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クルミットです♪
休日に劇場へお芝居を見に行って、舞台の上から本物の死体が降ってきたら腰を抜かしますよね。
今回は大好きな観劇を楽しんでいたブラッケンリード警部が、信じられない大事件に巻き込まれることになる。
天井裏から落ちてきた干からびた遺体。
そして、お墓の中に眠っていた別の男性という不気味な謎!
劇団員たちの嘘や不動産の企みが絡み合って、事件は思わぬ方向へ転がっていくのです。
それでは7話を一緒に見ていきましょう!
刑事マードックの捜査ファイル シーズン1「隠された動機」 のあらすじ
トーマス・ブラッケンリード警部は、劇場でシェイクスピアの名作「マクベス」を熱心に鑑賞していました。
屈強でいつも怒鳴っている警部ですが、実はお芝居が大好きな一面を持っています。
演劇界には有名なジンクスがあり、劇場内で「マクベス」という題名を口にすると呪われると信じられているのです。
そのため役者たちも警部も「あのスコットランドの劇」と言い換えて、題名を決して口にしようとはしません。
舞台の上で役者たちが迫真の演技を繰り広げ、客席全体がその世界に引き込まれている最中だった。
ギギッと頭上から不気味な軋み音が響き、天井裏から舞台の中央へ何かが勢いよく落下してきます。
落ちてきた物体は、長い年月を経て乾燥しきった人間の死体だったのです。
客席からも舞台の上からも悲鳴が上がり、劇場内は一瞬で大混乱に包まれてしまう。
あんな高い天井から干からびた死体が降ってくるなんて、生で見たらトラウマになります!
知らせを受けたウィリアム・マードック刑事が、現場となった劇場へ急行します。
検死官のジュリア・オグデン医師も現場に駆けつけて、落ちてきた遺体の検死を慎重に始めました。
死体が隠されていた天井裏をマードック刑事が調べると、被害者のジャケットが残されているのを見つけ出す。
ジャケットの生地には、刃物で深く刺された痕跡がはっきりと刻まれていました。
そしてポケットからは、トロントの街の建設ラッシュを伝える当時の新聞の切り抜きが出てくる。
この被害者は何者かに刺殺されて、人目を避けるように天井裏へ隠されていたのでしょうか?
マードック刑事は劇場のオーナーで主演女優でもあるステラ・スマートに話を聞きます。
舞台に立っていた他の劇団員たちにも事情を尋ねて回りました。
しかし、誰もがその死体には全く心当たりがないと頑なに口を揃えます。
みんなそろって「知らない」なんて、絶対に何か隠している顔つきでした!
被害者の身元を突き止めるため、ジュリア医師が詳しく調べを進める。
すると遺体の口に残っていた入れ歯から、驚くべき手掛かりが浮上したのです。
死体の正体は、ステラの前夫で劇場の元オーナーだったバージル・スマートだと判明します。
バージルは1年前にすでに死亡したと周囲に思われていた人物だった。
そこでマードック刑事はステラを警察署へ呼び出して厳しく追及します。
しかし彼女は、前夫は1年前に心臓発作で病死してきちんとお墓に埋葬したと主張するのです。
墓に眠っているはずの人間が、どうして劇場の天井裏から落ちてくるのでしょうか?
ステラが言うように本当に病死だったのなら、ジャケットに残されたあの刺し傷は何なのですか?
心臓発作で埋葬したはずなのに天井裏にいたなんて、辻褄が合わなさすぎます。
深まる謎の真相を確かめるため、マードック刑事はお墓を掘り起こす決断を下す。
当時の墓地で一度埋葬された棺を掘り返すのは、世間的にもかなり異例な出来事です。
冷たい土を掘り進めて、バージルの名が刻まれた重い棺を地上へと引き上げました。
棺の蓋を慎重に開けた瞬間、マードック刑事たちは思わず息を呑む。
中に横たわっていたのは、バージルとは全く別人である見知らぬ男性の遺体だったのです。
バージルの名前で埋められていたこの男性は、一体誰なのでしょうか?
お墓に入っていたのが見知らぬ別人だった以上、ステラたちの証言は完全に嘘だと分かります。
お墓を開けたら全然知らない人が眠っていたなんて、気味が悪くてゾッとします!
マードック刑事は、ジュリア医師に新しい科学捜査の協力を求める。
墓から出てきた身元不明の男性の顔を、法医学の技術で復元できないかと相談を持ちかける。
頭蓋骨に粘土を肉付けして生前の顔を再現する試みは、当時のカナダでは非常に斬新な捜査手法です。
まだ指紋や写真も十分に活用されていない19世紀末ですから、本当に先進的なアイデアですね。
一方、マードック刑事とジョージ・クラブツリー巡査は劇場内の捜査を続けます。
ジョージ巡査と一緒に元オーナーのオフィスをくまなく調べていた、まさにその時だった。
壁の奥に巧妙に隠された秘密の通路を二人が見つけ出す。
通路の奥には、愛人を招き入れて密会を楽しむための贅沢な隠し部屋が広がっていたのです。
部屋に残された痕跡から、マードック刑事はこの愛の巣こそがバージルの本当の殺害現場だと確信します。
オフィスの壁の奥に愛人を連れ込む秘密部屋を作っていたなんて、本当に嫌悪感を覚えます!
劇場の華やかな舞台裏には、ドロドロとした醜い動機がいくつも渦巻いている。
主役の座や仕事をめぐる役者同士の嫉妬や激しいライバル争い。
男女の間で繰り返されていた激しい浮気や不倫関係が複雑に絡み合う。
ポケットの新聞記事が示していた通り、劇場や周辺の土地をめぐる不動産の利権も絡んでいるのでしょうか?
でも、何よりも許せないのはお墓に入れられていた男性の存在です。
バージルが刺殺された事実を隠し、心臓発作で病死したように見せかけるため、無関係な男性が身代わりに選ばれて命を奪われていた。
自分の犯行を隠蔽するためだけに他人の命を奪うなんて、あまりに卑劣な企みだと思います?
自分の罪を隠すために無実の人を身代わりにして殺すなんて、本当に腹が立ちます!
マードック刑事は犯人の正体を暴くため、ある演劇的な作戦を思いつく。
相手はシェイクスピアを巧みに演じる百戦錬磨の役者たちですから、一筋縄ではいきません。
普通に取り調べをしても、持ち前の演技力で嘘をつき通されてしまう危険が存在する。
そこでマードック刑事は、劇場の舞台装置や役者たちの心理を利用した罠を仕掛けることにする。
隠し部屋で見つかった秘密と舞台の仕掛けを大胆に使い、犯人をじわじわと追い詰めていく。
マードック刑事の計算通り、罠にはまった犯人は動揺して自らの罪を舞台上で露呈させます。
劇団を揺るがした恐ろしい殺人劇は、こうしてついに幕を下ろしたのです。
そして事件が解決した後、マードック刑事は胸を打つ切ない行動に出ることになる。
身代わりにされて命を落とした名もなき男性のために、自腹で新しい墓地を購入してあげる。
きちんとした区画を用意し、静かに祈りを捧げて再埋葬を行う。
誰にも気づかれず身代わりにされた男性のために、お墓代を出してあげるマードックの優しさが染みます。
刑事マードックの捜査ファイル シーズン1「隠された動機」 の感想まとめ
今回のお話で一番胸に刺さったのは、身代わりにされて命を奪われた男性のあまりの理不尽さだった。
劇場の利権や男女の愛憎のもつれから元オーナーが殺害されただけでも、十分にドロドロした事件だと感じてしまう。
それなのに、刺殺された痕跡をごまかすためだけに、全く無関係な男性が殺されて墓に入れられていたなんて酷すぎます!
誰かの身代わりにされて、名前すら奪われて冷たい土の中に埋められていた男性の無念は、どれほど深かったでしょうか?
犯人たちの身勝手な保身には、見ていて本当にイライラします!
自分の罪を隠す道具のように他人の命を奪うなんて、どうしてそんな残酷なことができるのでしょうか?
だからこそ、事件の最後にマードック刑事が見せた行動にはじんとくる。
身元不明のまま葬られようとしていた男性のために、自分のお金でちゃんとしたお墓を買ってあげたんですね。
警察の捜査としては、犯人を逮捕して事件を解決すればそれで任務完了となるはず。
それでも、理不尽に命を奪われた犠牲者の尊厳を守ろうとする姿勢に、マードックの深い優しさを感じます。
こういう温かい人柄が端々に描かれるところが、この作品の大きな魅力ですよね。
そして事件の幕開けとなった劇場のシーンも、ものすごいインパクトだった。
客席の上から干からびた遺体が落ちてくるなんて、観客の立場だったら一生忘れられない光景です。
そんな大騒動の中で、シェイクスピアに夢中になっていたブラッケンリード警部がとても可愛らしく見えました。
劇場の呪いを本気で怖がって「マクベス」の名前を頑なに言わない姿には、思わずクスッと笑ってしまいます。
ジュリア医師が粘土を使って頭蓋骨から顔を復元しようとする場面も、当時の最新科学捜査への情熱が感じられてとても面白かった。
最後にお墓の前で静かに頭を下げるマードックの背中が、深く心に残る結末でした。
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