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クルミットです♪
今回は、優生学会の集まりに切断された腕が現れるという、落ち着かない始まりです。学会の代表を務めているのは、以前からマードックに疑われているペンドリック。
そして、殺人事件と並んで起こるのが犬の盗難。こちらも、犬が見つかればそれで安心とはいかない事情が隠れていました。
人を家系で選り分ける考え方が、結婚にまで入り込んでくるのが嫌ですね。犯人が恐れていたことと、被害者の気持ちを知ると、最後はやりきれなさが残りました。
それでは34話を一緒に見ていきましょう!
刑事マードックの捜査ファイル シーズン3第8話「危険な思想」のあらすじ
ウィリアム・マードック刑事は、謎めいた招待を受け、ジュリア・オグデンとともにある集まりへ出かけます。そこは、ペンドリックが主催する優生学会の催しでした。
優生学とは、人の能力や性質を遺伝と結びつけ、優れているとされた人の子孫を増やそうとする考え方です。この学会も、人間の繁殖を選別する考えを支持しています。
マードックは、その考え方に賛成できません。主催者のペンドリックに対しても、もともと強い疑いを抱いていました。
以前の美術品盗難について、マードックは保険金を狙った自作自演だと疑っています。盗難や殺人の黒幕ではないかと考えている相手が、今度は優生学会の代表だったのです。
ペンドリックがいると、私もつい身構えてしまいます。ただでさえ気の重くなる集まりなのに、招待されたマードックも落ち着けませんね。
そんな席にも、マードックが心を引かれる人物はいました。招かれていた著名な作家には、感銘を受けます。
一方、ジュリアには別の驚きが待っていました。その作家と一緒に来ていたのが、自分の妹だったのです。
結婚を重ねてきた作家と妹の親密な関係に、ジュリアは戸惑います。久しぶりに顔を合わせた、というだけでは済まない出会いでした。
妹が一緒にいるだけでも驚くのに、お相手には結婚歴がいろいろ。ジュリアが気になるのも無理はありません!
そして集会の最中、犬が切断された人間の腕をくわえて現れます。近くの池からも遺体の一部が見つかり、マードックは殺人事件の捜査に取りかかることに。
被害者は、高名な法廷弁護士。優生学会の会員でもある男性でした。
法廷弁護士は、裁判での弁論などを専門にする弁護士です。社会的にも名の知られた人物が殺され、遺体を切断されていたのでした。
犬がくわえてきたのが人の腕だなんて、ぎょっとします。こんな形で被害者が見つかるのは、きついです。
マードックは、被害者が所属していた優生学会の周辺を調べます。そこで捜査線上に浮かぶのが、やはりペンドリックでした。
以前からの疑いに、今回の殺人事件。マードックは、学会が事件に関わっているのではないかと疑いを深めていきます。
ただ、ペンドリックへの不信感だけで、犯人が決まるわけではありません。殺された弁護士の周囲にも目を向ける必要がありました。
マードックが疑いたくなる気持ちは分かります。私までペンドリックの名前ばかり気にしてしまうので、ここは落ち着いて見たいところ。
一方、ジョージ・クラブツリー巡査は、犬が次々に姿を消している件を調べ始めます。盗まれているのは、純血種や妊娠中の犬でした。
純血種とは、同じ犬種同士の血統を受け継いだ犬のことです。犬種や妊娠の有無という条件が、盗難にも関わっていました。
しかし、トーマス・ブラッケンリードは、クラブツリーが犬の捜査に取り組むのを快く思っていません。それでもクラブツリーは、犬たちの行方を追います。
犬がいなくなったら、飼い主は心配でたまりませんよね。クラブツリーが調べてくれるのは、ありがたいです!
犬の盗難には、優生学会の有力な会員である医師が関わっていました。医師は犬をさらい、違法な実験を行っていたのです。
目的は、人間をより完全なものにすること。そのための実験に、盗んだ犬を使っていました。
学会の考え方は、集まりで意見を交わすだけにとどまっていませんでした。犬たちが実際に連れ去られ、実験の対象にされていたのです。
人間をよくするためなら、犬をさらってもいいんですか? 立派そうな目的を掲げられても、この医師には腹が立ちます。
そして、弁護士を殺した人物も明らかになります。犯人は、被害者の娘と婚約していた男性でした。
被害者は、その男性の家系が、優生学の基準では劣っているとされることを知ってしまいます。それが、娘の婚約者を追い詰めました。
愛する女性との結婚を失いたくない。男性は、父親に家系のことを知られたために、彼女との関係を壊されると恐れていたのです。
その焦りと怒りから、男性は婚約者の父親を殴り殺してしまいました。殺人を引き起こしたのは、結婚を失うことへの恐怖でした。
家系を理由に結婚を阻まれると思ったら、つらいです。でも、彼女の父親を殺してしまったら、彼女自身を深く傷つけてしまうのに。
しかも、被害者の考えは、婚約者が恐れていたほど固まっていなかったようです。父親は、娘の婚約者を気に入り、人として認めていました。
その相手まで劣っていると扱われることで、優生学への信頼が揺らいでいたようでした。娘の幸せを、学会の考えよりも優先する可能性があったのです。
男性が父親の話を最後まで聞いていれば、別の道もあったかもしれません。しかし、結婚を否定される恐怖のまま、取り返しのつかないことをしてしまいました。
結婚を反対すると決まっていたわけでもなかったなんて。そこを知ると、どうしてもう少し話を聞けなかったの、と悔しくなりました。
事件の終わりには、集まりに招かれていた作家が、実験をきっかけに恐ろしい物語の着想を得ます。あの実験が、今度は物語の中で膨らんでいくことになるのでした。
あの実験から、もっと怖い話を思いつくんですか? 作家の頭は動き続けていても、私はまだ犬たちのことが引っかかっています。
刑事マードックの捜査ファイル シーズン3第8話「危険な思想」の感想まとめ
いちばん残ったのは、殺された父親が、娘の婚約者を認めていたというくだりです。男性が恐れていた結婚への反対は、決まったことではありませんでした。
それを知った後だと、父親を殴り殺してしまったことが、いっそうつらい。もう少し待ってほしかった!
父親も優生学会の会員だったので、婚約者が怖くなった理由は分かります。自分の家系を調べられ、劣っていると判断されるだけでも、かなり嫌だったと思うんです。
それでも、父親には、その男性と接してきた時間がありました。気に入っていた相手まで否定する考え方に、迷いが生まれていたようなのが救いであり、間に合わなかったのが悲しいです。
私はどうしても、娘の立場を考えてしまいました。父親を失い、その父親を殺したのが結婚するつもりだった相手だなんて、受け止めきれません。
犬の盗難を追うクラブツリーには、ほっとする気持ちもありました。ブラッケンリードに歓迎されなくても調べてくれて、よかった!
ただ、行き着いた先が違法な実験だったのは苦いですね。純血種や妊娠中の犬を選んで連れ去っていたと知ると、最初から実験に使うつもりだった医師への怒りが残ります。
ジュリアと妹のことは、事件とは別のところで気になりました。親密そうにしている相手に複雑な結婚歴があれば、姉として戸惑ってしまうのも分かる気がします。
ペンドリックを疑っていたところから、最後は娘の婚約者による殺人へ。犯人が分かっても、すっきりした気持ちにはなれませんでした。
婚約者を気に入っていた父親の話を、あの男性には最後まで聞いてほしかったです。
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