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クルミットです♪
全身にタトゥーを入れた男性が、考える人のポーズで見つかる第8話。図柄に隠れた女性の顔から、アレクサンドラは十年前の出来事へさかのぼります。結末まで順に整理します。
それでは8話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
マダム・エール 第8話「肌の中に」のあらすじ
ボルドーのガロンヌ川の岸に打ち上げられた小舟の中で、男性の遺体が見つかる。全身がタトゥーに覆われ、ブロンズ像「考える人」のポーズを取らされていた。皮膚の一部が剥ぎ取られている以外に外傷はなく、アレクサンドラ(アレックス)にもすぐには死因が分からない。
被害者は美術大学で教えるユベール・リヴリン。妻は夫本人だと確認し、息子には会わないでほしいと頼む。タトゥーはユベールが十年ほど前から自分で考えたもので、剥がされた箇所には何も描かれていなかったと妻は話す。
皮膚を剥ぐことも、考える人の姿勢を取らせることも、犯人が何かを伝えたがっているように思える。
アントワーヌとパンセは家族を疑う。ユベールは息子の生活を援助していたが、一か月前にそれを止めていた。妻は事件当日、孫を隣家に預けて二時間ほど夫を尾行したものの、途中で見失ったと説明する。
一方アレックスは、タトゥーの図柄に同じ女性の顔が隠れて描かれていることに気づく。意味の解読は、テオの父で精神分析家のオーレリアンに依頼した。オーレリアンは、この女性と死後も一緒にいたくて彫ったのだろうと見立てる。
大学で黒髪のモデルに会うが、タトゥーの女性は彼女ではなく、ユベールのタトゥーを手がけた彫り師アルバによく似ていた。アルバは二十四歳。自宅にいた姉のニーヌによれば、前の晩から帰っていないという。
ユベールの自宅に残る素描の中に、腕の図柄と同じ女性の顔があった。アルバに似たその女性は、姉妹の母エロイーズだと分かる。エロイーズは十年前、湖でボートに乗っていて溺死していた。アレックスはその遺体を掘り起こす。
顔が似ていたのは本人ではなく、十年前に亡くなった母親だった。この展開で事件の見え方が一変する。
病院から薬品が盗まれていたことから、アレックスはニーヌの関与を疑う。しかし真犯人は、アルバとニーヌの父だった。姉妹は父が薬を盗んだと気づきながら、かばって黙秘していた。
父によれば、エロイーズは十年前に不倫を夫に打ち明け、相手と別れると告げていた。のちにユベールがアルバの店へ絵を持ち込み、父は妻の相手がユベールだったと知る。父は娘の勤務先の病院から薬品を盗み、ユベールを殺害したと自供した。考える人のポーズは、地獄を見つめるあの男の姿だからだと語った。
マダム・エール 第8話「肌の中に」の感想まとめ
タトゥーの中に同じ女性の顔が隠れていると気づいたところが、今回の捜査の入口でした。アレクサンドラ(アレックス)は死因の分からない遺体を前に、図柄そのものを手掛かりとして扱っています。意味の読み解きを精神分析家のオーレリアンに頼んだのも、専門外のことは人に任せる判断で、解剖室の外へ出る彼女らしい動き方です。
アントワーヌとパンセが家族関係を洗う間に、アレックスは図柄の人物を探しました。大学のモデルは別人で、似ていたのは彫り師のアルバ。ここで似ているで止めず、自宅の素描まで確かめてアルバの母エロイーズに行き着いたのが堅実でした。顔が似た理由を、本人ではなく母親に見つける流れには納得感があります。
ニーヌへの疑いが外れる点も印象に残りました。薬品が盗まれていたという事実だけでは、ニーヌが犯人とは言えません。姉妹が父をかばって黙っていたと分かると、疑いの根拠と実際の行動の食い違いがよく見えます。
邦題の「肌の中に」は、皮膚に刻まれたタトゥーと、外見の下に隠れた事情の両方を指しているように思えます。教師として申し分ない顔の裏に十年前の不倫があった、という構図です。考える人のポーズが父親の動機にそのまま結びつく作りも、手掛かりが一本の線でつながっていて気持ちよかったです。
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