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クルミットです♪
今回は、王女の視察直後に武器工場で殺人事件が起こる「犯罪相関図」です。
亡くなったのは、入社して半年の従業員。ところがモースが調べていくと、その男が隠していた名前と、12年前に姿を消した恋人の存在が分かってきます。
恋人に何があったのかを知りたくて戻ってきたのに、その人まで殺されてしまう。事情が分かるにつれて、被害者を見る気持ちも変わってくるお話でした。
モースには学生時代の友人との再会もあります。事件の結末や犯人にも触れますので、未見の方はご注意ください。
それでは3話を一緒に見ていきましょう!
刑事モース シーズン1「犯罪相関図」のあらすじ
1965年9月。ブルーム一族が経営する武器工場に、マーガレット王女が視察に訪れます。新しいミサイルを披露する大事な日で、警備を受け持つカウリー署も準備に追われます。
王族には、相手から話しかけられるのを待つという作法もあります。署の幹部も、王女を迎えるにあたって礼儀に気を配っていました。
一方、工場を経営するブルーム家には、家族の間でもめ事がありました。父親が進めようとしているフランス企業との合併に、別居中の妻が反対しているのです。
王女の訪問を迎えても、家族の足並みはそろいません。
こんな大事な日にも、家族のもめ事は待ってくれないんですね。間にいる人たちも疲れそう。
視察そのものは無事に終わります。しかし、その直後に工場内で遺体が見つかりました。
被害者は、入社して半年のパーシー・マレソン。発見したのは、経営者の秘書をしているアリス・ベクシンです。
アリスは、モースの学生時代の友人でもありました。思いがけない再会は、殺人事件の捜査という形で訪れます。
マレソンは、職場で好かれている人物ではありませんでした。経営側のために従業員の様子を探っていたのではないか、という話も出てきます。
そして疑いを向けられたのが、従業員のレニー・フロスト。マレソンのために停職になっており、恨みを持つ理由があったのです。
仕事を失いかけた側が疑われるのは分かるけれど、それだけで犯人扱いはしてほしくない!
モースが注目したのは、被害者の靴でした。既製品ではなく、本人の足に合わせて作られた注文靴だったのです。
靴を作った店を訪ねると、注文した人物の名前が分かります。その靴は十年以上前、ユースタス・ケンドリックという学生のために作られたもので、代金も未払いのままでした。
マレソンという名前は偽名だったのです。
履いていた靴から、本当の名前にたどり着くとは! 昔の未払いまで残っていたことにも驚きました。
ケンドリックは12年前、女学生オリーブ・リックスの失踪事件で容疑者になっていました。
オリーブは彼の恋人。その一方で、ブルーム家の長男ハリーとも恋愛関係にありました。
ケンドリックは事件後に南アフリカへ逃れています。そしてイギリスへ戻り、名前を変えてこの工場に入り込んでいました。
目的は、オリーブの失踪について調べること。働き始めて半年の男には、12年前から続く事情があったのです。
ただ職場で嫌われていた人、では済まなくなりました。恋人に何があったのか、ずっと分からないままだったんですよね。
ケンドリックは、オリーブを殺したのはハリーだと考えていました。ただ、ハリー本人は数年前に亡くなっています。
そこでケンドリックが頼ったのは、ブルーム家に好意を持っていない工場の同僚でした。同じ相手をよく思っていないなら、力を貸してもらえると考えたのです。
彼はその男に、自分が工場へ来た本当の目的を打ち明けてしまいました。王女が訪れる日に、ブルーム家へオリーブの件を突きつけるつもりでもありました。
一人で調べ続けるのは心細いし、味方がほしくなる気持ちは分かります。ここで誰に話すかが、あまりにもつらい分かれ道でした。
捜査が進む中、今度はフロストが死亡します。死因は感電でした。
工場は以前から安全面に問題を抱えており、事故として受け取られかねない状況です。しかし、フロストの死も殺人だったのです。
犯人は水たまりに電気が流れるよう細工し、そこを通ったフロストを感電させていました。
ただし、フロストが殺されたのは、建物へ入る時ではなく出る時。この違いが、事故に見せかけた仕掛けを見抜く手掛かりになります。
疑われていたフロストまで殺されてしまうなんて。危ない職場だから事故だろう、と片づけられたらたまりません!
オリーブの遺骨も見つかり、12年前の失踪の裏にあった殺人が明らかになっていきます。
そしてモースがたどり着いた犯人は、ケンドリックが相談を持ちかけた、あの工場の同僚でした。オリーブを殺したのも、この男です。
ケンドリックは、恋人を殺した本人に、恋人の死を調べていると話してしまったのです。
男にとって、過去を探られることは自分の犯行が知られる危険につながります。そのためケンドリックを殺害。フロストを感電死させたのも同じ男でした。
相談した相手が犯人だったなんて、誰を頼ればよかったの? ケンドリックの話を聞きながら自分を守ることを考えていたのかと思うと、腹が立ちます。
男は12年前、オリーブに性的な暴行を加え、殺していました。それなのに、自分を責められると、彼女も望んでいたかのような言い逃れをします。
職場の女性が、従業員に体を触られる被害を訴えた時にも、この男はまともに取り合っていませんでした。
オリーブはもう言い返せないのに、そんな言い方をするなんて。ここは本当に嫌でした。
男を追い詰めるうえで鍵になったのは、上着です。王女を迎える列に並んだ時、男は上着を着ていませんでした。
モースは、血と塗料のついた上着をすでに見つけたと告げます。これは、相手の反応を引き出すためのはったりでした。
すると男は、そこを捜されるとは思っていなかったという意味の返答をしてしまいます。隠した本人だからこそ出てしまった言葉でした。
そこは自分で認めてしまうんだ! モースの言葉に反応した瞬間、ようやくこの男を追い詰められた気がして、ほっとしました。
ブルーム家では、娘が会社の会長を引き継ぐことになります。
彼女は早い段階から、マレソンが工場でどんな仕事をしていたかを知っていました。兄弟たちが驚くほど会社のことを把握しており、両親もその力を認めていたのです。
ちゃんと仕事を見ていた娘が選ばれたのは良かったです。家族の言い争いばかり続いていたので、ここは少し安心しました。
一方、モースとアリスの関係には、別の結末が待っていました。
学生時代、アリスはモースに好意を持っていました。再会した二人には恋の可能性もありましたが、モースは昔の恋人を忘れられずにいます。
アリスは初め、それでも受け入れられると考えます。しかし最後には、モースとの恋愛を進めないことを選びました。
昔から好きだった人と会えたのに、まだ別の人が心にいるのはつらい。アリスに、そのまま我慢してとは言えません。
刑事モース シーズン1「犯罪相関図」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、上着を見つけたというモースのはったりに、犯人が隠し場所のことを漏らしてしまう場面です。
見つかったと思った途端、自分から口にしてしまう。あの返答には、やっと捕まえられる、と少し気が緩みました。
ただ、ケンドリックのことを思うと、事件が解けてもすっきりはしません。オリーブに何が起きたのかを調べるために戻ってきて、話をした相手に殺されてしまったのですから。
ブルーム家への不満を持つ相手なら、自分の話を聞いてくれる。そう思って事情を明かしたところが、何ともつらかったです。
しかも犯人は、オリーブへの暴行まで正当化しようとします。あの言い逃れにはイライラしました。自分のしたことを、彼女のせいにまでしないでほしい。
アリスの選択も、少し寂しかったです。モースに親しい人が現れたのはうれしかったけれど、彼女には彼女の気持ちがあります。
最初は平気だと思えても、昔の恋人を忘れられない相手と付き合うのは苦しい。気持ちが残っていても身を引いたアリスを、責める気にはなれませんでした。
王女の訪問も、ブルーム家のもめ事もある中で、モースが拾ったのは被害者の靴に残るつながりでした。あの靴を調べ、マレソンという偽名の奥にいたケンドリックまでたどり着いてくれて、本当に良かったです。
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