刑事マードックの捜査ファイル 第6話 あらすじ シーズン1「愛と憎しみ」 泥酔して容疑者となった生き別れの父ハリーとマードックの哀しい誤解

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今回は『刑事マードックの捜査ファイル』の第6話をお届けします。
いつも冷静沈着なマードックが、今回はかなり取り乱してしまう展開に。

それもそのはず、殺人事件の現場近くで泥酔して倒れていた男が、なんと幼い頃に生き別れた実の父親だったのです!
自分の父親を殺人容疑で取り調べるなんて、想像しただけでも胃が痛くなりますよね。

マードックはずっと父親のことを恨んできたようで、最初から犯人と決めつけてしまう様子を見ていると、やるせない気持ちになります。
本当に父親が恐ろしい殺人を犯してしまったのでしょうか?

親子の確執や昔の記憶が事件と絡み合って、見ているこちらも胸が苦しくなりました。
それでは6話を一緒に見ていきましょう!

刑事マードックの捜査ファイル シーズン1「愛と憎しみ」 のあらすじ

ある夜、パブの常連客であるジョン・ディレイニーが、店からの帰り道で何者かに襲われて命を落とす事件が起きます。
ディレイニーは、パブで行われていた賭博で大勝ちした直後だった。

当時のトロントの下町では、囲いの中にネズミを放ち、犬がどれだけ素早く捕まえられるかを競わせる競技が流行していたのです。
ディレイニーはそのネズミ捕り競技の胴元を務めていた人物。

しかし、その勝負で大負けした泥酔状態の男が「イカサマだ」と怒り狂い、店内でディレイニーと激しい殴り合いのケンカを起こしていたというから穏やかではありません。
警察が事件現場の付近を捜索すると、路地でひどく酔っ払って倒れている男を発見します。

その男の顔を覗き込んだウィリアム・マードック刑事は、言葉を失って息を呑みました。
泥酔していたのは、マードックが幼い頃に生き別れた実の父親ハリーだったのです!

まさか殺人事件の現場近くで父親と再会するなんて、ショックが大きすぎます!

被害者と直前まで殴り合いをしていて、しかも遺体のすぐそばで倒れていたハリー。
どうしてこんな最悪なタイミングで倒れていたのでしょうか?

実の父親が第一容疑者になってしまったため、マードックは上司のトーマス・ブラッケンリード警部に相談を持ちかけます。
身内が関わる事件を自分が捜査するわけにはいかないため、担当を外してほしいと願い出たわけです。

しかし、代わりの刑事がいないという理由で、ブラッケンリード警部にあっさりと断られてしまいました。
父親と再会しただけでも動揺するのに、殺人犯として自分で取り調べなければならないなんて過酷すぎます。

マードックは父親に対して、長年ずっと深い憎悪を抱えて生きてきました。
父親は昔からひどい酒浸りで、家族を虐待して自分たちを捨て、あげくの果てに母親が死んだ原因を作った張本人だと信じ込んでいたからです。

そこで客観的な証拠を集める前から、父親が犯人だと決めつける始末。
父親を信じたいという気持ちは、少しも湧いてこなかったのでしょうか?

信じるどころか真っ先に疑ってしまう姿を見て、マードックが背負ってきた心の傷がどれほど重かったのかと胸が苦しくなります。

複雑な感情を胸にしまい込みながら、事件の捜査を進めるマードック。
手がかりを求めてネズミ競技が行われていた納屋を捜索していたときのこと。

すると突然、獰猛な番犬が激しい勢いでマードックに襲いかかってきます!
なんとか身を守って危険を切り抜け、捜査を続けるマードック。

そこで彼は、被害者であるジョン・ディレイニーの息子フィリップと出会います。
フィリップは当時の社会では「白痴」と呼ばれて蔑まれていましたが、現代でいうサヴァン症候群の青年だったのです。

彼は実の父親であるディレイニーからひどく嫌われ、冷たく邪険に扱われていた。
そんな孤独なフィリップに寄り添い、優しく世話を焼いていたのは、犬舎の番人の妻だったのです。

父親から拒絶されている息子の心境を思うと、どれほど寂しかったのかと胸が痛みます。

実の親に疎まれて、他人の奥さんだけが味方だったなんて、フィリップの境遇が切なすぎます!

マードックはフィリップと接するうちに、彼にある驚異的な能力があることに気づきます。
フィリップは時間に関する感覚がずば抜けていて、何時何分に誰がどこで何をしていたのかを正確に記憶していたのです。

時計のように正確なフィリップの記憶は、事件当夜の流れを解き明かす大きな手がかりだった。
マードックはフィリップの記憶を頼りに、事件当夜の詳しい時間経過を組み立てていきます。

父親を犯人と決めつけていたマードックの捜査は、フィリップの証言によって大きく動いていくことになりました。
そして、事件の悲しい真相が明らかになります。

あの日、被害者のディレイニーは、フィリップの面倒を見てくれていた犬舎の番人の妻を力ずくで襲っていたというのです。
その恐ろしい光景を目撃したフィリップは、一体どんな思いだったのでしょうか?

唯一自分に優しくしてくれた大切な女性を守るため、フィリップは激しい怒りに駆られて実の父親を手にかけてしまったという結末。

優しくしてくれた人を助けようとして起きた悲劇だったなんて、やりきれない気持ちでいっぱいになります!

真犯人が判明したことで、殺人容疑をかけられていたハリーは無事に釈放されることに。
留置場を出た後、マードックとハリーは二人きりで静かに向き合いました。

ろくでなしの呑んだくれであることは素直に認めるハリー。
しかし、息子のウィリアムや母親に対して暴力を振るったことなど一度もないと静かに告げる姿がありました。

そして、母親が亡くなったのも、ハリーのせいではありませんでした。
マードックが長年信じ込み、父親を憎み続ける原因となっていた「暴力的な父が母を死なせた」という記憶は、幼かったマードック自身の誤った思い込みだった。

ずっと父親を悪者にして生きてきたマードックにとって、これほど残酷な事実があるでしょうか?
呆然とするマードックを残し、ハリーは「西へ向かう」と言い残して一人で去っていきました。

長年の憎しみが自分の勘違いだったと知ったマードックの立ち尽くす姿、見ていて本当に切なくなりました。

刑事マードックの捜査ファイル シーズン1「愛と憎しみ」 の感想まとめ

今回のお話で一番心に残ったのは、事件が解決した後にマードックと父親のハリーが二人きりで話す場面です。
マードックはずっと、父親が暴力を振るって家族を捨て、母親を死なせたと信じて恨み続けてきた過去。

でも、それは幼い頃のマードックの記憶違いだったのですね。
ハリーは確かにお酒に溺れてだらしのない父親でしたが、家族に手を上げるような卑劣な人間ではなかった。

酒浸りだった過去はあっさりと認めてしまうハリーの態度に、どこか不器用な父親の哀愁が漂っているように思えます。
真実を知ったときのマードックは、一体どんな気持ちだったのでしょうか?

何年も父親を悪者にして恨むことで自分の心を支えてきた部分もあったと思われますが、その怒りの行き場を失ってしまったら呆然としてしまいますよね。
親子のわだかまりが一瞬ですべて消えるわけではないけれど、誤解が解けて本当にほっとしますね。

もしハリーがそのまま犯人として裁かれていたら、マードックは一生悔やんでも悔やみきれなかったのではないかと思います?
そう考えると、真実が明らかになって本当に良かったです。

一方、事件そのものの結末には深い悲しみを覚えます。
被害者の息子であるフィリップは、実の父親から冷たく拒絶されて生きてきた境遇。

そんな彼を唯一温かく見守ってくれた犬舎の番人の妻が襲われそうになったら、怒りで我を忘れてしまうのも無理はありません!
恩人を守ろうとした結果が実の父親をあやめることだなんて、あまりにも不条理だと思います?

どうしてあんな酷い父親の元に生まれてしまったのかと、フィリップの境遇に悔しさが込み上げてきます!
当時の社会はサヴァン症候群への理解など全くなく、フィリップのような人は周囲から奇異の目で見られていた時代だった。

あの過酷な状況の中で、彼の並外れた記憶力に耳を傾けて事件を解決へと導いたマードックの捜査ぶりは見事というほかありません。
偏見にさらされながらも恩人を守ろうとしたフィリップの純粋さに、胸がぎゅっと締めつけられます。

あのときフィリップが助けに入らなかったら、番人の妻はどうなっていたでしょうか?
誰が本当に悪人で、誰が守られるべきだったのかを突きつけられる、とても切ない事件でした。

息子の元を離れて一人で西へと旅立っていくハリーの背中を、ただ黙って見送るマードックの寂しげな佇まいが胸に残ります。

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