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クルミットです♪
今回は、建設現場で見つかった2体のミイラから、60年前の事件を調べることになります。
そんな昔の事件で、犯人までたどり着けるの?
最初は捜査の難しさが気になっていましたが、当時そこに暮らしていた子どもたちの話が出てくると、胸が苦しくなりました。
亡くなった夫婦と、その家で育った5人の子どもたち。遺体が残っていた理由にも驚きますが、薬の入れ替えが起きた事情がつらいんです。
ここからは事件の結末まで触れていきます。
それでは35話を一緒に見ていきましょう!
刑事マードックの捜査ファイル シーズン3第9話「ミイラは語る」のあらすじ
建設現場で小屋が取り壊され、その跡から男女2人の遺体が見つかります。
どちらもミイラ化しており、亡くなったときの年齢は40歳ほどと見られました。
ウィリアム・マードック刑事は、遺体の体のゆがみから毒殺と判断。
ジュリア・オグデン医師の調べで、2人の死因は青酸による中毒だとわかります。
発見されたばかりの段階では、埋められてから5年ほどという見立てでした。
ところが、遺体にはその年代と合わない手がかりが残っていたのです。
人工の歯に義眼、そして入れ墨。
マードックは、それぞれを調べて亡くなった時期を絞っていきます。
すると、事件が起きたのは1836年ごろと判明。
約5年前と思っていた遺体が、実際には60年もの間、埋まっていたのでした。
5年と60年では、探す相手もずいぶん変わりますよね。遺体の見た目だけではわからないなんて!
遺体がよく残っていたのは、埋められた場所が泥炭地だったためです。
植物の残りが積み重なった土地の中で、2人の体は長く保たれていたのでした。
しかし、年代が古くなるほど、捜査は難しくなっていきます。
当時の土地の持ち主だった夫婦もすでに亡くなっていて、事件を直接示す証拠はなかなか見つかりません。
そこでマードックは、かつてその家で暮らしていた人々を探します。
たどり着いたのは、今では年老いた娘と、その夫でした。
調べを進めるうちに、遺体は娘の両親だとわかってきます。
そして、当時この家にいたのは、夫婦のほかに5人の子どもたちだったのです。
夫婦の実の子は娘だけ。
娘の現在の夫を含む、ほかの4人は引き取られてきた子どもでした。
昔のことを聞きに来た刑事から、両親の遺体の話をされる。娘の立場を思うと、こちらまで身構えてしまいます。
マードックは娘夫婦や、同じ家で育った人々から話を聞いていきます。
そこでわかったのは、子どもたちが受けていたひどい扱いでした。
夫婦が子どもを引き取った目的は、農場で働かせること。
子どもたちは1日に18時間も働かされ、少しのことで暴力を振るわれていたのです。
実の娘も、その虐待から逃れられません。
家にいる5人は、夫婦のもとで苦しい生活を送っていました。
1日18時間も働かせるなんて! それで殴られるなんて、子どもたちには休まる時間がなさすぎます。
当時を知る人々は、夫婦が死んだことを悔やんでいません。
マードックは、娘かその夫、あるいは一緒に暮らしていた3人の誰かが手を下した可能性を調べます。
ただ、話を聞くうちに出てきたのは、夫婦を殺す計画ではありませんでした。
娘と、のちにその夫になる青年は、2人で命を絶とうとしていたのです。
虐待の続く家から逃れるために、2人が用意したのは青酸。
自分たちでそれを飲むつもりだったのでした。
2人で生きて家を出ることより、命を絶つことを選んでしまう。そこまで追い詰められていたのが、きつかったです。
ところが、その相談を当時5歳だった男の子が聞いてしまいます。
同じ家で育ち、2人を兄や姉のように身近に感じていた子でした。
2人は薬の本当の意味を教えず、飲めば姿を消して、この家から逃げられる魔法の薬だと説明します。
男の子は、その説明を信じたのです。
5歳なら、魔法だと言われて信じてしまってもおかしくないです。そんな小さな子まで、あの家にいたんですね。
一方、夫婦には毎晩飲んでいる薬がありました。
眠るために使っていたアヘンチンキで、男の子はそれを幸せになれる薬として受け止めていました。
男の子は、若い2人が消える代わりに、夫婦のほうが消えればいいと考えます。
そして、2人の青酸と、夫婦が飲む薬を入れ替えてしまったのです。
その結果、娘たちが飲んだのはアヘンチンキ。
2人は眠り、翌朝には目を覚ましました。
反対に、いつもの薬を飲んだつもりの夫婦は、青酸によって死亡します。
2人の命を奪ったのは、5歳の子による薬の入れ替えだったのです。
助かった2人にはほっとしたのに、薬を替えたのがあの子だったとは。死ぬ薬だと知らずにしたことなのがつらいです。
娘と青年は、夫婦の遺体を人知れず埋めます。
そして、ほかの子どもたちには、夫婦はどこかへ行ったと伝えました。
男の子は、夫婦が亡くなったことをすぐには知りません。
自分がしたことの意味を理解するまで、何年もかかったのです。
夫婦がいなくなったと聞けば、薬で消えたと思いますよね。あとになって本当のことがわかるのも、苦しかったと思います。
マードックは話を突き合わせ、60年前に起きた出来事を解き明かします。
毒を飲ませた人物はわかりましたが、当時の男の子には、人を殺す薬だという理解がありませんでした。
トーマス・ブラッケンリード警部も、5歳の子がそんな思い違いからしたことを、罪に問うわけにはいかないと判断します。
事件は、犯人を逮捕する形では終わりませんでした。
その一方で、ジョージ・クラブツリー巡査のもとには、従妹が滞在しています。
秘書の学校に通うための滞在ですが、彼女には恋人に会う目的もありました。
ところがクラブツリーは、その恋人に腹を立て、逮捕してしまいます。
結局、従妹に頼まれて相手を釈放することになるのでした。
クラブツリー、逮捕は行きすぎ! 従妹の恋人のこととなると、落ち着いていられないんですね。
刑事マードックの捜査ファイル シーズン3第9話「ミイラは語る」の感想まとめ
5歳の男の子が、薬を入れ替えていたとわかるところが一番つらかったです。
本人は、飲んだ人が死ぬとは知らなかった。そのことが、どうしても頭に残ります。
兄や姉のような2人が消えてしまうと聞いたら、小さい子は困ります。
それなら自分たちを苦しめる夫婦に消えてほしい。そう考えて薬を替えた子を、責める気にはなれません。
あの子にとっては、2つの薬も、2人から聞いた魔法の話のまま。
本当のことがわかったとき、どう受け止めたの?
そこを思うと、胸が重くなりました。
娘と青年が翌朝目を覚ませたことには、ほっとします。
2人とも助かって良かった!
でも、そもそも2人が青酸を用意するほど苦しんでいたことが悲しいです。
子どもを引き取って18時間働かせ、殴る夫婦には、やっぱり腹が立ちます。
実の娘にまで同じ扱いをしていたのも嫌でした。
あの家で子どもたちが頼れる大人が、その夫婦だったというのがつらいところです。
マードックが、人工の歯や義眼から古い事件をたどっていくところは面白かったです。
最初は遺体の年代に驚いていたのに、途中からは、あの家の子どもたちがどうなったのかばかり気になっていました。
年老いた娘の隣に、あのとき一緒に薬を飲んだ相手がいる。
2人がその後も生きて、夫婦になっていたことには救われます。
そしてブラッケンリードが、当時5歳だった子の思い違いを罪に問わなかったことには、ほっとしました。
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