できてよかった!
やがて、捜査線上に浮かんだ人物が所有する農場の家で、別の遺体が発見されます。手がかりを追ったモースは、ついに犯人へ近づいていきます。
犯人は、ニールセン教授から研究計画を外すと警告されていた研究員でした。別の名前を持つこの男と、犠牲者たちの間には、それぞれ因縁があったのです。
チェスの規則に従って、無関係な相手を選んでいたわけではありません。男は、自分にひどいことをしたと考える人々を狙っていました。
ニールセン教授が殺されたのは、研究から外すと告げたため。犯人は、その言葉を恨んでいたのです。
犠牲者の女性は、かつて犯人の家で働いていた使用人でした。彼女は過去に、犯人に不利な証言をしています。
もう一人の男性は、犯人と口論をした相手。そしてテッサは、記事の中で犯人を侮辱していました。
研究上の対立も、過去の証言も、口論も、記事も、男の中では復讐する理由になっていた。四人の命を奪ったのは、その身勝手な恨みです。
自分が傷ついたからといって、相手を殺していいことにはなりません。証言した女性まで狙うなんて、本当に腹が立ちます。
そして、犯人が次に狙っていたのは新聞社の女性編集者。テッサの件でモースとやり合った、あの編集者です。
しかし、その殺人は実行されません。モースと上司が間に合い、犯人が彼女の命を奪う前に捕らえます。
チェスになぞらえて続いた殺人は、ここでようやく止まります。モースは、機械による住所の照合も助けにしながら、次の犠牲者を救ったのでした。
刑事モース シーズン4第1話「死のゲーム」の感想まとめ
いちばん胸に残ったのは、モースが自分の答案用紙だけ消えていたと知る場面です。試験の点数が足りなかったなら、悔しくても勉強し直せます。でも、答案そのものをなくされたら、本人にはどうしようもありません。
まじめに捜査をしてきたことが、こんな形で返ってくるのがつらい。署長から転属を勧められるところまで含めて、きつかったです。
ジョアンのことでも心が晴れないのに、仕事でも居場所を追われるような話になる。少しは安心して働かせてあげてほしいですよね。
それでもモースは、必要だと思えばコンピューターを捜査に使おうとします。上司が乗り気でなくても説明して、手がかりを探す。その仕事ぶりには、やっぱりほっとします。
犯人の動機には、嫌な気持ちが残りました。口論した相手も、自分に不利な証言をした人も殺すなんて、勝手すぎる。被害者それぞれに生活があったことなど、考えていないように思えてしまいます。
テッサには手帳の件でイラッとしたけれど、亡くなったと知ったら話は別です。モースに手帳を返して、叱られて、それで済んでほしかった。
そしてジョアンの両親。火曜日のサンドイッチまで変わってしまうほど、娘がいないことが毎日に入り込んでいるのが寂しかったです。事件が解決しても、あの家の食卓がすぐ元に戻るわけではないんですよね。
重い気持ちの残る回でしたが、最後にモースと上司が女性編集者のもとへ間に合った場面には、本当にほっとしました。
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