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クルミットです♪
今回は、サムが働く宿に身を寄せる母娘と、黒人のアメリカ兵をめぐるお話です。家族で暮らしたいという願いが、周囲の差別に阻まれていきます。
恋人と踊ることさえ、冷たい目で見られてしまう。そんな二人のそばへ出ていくサムに、じんわり温かい気持ちになりました。
ただ、そのあとに待っている出来事がつらいんです。犯人と結末まで触れながら、それでは21話を一緒に見ていきましょう!
刑事フォイル シーズン6第2話「差別の構図」のあらすじ
サムは共同経営者の男性と、古びた宿を切り盛りしています。そこに滞在しているのが、幼い娘を育てる未婚の女性です。
娘の父親は、近くの基地にいる黒人のアメリカ兵。女性は実家の母に追い出され、宿代を払うお金にも困っていました。
共同経営者は、宿代を払えない女性に出ていってもらおうとします。しかし、サムと別の女性客は反対します。
赤ちゃんを抱えているのに、実家にも頼れないなんて。宿の経営が苦しくても、ここで追い出すのは待ってほしいです!
そこへ、女性の元恋人であるボクサーが町に帰ってきます。
彼は、信条を理由に兵役を拒む「良心的兵役拒否者」でした。戦争中はスコットランドで、排水溝を掘る労働に就いていたのです。
戻ってきた彼は、ボクシングを再開し、女性との関係も取り戻したいと望んでいます。しかし、兵役を拒んだ彼がリングに戻ることを、快く思わない人もいました。
そして女性には、すでに愛する相手と娘がいます。元恋人が帰ってきても、以前の関係には戻れません。
元恋人は女性に、今の彼女を欲しがる者はいないというような、ひどい言葉を向けてしまいます。謝ろうとしたときにも、娘を養子に出せば二人でやり直せると持ちかけるのでした。
謝るなら、まずその条件を引っ込めてほしい! 娘と離れる話をされて、女性がうなずけるわけがありません。
一方、クリストファー・フォイルは、戦争で利益を得たとみられる人々を狙う、夜間の強盗事件を調べています。捜査を進めると、近くのアメリカ軍基地へとつながっていきます。
その基地を指揮する少佐は、町の酒場について、ある要望を出していました。白人兵が利用する店と、黒人兵が利用する店を分けたいというのです。
理由に挙げられたのは、兵士同士の乱闘でした。フォイルは人種によって店を分けることに反対しますが、会議では賛成する側が多く、意見は通りません。
賛成した地元の有力者の中には、その後、強盗に襲われる者も出ます。
もめ事が起きたから、肌の色で入れる店を決める。そんな話を通されてしまって、フォイルも納得できませんよね。
女性の恋人である兵士は、帰国の順番を待っていました。彼は女性と結婚し、娘も一緒にアメリカへ連れていきたいと考えています。
そのためには、結婚を認める書類や、渡航に必要なビザの手続きを進めなくてはなりません。兵士は少佐に協力を求めます。
少佐は気乗りしない様子を見せながらも、手続きを進めることには同意します。兵士は、家族と暮らす希望を簡単には手放しません。
ところが、基地には二人の関係を敵視する憲兵軍曹がいました。憲兵は、軍の中で取り締まりなどを担う立場です。
軍曹は黒人兵と白人女性の交際を嫌い、女性を道で呼び止めます。そして、アメリカで白人女性と暮らせば、恋人がどんな目に遭うかと脅すのでした。
結婚の手続きを進めたいだけなのに、どうしてここまで脅されるの? 女性を一人で呼び止めるところも嫌な感じです。
町で開かれたダンスの場にも、差別は入り込んできます。
最初に集まっていたのは、地元の人々と白人兵たち。そこへ女性の恋人と黒人兵の仲間が姿を見せると、周囲は動きを止め、彼らに目を向けます。
仲間の多くは立ち去りますが、恋人の兵士は残ります。そして、女性と踊り始めました。
サムは共同経営者の手を取り、二人のそばで踊ります。宿の女性客やほかの男女も加わり、二人の周りを囲むように踊っていきます。
軍曹たちが不快そうに見ていても、その場で踊る人たちがいました。
サム、そばに行ってくれてありがとう! 二人だけで冷たい視線を受け続けなくて済んだことに、ほっとしました。
しかし、翌朝フォイルが道端で見つけた兵士は、ひどく殴られていました。ダンスのあと、同じアメリカの兵士たちから暴行を受けていたのです。
恋人と踊った夜のあとに、こんな朝が来てしまいました。
さっきのダンスで少し安心したぶん、これはきつかった。ただ一緒に踊っていただけなのに。
基地では、軍曹が違法な賭け試合を仕切っていました。グローブを着けずに殴り合う試合で、金を賭けさせていたのです。
普段は黒人兵を入れない軍曹ですが、その晩は入場を認めます。ところが、憲兵たちが恋人の友人に絡み、やがて白人兵と黒人兵の乱闘へと広がります。
恋人の兵士も軍曹を殴り、その場から近くの森へ逃げます。軍曹たちは彼を追いかけました。
その途中で見つかったのが、宿にいた女性の遺体だったのです。
兵士は恋人を殺した容疑で逮捕されます。軍の上層部は、彼を犯人として事件を終わらせようとしていました。
フォイルは、その扱いを受け入れません。亡くなった女性がイギリス人である以上、イギリス警察が調べる事件だとして、捜査を続けます。
追われていた場所で遺体が見つかったからといって、そこで話を終わらせないでほしい。フォイルが調べてくれることが、本当にありがたいです。
軍曹は、拘束された兵士から自白を取ろうとします。その手段は、残された幼い娘に危害を加えるという脅しでした。
火を使って娘を殺すことまでほのめかされ、兵士は自分が殺したと認めさせられます。
恋人を失った直後に、娘の命まで持ち出されてしまったのです。
赤ちゃんまで脅しに使うなんて、いい加減にしてほしい! 娘を守りたい気持ちにつけ込むやり方に、腹が立ちます。
母親が亡くなり、父親も拘束されている間、サムは娘の世話をします。宿を追い出されそうな母親をかばっていたサムが、今度は残された子を支えていました。
そしてフォイルは、基地の少佐と軍曹が、アメリカ軍の給与金を奪う強盗を仕組んでいたことを突き止めます。
違法な賭け事を仕切る軍曹だけでなく、基地の責任者である少佐も、強盗に関わっていました。
女性を殺した犯人も、その少佐だったのです。
少佐はビザ申請を有利に扱うことと引き換えに、女性に性的な関係を強いていました。そのうえ、彼女の首を絞めて殺害していたことが明らかになります。
家族で暮らすために頼った相手が、この少佐だったことがつらい。手続きを握っている立場を、こんなふうに使うなんて許せません。
恋人の兵士は、その後アメリカへ戻されます。母親を失った娘を、父親がすぐに育てられる結末にはなりませんでした。
そこで娘を預かるのが、女性の元恋人だったボクサーです。サムに背中を押され、当面の間、この子の面倒を見ることになります。
刑事フォイル シーズン6第2話「差別の構図」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、サムたちが二人の周りで踊る場面です。
あんなふうに皆の視線が集まったら、そこにいるだけでも居心地が悪いですよね。仲間が帰っていく中で残った兵士も、平気だったとは思えません。
だから、サムが一緒に踊り始めてくれたのがうれしかった! 女性客たちも加わって、二人のそばにいてくれる。あの時間だけは、安心して踊っていてほしかったです。
それだけに、翌朝の兵士の姿を見るのはつらかった。せっかく恋人と過ごした夜を、暴力で踏みにじられてしまいました。
軍曹には、最後までイライラします。女性を脅し、兵士を追い詰め、最後には赤ちゃんの命まで利用するなんて。
娘を守るために罪を認めさせられる父親のことを思うと、自白が取れたというだけで片づけようとする人たちにも腹が立ちます。フォイルがそこで捜査をやめなくて良かったです。
少佐のしたことも、言葉にするのが嫌になるほどでした。結婚の書類を頼みに行った兵士は、まさかその相手に恋人を奪われるとは思っていなかったはず、と考えてしまいます。
犯人が分かっても、女性が娘のところへ帰れるわけではない。そのことが、今回はずっと引っかかりました。
元恋人のボクサーについては、娘を養子に出すよう勧めた言葉を簡単には忘れられません。女性の気持ちを、もう少し聞いてほしかった。
それでも最後に娘を預かったことには、少しほっとしました。手放すように言っていた子の世話を、今度は自分が引き受ける。その行動は、素直に良かったと思います。
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