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クルミットです♪
ボルドーの考古学博物館に、ミイラにされた遺体が横たわっていた。第5シーズン第1話「永遠のメッセージ」を、事件の発端から結末まで順に整理し、後半で感想を書きます。
それでは12話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
マダム・エール 第12話「永遠のメッセージ」のあらすじ
ボルドーの考古学博物館で、ミイラにされた遺体が見つかる。遺体は棺に納められていた。被害者はエジプト専門の考古学者フランソワで、博物館の館長の夫であり、ボルドー文化大学の学長でもあった。約二か月半前から連絡が取れなくなっていた。
法医学研究所には、ミイラを専門とするイタリア人考古学者のパオロが助言に訪れる。アレクサンドラ(アレックス)とテオは、遺体の処置が古代エジプトの手順にのっとったものだと確認する。パオロによれば、ミイラ作りには70日かかる。
殺した相手を、わざわざ手間のかかるミイラにする。この不自然さが、そのまま事件の入口になっている。
アントワーヌは、フランソワが二重生活を送っていたことを突き止める。そして夫婦仲が険悪だった館長を疑う。アントワーヌとパンセは、予審判事のロバン・デノワイユとも顔を合わせる。ロバンはのちに、アレックスの生物学上の父だと分かる。
フランソワが失踪した日に最後に会ったのは、学生のアデルだった。彼女はフランソワに選ばれ、発掘調査に同行する予定だった。そのアデルは、自分のあとにも女性が会っているはずだと証言する。
遺体には、博物館が所蔵するアメミットのアミュレットが添えられ、香料に使われた花が散りばめられていた。体内にも詰められたものがあった。アレックスとテオは、これらが示すメッセージを読み解いていく。難しい技法を選んだ理由も問われた。この方法はDNAの痕跡を残す危険が小さくないからだ。
館長に疑いが向く流れの裏で、事件の鍵は別の親子関係にあった。
フランソワの二重生活の相手は、植物学者のエレオノールだった。娘のアデルはフランソワの子で、エレオノールがその事実を伝えたため、フランソワは娘をそばに置こうとしてアデルを助手に選んでいた。
エレオノールの夫は、アデルが自分の実の娘ではないと知った。妻の裏切りと自尊心の喪失から、フランソワを自宅に招いて殺害したのは、この夫だった。エレオノールは遺体をフランソワの別宅へ運び、70日かけてミイラにした。
遺体を手間暇かけて整えたのは殺した本人ではなく、被害者の二重生活の相手だった。
マダム・エール 第12話「永遠のメッセージ」の感想まとめ
今回面白いのは、アレックスが「誰がやったか」より先に「なぜこの方法か」を問うところです。ミイラ化は手間がかかるうえ、痕跡が残る危険もあります。それでも選んだのなら、遺体の処置そのものが犯人につながる手掛かりになります。パオロの助言で、古代エジプトの儀礼に通じた人物だという絞り込みが出てくるのも、この考え方の延長でした。
手掛かりの置き方も巧みです。夫婦仲が悪かったことを根拠に、アントワーヌが館長を疑うのは自然な流れです。ただ、最後に浮かぶのは二重生活の相手のエレオノールと、娘のアデルでした。アデルが自分のあとに別の女性が会っているはずだと証言していたことは、真相を知ってから振り返ると印象に残る手掛かりです。
動機の組み立ても印象に残りました。殺害したのはエレオノールの夫で、70日かけてミイラにしたのはエレオノールです。殺害と遺体の処置で担い手が分かれているので、「なぜミイラなのか」という最初の問いが、犯人探しと同時に二人の関係を読む問いにもなっていました。
事件の鍵が生物学上の父と娘だったことは、ロバンとアレックスの関係とも向き合う形になっています。事件の真相も、アレックスの周りで動く親子の話も、血縁をどう受け止めるかという一点でつながっています。アレックスが事件の読み解きと自分の家族の問題を並行して抱える回でした。
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