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クルミットです♪
もしもシャーロック・ホームズが現代のロンドンにいたら――。スマートフォンとブログを使いこなす「コンサルタント探偵」シャーロックと、アフガニスタン帰りの元軍医ジョン・ワトソンが、ベーカー街221Bを拠点に難事件を解いていくのがBBCの『SHERLOCK(シャーロック)』です。
このページでは、シーズン1〜4と特別編・全13話のあらすじと感想をまとめています。各話記事には犯人や結末のネタバレが含まれます。まだ見ていない方は、先に作品紹介とキャスト欄をどうぞ。
全13話のあらすじ一覧
英国での放送順に、通しの番号で並べています。各シーズンは約90分の3話構成。2016年の特別編「忌まわしき花嫁」は、シーズン3と4の間に入れています。
シーズン1(通算第1話〜第3話)
シーズン2(通算第4話〜第6話)
シーズン3・特別編(通算第7話〜第10話)
シーズン4(通算第11話〜第13話)
NHKでの放送情報
NHK BSでは「SHERLOCK(シャーロック)2」(シーズン2・全3回)を、土曜の夜11時10分から放送しています。シーズン2は、アイリーン・アドラーが登場する「ベルグレービアの醜聞」、ダートムーアが舞台の「バスカヴィルの犬(ハウンド)」、モリアーティとの対決を描く「ライヘンバッハ・ヒーロー」の3話です。このページの通し番号では第4話〜第6話にあたります。
どんなドラマ?
コナン・ドイルの名探偵を、21世紀のロンドンに置き換えたシリーズです。シャーロックは警察に頼られる私立の「コンサルタント探偵」。観察と推理で相手の経歴を一瞬で言い当てる一方、人の気持ちには無頓着で、ロンドン警視庁の多くの人からは煙たがられています。
そこへ現れるのが、戦地で負傷して帰国した元軍医のジョン。同居人として暮らし始めたジョンは、シャーロックの推理に振り回されながらも、事件の現場へ一緒に飛び込んでいきます。ジョンが書くブログが二人を有名にしていくのも、現代版ならではの設定です。
各話のタイトルや事件は原作の短編・長編をもじっていますが、筋書きは大胆に組み替えられています。宿敵モリアーティ、「あの女」アイリーン・アドラー、政府の中枢にいる兄マイクロフトなど、原作でおなじみの人物も現代的な姿で登場します。
シーズンをまたぐ物語
一話ごとに事件は解決しますが、シーズン1から2にかけてはモリアーティとの対決、シーズン3ではジョンの結婚と新たな敵、シーズン4ではホームズ家に隠されていた秘密が、大きな流れとして続いていきます。途中から見るより、第1話から順番にたどるほうが楽しめる作品です。
相関図
シャーロックとジョンを中心に、ベーカー街と警察、そして宿敵との関係をまとめました。
キャスト・登場人物
シャーロック・ホームズ(演:ベネディクト・カンバーバッチ/声:三上哲)

30代前半の自称「コンサルタント探偵」。頭の回転が速く、奇妙で謎だらけの事件ほど好みます。解決すべき事件がないときは苛立ちを募らせるタイプ。政府の一員である兄マイクロフトには対抗意識を持っています。
ジョン・ワトソン(演:マーティン・フリーマン/声:森川智之)

元陸軍軍医。アフガニスタンで負傷して帰国し、心を閉ざしていましたが、シャーロックとの出会いで生活が一変します。勇敢で現実的。シャーロックの常識外れな行動に困惑しながらも、謎解きの相棒になっていきます。
レストレード警部(演:ルパート・グレイブス/声:原康義)

ロンドン警視庁の警部。難事件になるとシャーロックに協力を依頼する、数少ない理解者の一人です。
ハドソン夫人(演:ユナ・スタッブス/声:谷育子)

ベーカー街221Bの家主。シャーロックとジョンの暮らしぶりにあきれつつ、二人を何かと気にかけています。
ジム・モリアーティ(演:アンドリュー・スコット/声:村治学)

シャーロックの宿敵となる「犯罪コンサルタント」。表に出ずに数々の犯罪を操り、シャーロックとの知恵比べに執着します。
アイリーン・アドラー(演:ララ・パルバー/声:永島由子)

シーズン2で登場する、シャーロックが「あの女」と呼ぶ女性。政府も手を焼く秘密を握り、シャーロックと駆け引きを繰り広げます。
このほか、シャーロックの兄で英国政府の中枢にいるマイクロフト、検視官のモリー、シーズン3からジョンの妻となるメアリーも物語に欠かせない人物です。
作品を振り返っての感想
海外ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」の評価レビュー&感想です。
全13話を完走したクルミットの正直な感想を書いています。
後半はネタバレありなのでご注意ください♪
第1話「ピンク色の研究」で、初対面のジョンを見たシャーロックが「戦地から帰ったばかりですね」と言い当てるところから、もう引き込まれました。現代のロンドンにホームズを置いた作品って、最初は少し構えて見るんですけど、携帯電話の使い方やブログの出し方が自然で、すぐに気にならなくなりました。
第2話「死を呼ぶ暗号」では、壁の記号が塗りつぶされても、ジョンが携帯で撮っていたおかげで手掛かりが残るんですよね。シャーロックだけが目立つ話ではなく、二人で一つの探偵になっているのが好きでした。
ネタバレありの感想
全部見終わって、いちばん心に残っているのはジョンです。第6話「ライヘンバッハ・ヒーロー」で、ハドソン夫人が撃たれたと聞いたジョンがシャーロックを突き放して離れていく場面。あれが全部シャーロックの芝居で、ハドソン夫人も無事だったと分かっても、ジョンの気持ちを思うと素直に「よかった」とは言えませんでした。世間がシャーロックを詐欺師扱いしても最後まで味方だったのに、その人にあんな形で背を向けさせてしまうんですから。屋上の電話のシーンは、今思い出してもじわっと来ます。
ハドソン夫人も大好きです。第4話でCIAに乱暴にされたとき、シャーロックが珍しく本気で怒ったところ。第12話では国の要人のマイクロフトを部屋から追い出していて、頼もしすぎました。
イラッとしたのは、まず第11話「六つのサッチャー」の水族館です。メアリーが「追い詰めすぎないで」と止めていたのに、シャーロックは責める言葉を重ねてしまって、結果的にメアリーが弾の前に飛び込むことになります。推理は鋭いのに、人の気持ちになるとこんなに読み違えるのかと、ここは本気でシャーロックに腹が立ちました。ジョンが怒るのも当然だと思います。
もう一人はユーラスです。第13話「最後の問題」で、モリーに電話で「愛している」と言わせる場面がどうしても受け付けませんでした。しかも、あとでモリーは危険にさらされていなかったと分かるんですよね。飛行機の少女も実在しなかったと分かって、守ろうとしたものが全部空っぽだったという仕掛けは、見ていてただただ苦かったです。第3話のモリアーティには、悪役として楽しませてもらったんですけど、ユーラスは楽しめない種類の怖さでした。
それでも結末は、嫌いじゃないです。ベーカー街の部屋を二人で元通りに建て直して、また依頼人を迎えるところで、ほっとしました。メアリーのメッセージが二人を結びつけているのも、第11話のあとだと余計にしみます。ただ、そこまでの道のりがけっこう重かったので、第1話のころの軽やかなコンビがちょっと恋しくなったのも本音です。
みんなの評価 ― 本国と日本でこんなに違う
ここからは、私の感想とは別に、本国と日本のみんなの評価をまとめました。
本国と日本の評価
| 項目 | 本国・英語圏(IMDb) | 日本(Filmarks) |
|---|---|---|
| 平均スコア(2026年10月時点) | 9.0 / 10(シリーズ全体) | シーズン1〜3は4.4 / 5、シーズン4は4.3 / 5。特別編「忌まわしき花嫁」は3.6(映画として別登録) |
| 評価数 | 約110万件 | シーズン1が24,417件、シーズン2が17,190件、シーズン3が15,798件、シーズン4が13,451件 |
| 分布や話ごとの差 | 10点が48.2%、9点が28.5%、8点が13.5%。1点も1.2%あります | 4.1〜5.0の高評価がシーズン1で68%、シーズン2で71%、シーズン3で70%、シーズン4で63% |
イギリスでは、シリーズ1の第1話が放送された夜に約750万人が見たそうです。シリーズ2は平均800万人を超えていて、かなりの国民的ドラマだったことが分かります。2019年には、ガーディアン紙の「21世紀のテレビ番組ベスト100」で60位にも選ばれています。私の評価は、数字でいうと日本のほうに近いです。
本国で賛否が分かれたところ
調べていて意外だったのは、本国の批評家の評価がシリーズ4でかなり割れていたことです。集計サイトの点数だとシリーズ1〜3は9割前後なのに、特別編は62%、シリーズ4は54〜56%まで下がっていました。視聴者の平均は9.0と高いので、批評家のほうが厳しかったんですね。
インディペンデント紙は、シリーズ4の第1話を「かつての機知に富んだ作品のグロテスクなパロディ」とまで書いていて、衰えはシリーズ2の終わりから始まっていたとも指摘していたそうです。ここは正直、そこまでは思わなかったです。第6話の屋上は、今でも私にとってシリーズ屈指の名場面なので。一方で、最終話を「うんざりする自己パロディ」と評したガーディアン紙の声や、論理の飛躍が多いというアメリカのメディアの批判は、第13話の少女のくだりを思うと「わかる」と言いたくなりました。人物の掘り下げが足りないという声は、ユーラスについてはうなずけるけど、メアリー退場後のジョンの描き方はけっこう丁寧だったと思います。
ほめられていた点にも、私は大きくうなずいています。主演二人の演技、ワトソン役のフリーマンが現代のホームズを引き出しているという評や、脚本の二人が原作に詳しくて小ネタが多いという評です。第12話でジョンの杖が録音機になっていたのは、第1話から付き合ってきた小道具だからこそ効いていて、原作ファンにも嬉しい仕掛けだったんじゃないかなと思います。
評価データ・参考資料
- IMDb: Sherlock (TV Series 2010–2017) – Ratings
- Filmarks: SHERLOCK/シャーロック(シーズン1)
- Filmarks: SHERLOCK/シャーロック シーズン2
- Filmarks: SHERLOCK/シャーロック シーズン3
- Filmarks: SHERLOCK/シャーロック シーズン4
- Wikipedia: Sherlock (TV series) – Reception
最終回の結末【ネタバレ注意】
全13話の最後は、シーズン4第3話「最後の問題」です。前の話で存在が明かされたホームズ家の妹ユーラスが、シャーロックへの攻撃を強め、ベーカー街の部屋は爆破されます。シャーロック、ジョン、マイクロフトは、ユーラスが収容されている厳重な精神医療施設シェリンフォードへ向かいます。
ところが施設はすでにユーラスの支配下にありました。三人は、誰を生かし誰を見捨てるかを選ばせる試練を次々に突きつけられ、シャーロックは子ども時代の友人「赤ひげ」の記憶とも向き合うことになります。最後にシャーロックは、ユーラスが得られなかった兄としての愛情を差し出して、彼女の心に届こうとします。
ベーカー街へ戻る二人
事件のあと、シャーロックとジョンはメアリーが遺したメッセージを受け取ります。二人は壊れた部屋を元どおりに建て直し、また依頼人を迎える日々へ戻っていきます。細かな経緯は第13話の記事で整理しています。
作品の基本情報
| 作品名 | SHERLOCK(シャーロック) |
|---|---|
| 原題 | Sherlock |
| 制作国 | イギリス(BBC) |
| 放送年 | 2010年〜2017年 |
| 話数 | シーズン1〜4・全13話(特別編を含む、1話約90分) |
| 主演 | ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン |
| 原作 | アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」シリーズ |
| 日本での放送 | NHK(吹替) |
番組情報・キャスト表記:NHK公式。邦題:日本語版Wikipedia。話数構成・各話情報:エピソード一覧。
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