ご訪問くださりありがとうございます!
クルミットです♪
今回は格式高いボートクラブで起きた陰惨な事件のお話です。
オリンピックを目指す華やかなスポーツの世界の裏側に、恐ろしい闇が潜んでいました。
息苦しい階級社会の壁や、名門一家の傲慢さに胸が締めつけられます。
冒頭ではマードックが自作した不思議な機械も登場して、思わず頬が緩んでしまいました。
それでは8話を一緒に見ていきましょう!
刑事マードックの捜査ファイル シーズン1「美貌の罠」 のあらすじ
警察署の部屋で、ウィリアム・マードック刑事が熱心に実験に取り組んでいます。
彼が組み立てたのは、人間の呼吸の乱れを測定する新しい機械です。
らせん状に巻かれた細いガラス管の中を、青い液体が満たしています。
ウソをついて緊張すると息が乱れ、液体が管をせり上がっていく仕組みでした。
マードック自ら装置を身につけて効果を試している最中、ジュリア・オグデン検視官が部屋に入ってきます!
彼女から個人的な質問を投げかけられたマードックは、途端に激しく動揺しました。
すると青い液体が管の中を一気に跳ね上がります!
自分の作った発明品に正直すぎる反応を暴かれて、マードックは真っ赤になってしまいました。
好きな女性の前で機械に本心を暴露されるマードック、可愛すぎてニヤニヤが止まりません!
そんな微笑ましい空気の中、湖岸で若い男性の変死体が発見されたという知らせが入ります。
遺体は王立ボートクラブのユニフォームを身にまとっていました。
亡くなっていたのは、トロントでも屈指の有力者である名門ハートレー家の息子リチャードだったのです。
遺体の全身には、目を背けたくなるような無数の傷や大きなアザが広がっています。
オグデン医師が検視を行うと、肺に水がたまっていることが判明しました。
直接の死因は溺死と断定されます。
リチャードはオリンピック出場を目指す花形種目「エイト」のメンバーに選ばれたばかりの選手だった。
エイトは8人の漕ぎ手と舵手でスピードを競う、ボート競技の中でも特に格式の高い種目です。
チーム全員の呼吸が揃わなければ勝てない競技に、不協和音を持ち込んで勝てるものなのでしょうか?
前の晩にはチームメイトたちが集まって盛大な歓迎会を開いていました。
でも、その会が終わった後のリチャードの足取りを知る者はいません。
一体誰が彼を湖へ沈めたのですか?
マードックは事件の背景を探るため、王立ボートクラブの聞き込みを始めます。
被害者の実家であるハートレー家は絶大な権力を持っており、警察にとっても非常に厄介な相手でした。
そこでマードックは、上流階級に顔が利くオグデン医師の社交界の人脈を頼ることにします。
オグデン医師の協力も得ながら調査を進めると、チーム内の不穏な空気が見えてきました。
実はリチャードは、自分の実力でエイトの座を勝ち取ったわけではないのです。
名門の威光を振りかざし、本来のレギュラー選手を強引に追い出して席を奪っていました。
実力ではなく家柄だけで夢の舞台を奪われるなんて、そんな理不尽が許されるのでしょうか?
その追い出された人物こそ、クラブで庭師として働く男性だったのです。
血のにじむ努力をしてきた庭師さんから強引に枠を奪うなんて、本当に理不尽で許せません!
この庭師の男性は、クラブのボート記録をことごとく塗り替えてきた天才的な漕ぎ手だった。
当時のカナダでは労働者階級への差別が色濃く残っており、庭師の男性は普段から周囲に見下されていたのです。
それでもチームがオリンピックへ行くためには、彼の並外れた実力が絶対に欠かせない状態でした。
「ハートレー家の頼みを断れる人間はいない」という理不尽な掟。
その圧力によって、コーチもチームメイトも最高の実力者を奪われて深く失望していました。
代わりに加わったのは、わがままで乱暴な名門の息子です。
チームの誰もがリチャードの加入を歓迎していなかったのです。
枠を奪われて深い恨みを抱く庭師の男性に、真っ先に疑惑の目が向けられます。
彼が復讐のためにリチャードを手にかけたのでしょうか?
一方、オグデン医師の詳しい検視によって衝撃の事実が明らかになります。
リチャードの体に刻まれた酷いアザは、ボートを漕ぐ木製のオールで滅多打ちにされた傷痕だった。
それはチームに新しく入った者へ行われる、過酷な「新人いじめ」の儀式だったのです。
歓迎会と称して、仲間たち全員でリチャードを痛めつけていました。
チームのコーチは、その暴力のせいでリチャードが命を落としたのだと思い込みます。
不祥事が露見してオリンピックの夢が消えることを恐れたコーチは、保身のために動き出しました。
憎まれていた庭師の男性にすべての罪を着せようと、偽りの証拠をでっち上げたのです。
自分の指導者としての責任から逃げるために弱い立場の庭師さんを陥れるなんて、あまりに卑劣すぎます!
このエリートたちの身勝手な振る舞いに、トーマス・ブラッケンリード警部が怒りを爆発させます!
警部は横柄な態度を崩さないボート部員たちを全員まとめて留置場に放り込みました!
そしてマードックが作ったウソ発見器を持ち込み、彼らを厳しく尋問して震え上がらせます。
特権階級を気取る生意気な若者たちを警部が容赦なく怒鳴りつける光景は、本当に痛快ですね。
でも、事件はただの歓迎会の事故ではありませんでした。
マードックが詳しく調べ直すと、リチャードは歓迎会での手酷い暴行を耐え抜き、生きて合宿所を立ち去っていたことが分かります。
暴行の直後に死亡したわけではないとすれば、彼はどこへ向かったのでしょうか?
捜査線上に浮上したのは、リチャードの遺体を確認した婚約者の女性だった。
最愛の人を失った彼女の涙は、果たして本物だったのでしょうか?
彼女は当初、リチャードが生前にコーチと口論していたと証言しています。
でも、彼女自身も重大な秘密を抱えていました。
彼女はリチャードを愛していなかったのです。
一体ふたりの間に何があったのでしょうか?
実はリチャードが一方的に彼女へ執着し、名門の権力と親族の圧力を使って婚約を迫っていたのです。
拒絶を許されない状況に追い込まれ、彼女はずっと苦しみ続けていました。
そして驚くべきことに、彼女が密かに愛し合っていた相手は、あの庭師の男性だったのです!
ふたりは身分の違いを隠しながら、静かに愛を育んでいました。
名門の息子と貧しい庭師の間で揺れる彼女の心は、どれほど引き裂かれそうだったのでしょうか?
愛してもいない男に力で支配されて怯えていた婚約者さんの姿が、痛々しくて見ていられません!
歓迎会の夜、傷だらけになったリチャードは婚約者の部屋を訪れていました。
彼は激しい苛立ちを婚約者にぶつけ、暴力と言葉で彼女を執拗に脅します。
耐えきれなくなった彼女は、涙を流しながら部屋から逃げ出しました。
その泣き叫ぶ姿を、近くで見守っていた庭師の男性が目撃してしまいます。
愛する女性が傷つけられたことを知り、庭師の男性の怒りは限界に達しました!
マードックは被害者の肺に残っていた水を徹底的に調べ直します。
すると、肺の水に含まれる成分が、遺体の見つかった湖の水と異なっていることが分かりました。
リチャードが溺れた場所は、本当に湖だったのでしょうか?
彼が命を落としたのは、部屋にあったバスタブの温水だった。
婚約者が逃げ出した直後、部屋に駆け込んだ庭師の男性はリチャードと対峙します。
暴行の後遺症で弱っていたリチャードを、怒りに駆られた庭師の男性がバスタブに力づくで押し込みました。
そして息絶えるまで水の中に沈め続けたのです。
その後、庭師の男性は遺体を運び出し、ボートクラブの湖岸へ投げ捨てたのでした。
愛する人を守りたい一心で手を下してしまった庭師の男性。
すべては傲慢なリチャードが振りかざした権力と暴力から始まった悲劇だったのです。
刑事マードックの捜査ファイル シーズン1「美貌の罠」 の感想まとめ
留置場でお坊ちゃんたちを一喝するブラッケンリード警部の姿が、文句なしに一番痛快でした!
名門の看板を盾にして反省もしない部員たちを、狭い鉄格子の部屋に閉じ込めて締め上げる警部。
普段は気性が荒くてマードックを振り回すことも多い警部ですが、階級の鼻をへし折る瞬間は頼もしくて惚れ惚れします。
マードックのウソ発見器をオモチャのように嬉しそうに使って部員たちを脅かす様子には、思わずクスッと笑ってしまいました。
こういう警部の人間味あふれる暴れっぷりは、本当にスカッとしますね。
でも、事件の真相そのものは切なくてやるせない気持ちになります。
才能があるのに身分が低いというだけでボートの夢を奪われ、愛する女性まで踏みにじられそうになった庭師の男性。
彼が味わってきた悔しさと惨めさは、どれほどの深さだったのでしょうか?
暴力に怯えて泣き叫ぶ彼女を見た瞬間、怒りで目の前が真っ白になってしまったのだと思います。
衝動を抑えきれずにバスタブへ向かってしまった彼の心情を思うと、とても胸が苦しいです。
すべてを金と権力で奪い取ろうとしたリチャードの身勝手さには、強い憤りを覚えます。
どんなに相手が悪人でも、命を奪ってしまえばふたりの未来まで消えてしまいますよね。
そしてシリアスな事件の合間に出てきた、マードックとオグデン医師のやり取りが最高に可愛かったです。
自作のウソ発見器で息が乱れて、青い液体が勢いよく飛び出してしまうマードックの慌てぶり。
普段はあんなに冷静沈着なのに、ジュリアに私的な質問をされただけで取り乱す姿に胸がキュンとしました。
好きな人の前で真っ赤になるマードックの純情さに、思わず微笑んでしまいますね。
恥ずかしそうに管を押さえながら必死に平静を装うマードックの表情、何回でも巻き戻して見返したくなります!
コメントを残す