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クルミットです♪
今回は「刑事フォイル」第9話、シーズン3第1話「丘の家」です。
書店で起きた爆発事件。残された懐中時計から、亡くなったのは情報機関の幹部の息子らしいと分かります。しかし、自殺として片づけるには、どうにも不自然なことばかり。
捜査を進めるフォイルがたどり着くのは、秘密の訓練所でした。そこで何が行われているのかも気になりますが、今回はフォイル自身の仕事への思いにも、少し切なくなりました。
それでは9話を一緒に見ていきましょう!
刑事フォイル シーズン3第1話「丘の家」のあらすじ
1941年、ドイツ軍の占領下にあるフランスへ、英国の工作員が落下傘で降り立ちます。ところが、着地した先の近くには地雷がありました。
工作員は地雷を踏み、命を落としてしまいます。敵地で活動するために送り込まれたのに、その仕事を始めることさえできなかったのです。
降り立ったばかりで、もう地雷? 何のためにここまで来たのかと思うと、きつい始まりでした。
一方、クリストファー・フォイルはロンドンを訪れ、海軍の士官である義理の兄弟と会っていました。海上輸送の安全を守る仕事に移れる可能性が出てきたからです。
町で日々の違反を取り締まる仕事に、フォイルは満足できずにいます。戦争が続くなかで、自分ももっと直接役に立ちたい。その思いが、海軍での仕事に向かわせていました。
サムはこの転職の話を知りますが、まだ誰にも話さないよう頼まれます。
フォイルが町を離れる話は、やっぱり寂しいですね。でも、本人が今の仕事に行き詰まっているなら、引き止めたいとも言いにくいです。
そんな折、ある商店主が、閉め切られた向かいの書店へ男たちが袋を運び込むところを目撃します。商店主は頭を殴られ、その後、書店で爆発が起きました。
翌朝、現場から見つかったのは、人の遺体の一部と懐中時計。時計には持ち主につながるイニシャルが刻まれていました。
捜査で浮かび上がったのは、英国の情報機関で高い地位にある幹部の息子です。彼は家族に隠れて町に部屋を借り、恋人もいたとされていました。
下宿の女主人を名乗る女性の証言に、遺書まであります。表向きには、若い男性が書店で自殺した事件として話がまとまっていたのでした。
しかし、フォイルとミルナーは、その説明を素直には受け取りません。証言や残されたものを確かめるほど、不自然な点が出てきます。
遺書までそろっていても、そこで捜査を終えない二人にほっとしました。運び込まれた袋のことも、そのままにはできません!
息子の母親からは、少し前に息子が友人を連れて訪ねてきたという話も出ます。フォイルはその交友関係も追っていくことに。
そして捜査の行き先となったのが、「丘の家」と呼ばれる訓練所でした。
ここを運営しているのは、特殊作戦執行部です。敵地へ送り込む工作員を育て、潜入や破壊工作に備えさせる組織で、町の警察とはずいぶん違う仕事をしています。
実は、息子の父親とこの組織は、激しく対立していました。父親は自分たちの側から予算を奪った特殊作戦執行部を、閉鎖へ追い込もうとしていたのです。
息子のことだけでもつらいのに、組織同士の争いまで絡んでいたとは。話を聞くフォイルも、相手の立場をいちいち気にしないといけなくて面倒そう。
訓練所を率いる大佐には、女性の副官がついています。副官はフォイルを知っており、捜査から遠ざけるよう大佐に忠告していました。
ところが、大佐はその忠告を聞き入れません。フォイルをうまくあしらえると考え、訓練所に関わらせてしまうのでした。
その一方で、大佐は組織の内部にいる内通者も探しています。外に隠したいことがあるうえ、内側の人間も信用しきれない状態です。
そばにいる副官が止めているのに、どうして聞かないの? フォイルを簡単にごまかせると思っているところに、ちょっとイラッとしました。
訓練所には、元警察官や犯罪小説家など、さまざまな経歴の人が集められていました。なかには、かつてフォイルが逮捕した、売春宿を営んでいた人物までいます。
犯罪小説家はフォイルに手品を見せ、自分たちの仕事について説明します。人の目を欺く技も、ここでは仕事に関わるものとして扱われているのでした。
ただ、実際の訓練は気軽に見ていられるものではありません。幹部の息子と一緒にいた友人は、水に頭を押し込まれ、拷問に耐える訓練を受けていました。
訓練だと分かっていても、頭を水に沈められるところはつらいです。送り出された先で、こんな目に遭うかもしれないということなんですよね。
一方、サムはミルナーからも個人的な打ち明け話を聞いていました。妻が再び姉妹の家へ戻り、ミルナー自身も町を出て、新しくやり直すことを考えているというのです。
こちらも、ほかの人には内緒にしてほしいという話でした。フォイルの転職に続き、サムはミルナーの悩みも一人で抱えることになります。
二人とも、サムには話せるんですね。それはうれしいことでもあるけれど、二人そろって町を離れたいと言われたサムも、かなり寂しいと思う。
訓練所の近くには、牧師をしているサムの叔父が暮らしています。牧師は教会で礼拝などを担う人で、叔父のところでも気になる出来事が起きていました。
亡くなった若い大工の墓で、花を生けた花瓶が割られていたのです。教会の周囲では、頭髪のない不審な男も目撃されていました。
サムは叔父を手伝い、この件を調べ始めます。故障している公衆電話も関わり、墓のいたずらだけでは済まない様子になっていきました。
自転車で人の後を追うサムは、相手に気づかれずに様子を探ります。秘密を聞いて心配するだけでなく、自分でも足を動かしていたのでした。
サムのこういう行動力は頼もしい! 軍服姿で自転車に乗っているのに気づかれないのは、追われる側もちょっと心配になります。
叔父が造ったワインを飲む場面では、少し肩の力が抜けました。サムは味を褒めるのに困り、フォイルは一口飲むと、グラスを遠くへ置いてしまいます。
フォイル、グラスをそんなに離さなくても! 大きな反応をしないぶん、よほど口に合わなかったのが分かって、ここは笑ってしまいました。
捜査が進み、下宿の女主人の証言にも裏があったと分かります。彼女は本当の女主人ではなく、特殊作戦執行部の工作員が役を演じていたのでした。
フォイルたちが疑ったとおり、息子の町での暮らしは、証言をそのまま信じられるものではありません。自殺という説明そのものが、仕組まれていたのです。
そしてフォイルは、爆発現場の遺体と、幹部の息子に起きたことを突き止めます。
息子は書店で自殺したのではありませんでした。冒頭でフランスに降下し、地雷を踏んで亡くなった工作員こそが、その息子だったのです。
書店にあったのは、盗み出された別人の遺体でした。遺体の持ち込みと爆発は、息子の本当の死因を隠すための工作だったと明らかになります。
最初に亡くなったあの工作員が、捜していた息子だったとは。自殺の話を作るために、別の人の遺体まで使っていたことにも腹が立ちました。
特殊作戦執行部が隠したかったのは、息子を送り込んだ作戦での失敗です。それを対立する情報機関に知られ、組織を閉鎖されるのを避けようとしていました。
亡くなった息子の周囲に偽の事情を並べ、英国で自殺したことにする。残された家族にまで、その話を信じさせようとしたのでした。
しかし、真相を知ったフォイルは、今回の失態をすぐには公にしません。特殊作戦執行部の活動を続けさせることが、戦争に勝つためには必要だと判断します。
その結果、父親から捜査の不手際を責められても、フォイルは真相を明かして反論しませんでした。望んでいた海軍の仕事も、失ってしまいます。
そこはフォイルのせいじゃないのに! ようやく見つけた仕事の話までなくなるなんて、黙って受け止める姿がつらかったです。
刑事フォイル シーズン3第1話「丘の家」の感想まとめ
一番残ったのは、真相にたどり着いたフォイルが、捜査を誤ったと責められる結末です。あれだけ調べて、隠されていた死まで突き止めたのに、本人の望みはかなわなかった。
海軍の仕事を探していたときの気持ちを知っているだけに、ここはしんどかったです。町での仕事に悩みながら、ようやく別の道が見えていたところでした。
国のためになると考えて黙るフォイルには、うなずける部分もあります。でも、訓練所側の後始末でフォイルが仕事を失うのは、やっぱり納得しきれません。
大佐には特に腹が立ちました。副官の忠告を聞かず、フォイルをごまかせるつもりで接していたのに、最後はそのフォイルの判断で組織が守られることになる。少しは自分のやったことを振り返ってほしい。
一方、息子を亡くした父親のことは、ただ嫌な人だったと片づけにくいです。組織を巡って争っていたとしても、息子がどこでどう亡くなったかを隠されてよい理由にはなりません。
自殺したと聞かされる母親のことも、引っかかったまま。架空の恋人や下宿の話まで添えられたら、息子の知らなかった暮らしについて、あれこれ思い返してしまいそうです。
そんな重い話の合間では、サムがいてくれて助かりました。二人の秘密を預かり、叔父の困り事にも手を貸す。サム自身にも、気軽に悩みを話せる相手がいてほしくなります。
叔父のワインからグラスを遠ざけるフォイルには笑えたのに、最後は自分への非難を黙って受け止めるフォイルを見ているのが、ただつらかったです。
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