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クルミットです♪
シーズン7の第10話です。今回は、黒人音楽団の創設者が港で遺体となって見つかります。
舞台で歌声を届けていた仲間たちには、警察に話せない事情がありました。楽団に加わった若い奏者の過去が分かるにつれ、亡くなった創設者との関係も変わって見えてきます。
マードックとジュリアが穏やかに過ごす姿にはほっとするものの、事件の結末にはつらさが残りました。特に、夫を失った妻の怒りが忘れられません。
それでは88話を一緒に見ていきましょう!
刑事マードックの捜査ファイル シーズン7第10話のあらすじ
港で見つかった遺体は、人気の黒人音楽団を立ち上げた男性。妻が、その朝に行方不明の届けを出していた人物です。
楽団は劇場で公演中で、農園で歌い継がれた歌や、信仰を込めて歌う霊歌を得意としていました。創設者の財布はなく、物取りの犯行も考えられます。
しかし、ウィリアム・マードック刑事が引っかかったのは、深夜の港にいた理由。妻と楽団員の親友が、遺体の身元を確認しました。
夫を捜していたのに、こんな形で見つかるなんて。妻が身元を確認するところから、もうつらいです。
女性検視医の調べでは、外に流れた血は少なくても、頭を打ったことで頭蓋骨の内側に出血が起きていました。傷には特徴的な跡も残っています。
一方、マードックとジュリア・オグデンは、自分たちを脅かしていた男が本当に死んだとは、まだ信じきれずにいました。
それでもジュリアは、今の安心した気持ちを味わおうとします。マードックもそんな彼女を受け止め、二人は口づけを交わすのでした。
ジュリアが安心して過ごせるだけでうれしい! 二人には、こういう時間が欲しかったですよね。
捜査に戻ったマードックは、結成当初からいる楽団員に話を聞きます。楽団は礼拝の場で歌うところから始まり、若いトランペット奏者が加わったのは一年ほど前だったそう。
創設者には、さいころ賭博をする一面もありました。相手を選ばずに賭けていたと聞きますが、マードックは楽団員たちが何かを隠していると感じます。
そのころ、ジョージ・クラブツリー巡査は、飲酒をなくそうとする禁酒運動の女性から苦情を受けていました。港の近くにある酒場を閉めさせてほしいという訴えです。
女性が問題にしているのは、酒場で演奏されるラグタイム。軽快な音楽を、悪いものとして取り締まらせようとしていました。
音楽まで取り上げようとするのは困ります。ジョージも、話を聞くだけで疲れてしまいそう。
トーマス・ブラッケンリード警部は、港で働く人々の黒人への偏見にも注意を向けます。そしてマードックは、港から続く荷車の車輪の跡を発見。
たどった先には血痕があり、男性が襲われたのは酒場の裏だと考えられます。遺体は、別の場所から港へ運ばれていたのでした。
酒場では、あの音楽団のメンバーがラグタイムを演奏していました。創設者は、この音楽が黒人の音楽をおとしめると考えていたそうです。
楽団員たちは、その晩、創設者は演奏の場にいなかったと説明。店主も、彼が奥の部屋で賭博をしていたことはあるものの、その夜はしていないと話しました。
同じ楽団でも、演奏したい音楽が違っていたんですね。好きな音楽を否定される側も、しんどいです。
やがて、創設者のトランペットが質屋で見つかります。持ち込んだのは、港で働く男だった。
ブラッケンリードの手荒い取り調べを受けた男は、財布とトランペットを盗んだと認めます。ただし、見つけた時刻は夜の十一時だと言うのです。
男には、被害者が黒人だからと命を軽く見る態度がありました。倒れている人から、持ち物を奪っていたのでした。
財布だけでなく、大事な楽器まで! 被害者への態度にもイライラします。
この証言で、それまで考えていた事件の時刻が合わなくなります。男性は襲われてすぐに亡くなったわけではありませんでした。
犯人は死んだと思い込んで体を運び、その後で男性が息を引き取った。マードックは、そう考えます。
運ばれたときは、まだ生きていたんですか? 助けを呼んでもらえなかったことが苦しい。
襲撃が起きたのは、楽団員たちが宿へ戻るよりも前。捜査の目は、仲間たちへ向けられていきます。
そしてクラブツリーが、若いトランペット奏者の過去を突き止めました。彼が楽団へ入ったころ、別の町で男性が殺されていたのです。
創設者の妻は、その事件は正当防衛だったと説明します。襲われた奏者を、夫が助けていたという話。
当時の黒人への差別の中では、身を守るために相手を殺しても、公平に扱われるとは限りません。妻は、暴徒に捕まっても裁判にかけられても、彼の命が危なかったと訴えます。
襲われた理由さえ、ちゃんと聞いてもらえない。夫婦が彼を放っておけなかった気持ちは分かります。
そこへ、赤ん坊を抱いた女性が警察署を訪れます。殺された男性の妻で、姿を消した奏者を捜していました。
彼女の話から分かったのは、奏者と自分が関係を持っていたこと。夫が奏者に襲いかかった背景には、その関係があったのです。
創設者も、亡くなる晩にこの女性から事情を聞いていました。奏者が肝心なことを隠していたと知り、強く腹を立てていたのでした。
助けてもらった相手に、そこは話してほしかった。後から別の人に聞かされるのは、きついです。
創設者は、若い奏者を楽団から外すつもりでした。奏者自身も創設者に反発し、楽団の音楽を変えたがっていたため、疑いをかけられます。
しかし、創設者を襲ったのは彼ではありません。遺体の身元確認にも来ていた、被害者の親友の楽団員だったのです。
親友は、若い奏者を追い出すという話で創設者と言い争いになりました。そして怒りに任せ、トランペットケースで頭を殴ってしまいます。
頭の傷に残っていた特徴的な跡は、このケースによるものでした。親友に、殺すつもりはありませんでした。
親友だったのに、そんなもので殴ってしまうなんて。謝って済むけがではありません。
倒れた創設者を見て、親友は死んだと思い込みます。自分に疑いが向かないよう、体を港へ運んだのです。
しかし、その時点では創設者は生きていました。親友はそれに気づかず、助けを呼ぶこともなく、その場から運び去ってしまったのでした。
真相を知った妻は、夫を物のように捨てた親友を責めます。黒人の遺体なら誰も気に留めず、調べる人もいないと思ったのかと、怒りをぶつけました。
親友は許しを求めますが、妻は拒みます。ほかの楽団員たちも、彼に同情することはありません。
殺すつもりがなかったと聞いても、妻は許せないです。夫がまだ生きていたと分かったら、なおさら。
親友は逮捕され、若い奏者は姿を消します。創設者を失った楽団は、事件の真相が明らかになったあとも、大きな痛手を抱えることになりました。
赤ん坊を抱いた女性は、再び奏者を捜すことに。彼女が彼と会えるかどうかは、分からないままです。
一方、クラブツリーも寂しさを抱えていました。思いを寄せる女性検視医の気持ちが、別の男性へ向いていると気づき始めたのです。
ジョージのほうまで切ないですね。事件が片づいても、ほっとする余裕がありません。
刑事マードックの捜査ファイル シーズン7第10話の感想まとめ
いちばん残ったのは、妻が親友の謝罪を拒んだ場面です。あそこで簡単に許す返事をしなかったことに、私はうなずいてしまいました。
殴ったことだけでもつらいのに、夫は生きたまま港へ運ばれていた。妻にとっては、受け止めきれない話だったと思います。
親友が後悔しているのは分かりました。でも、倒れた相手を前にして、自分が疑われないことを優先してしまった。その行動がどうしても引っかかります。
誰かを呼んでほしかった。それだけです。
若い奏者にも、もやもやが残りました。過去に襲われたとき、守ってもらえたことは良かったです。
ただ、自分を助けてくれた創設者に事情を隠し、最後には姿を消してしまう。赤ん坊を抱えて彼を捜す女性が残されているのも、つらかった。
シーズン7を振り返ると、マードックとジュリアには安心して過ごしてほしいという気持ちが強く残ります。二人を脅かした男の死をまだ信じきれない様子には、こちらも落ち着きませんでした。
それでも、ジュリアが今の穏やかな気持ちを味わおうとしたのは良かった! マードックとの口づけには、少し肩の力が抜けました。
その一方で、ジョージの恋は寂しい様子。このシーズンの区切りに、みんなそろって笑えるわけではないところが切ないです。
そして今回は、楽団の歌や演奏に触れたぶん、創設者が戻れなくなったことが余計に寂しく思えます。夫を捨てた親友に、妻が許さないと返したあの場面は、やっぱりつらかったです。
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