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クルミットです♪
今回は、街並みを再現した小さな模型から、誰も届け出ていない殺人事件が見つかります。
ウィリアム・マードック刑事が目を留めたのは、建物だけでなく、そこにいる人まで細かく作られた模型。ところが、窓辺の人形は銃を構えているんです。
作ったのは、言葉を話さない19歳のリディア。彼女が覚えている出来事に、マードックが少しずつ近づいていきます。リディアを支えるお兄さんにも、胸がぎゅっとなるお話でした。
それでは45話を一緒に見ていきましょう!
刑事マードックの捜査ファイル シーズン4第6話「真実に導く模型」のあらすじ
マードックはドールハウスの見本市で、精巧な街並みの模型に引きつけられます。家が並び、その周りには住人を表す小さな人形まで置かれていました。
見れば見るほど細かい作り。中でも気になったのは、ある家の2階で、窓からライフル銃を構える人形だったのです。
マードックは、実際の犯罪現場を再現したものではないかと考えます。しかし、殺人の届け出は出ていません。
かわいい模型を眺めるつもりが、窓に銃口を見つけるなんて。こんなものが置かれていたら、もう素通りできませんね!
模型のもとになったのは、トロントに実在する通りでした。マードックはその場所を探し出し、作者のリディアにたどり着きます。
リディアには、見たものを細かく覚え、正確な模型にする並外れた力がありました。建物や人の位置も、彼女の記憶を確かめる手がかりになります。
ただ、リディアは言葉で説明することができません。人の顔を見分けることも難しく、模型の人形にも顔の細部はありませんでした。
銃を持つ人形があっても、それが誰なのかはわからない。マードックは、リディアの記憶を確かめる方法を探していきます。
ちゃんと見て、こんなに細かく覚えているのに、名前を聞くだけでは届かないんですね。ここで諦めずにいてくれるマードックに、ほっとします。
リディアの暮らしを支えているのは、お兄さんです。模型を作るための材料を用意し、彼女が動揺したときには落ち着かせ方もわかっています。
近所の人たちの中で、リディアを理解しようとしているのも、この兄でした。
近所の女性の話では、兄は妻からリディアを施設に入れるよう求められ、妹を支え続けたことで結婚生活まで失っていたといいます。
材料をそろえてくれるお兄さんの優しさがうれしいです。それなのに、妹のそばにいることで自分の暮らしまで変わってしまったのは、つらかった。
一方、通りの住人への聞き込みは、すんなりとは進みません。殺人の届け出だけでなく、行方不明者の届け出も出ていないのです。
捜査を進めると、姿を消した男性が、近所の人たちから嫌われていたことがわかります。住人たちは彼がいなくなったことに安心し、誰も届け出ようとしませんでした。
しかも、彼に恨みを持つ理由がある人ばかり。マードックは、それぞれの住人と男性の関係を確かめていきます。
いなくなって喜ばれるほど嫌われていたなんて、この男性は何をしていたの? 聞き込みをする側も、これでは困ってしまいます。
住人のひとりである女性は、その男性と不倫関係にありました。女性と夫の仲は悪く、夫にも疑いが向きます。
事件に使われたライフル銃は、その夫の所有物だったのです。夫は、父親の銃であり、自分は一度も使ったことがないと説明します。
事件が起きたと考えられる時間帯、通りの人たちはパレードを見ていました。ところが、夫はパレードを見ていなかったと話します。
ただし、それには理由がありました。夫は楽隊の一員として、パレードに参加していたのです。
見ていなかったのは、演奏しながら行進していたから! そこを聞くまで、つい疑ってしまいました。
マードックは模型と実際の通りを照らし合わせ、銃を構えた人物の位置も調べていきます。ジョージ・クラブツリー巡査も、現場の状況を再現する捜査に協力します。
模型を見つめるマードックは、頭の中で自分も小さくなり、その街並みの中に立っているように想像します。
そこへクラブツリーが話しかけ、考え込んでいたマードックが現実に戻ります。一瞬、模型の中のマードックに、大きなクラブツリーが声をかけているように見える場面もありました。
小さくなったマードックをのぞき込むようなクラブツリーに、少し笑ってしまいました。模型の中まで入り込むくらい、考えていたんですね。
そして、新聞に載った写真も捜査の手がかりになります。リディアの模型に残された細部と照らし合わせながら、マードックは出来事の時系列を絞り込んでいきます。
捜査の途中では、地面に埋められた棺のようなものも見つかります。人の遺体があるのではないかと疑われますが、そこに眠っていたのは猫でした。
猫の飼い主は、近所で好かれている男性です。大切にしていた猫を、手作りの棺に入れて埋葬していました。
猫のために棺まで用意していたんですね。大事にしていた子とのお別れだったと思うと、ここはしんみりしました。
一方、姿を消した男性については、住んでいた家の敷物も一緒になくなっていました。家主の女性は、男性に盗まれたと思っていたのです。
しかし、敷物には男性の血がついており、遺体を包むために使われていました。遺体が見つかると、その敷物も身元を確かめる手がかりになります。
ジュリア・オグデン医師も、通常とは違う形での検死によって捜査を支えます。こうして、本当に殺人が起きていたことが明らかになります。
敷物を盗んでいなくなったと思われていた人が、その敷物に包まれていたなんて。誰も捜していなかったことまで重なって、後味が悪いです。
残る問題は、模型の中で銃を構えていた人物の正体です。顔のない人形を見ているだけでは、誰なのか決められません。
そこでマードックは、リディアに紙の人形をそれぞれの人物の家へ戻してもらいます。誰がどこに住んでいるかを確かめ、残った人形から人物を絞っていく方法です。
名前を口にしてもらわなくても、リディアの知っていることを確かめる道が見つかりました。
その方法があった! リディアができることを一緒に探してくれたのが、うれしかったです。
そして、パレードで使われた楽器の違いが、犯人の話を崩します。
ライフル銃の持ち主は、普段はトロンボーンを演奏していました。ところが、事件当日のパレードではトランペットを吹いていたのです。
どちらも金管楽器ですが、形の違う楽器です。いつもと違う楽器だったことを知らなければ、パレードを見ていたという説明が成り立ちません。
この食い違いから追い詰められた犯人は、猫を大切にしていた、あの近所の男性でした。殺害の動機は、愛猫の死に対する復讐だったのです。
猫を棺に入れて埋めた、あの人だったんですね。猫を失った悲しさに寄り添っていた分、犯人だとわかると複雑な気持ちになります。
男性は逮捕されても、近所のためにやったのだと開き直ります。被害者を嫌っていた住人たちの気持ちまで、自分の行為を正当化する理由にしていました。
リディアが作った模型をきっかけに、届け出さえなかった殺人事件は、犯人の逮捕へとつながったのでした。
刑事マードックの捜査ファイル シーズン4第6話「真実に導く模型」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、マードックがリディアに紙の人形を家へ戻してもらう場面です。顔を見て名前を答える方法から離れたところで、やっと先へ進めました。
リディアに何度も説明を求めるような流れにならなくて、良かったです。模型を作れる彼女なら、置き場所でも知っていることを示せる。そのやり取りを、もう少し見ていたかった。
お兄さんのことも忘れられません。材料を用意して、落ち着かないときにはそばで支えているんですよね。
結婚生活を失ったという話は重かったです。そんな事情があっても、妹が模型を作るための手助けを続けているところに、じわっときました。
犯人については、猫の埋葬を知ったときと、逮捕されたときで気持ちが変わりました。棺を作るほどかわいがっていたことには、素直に胸が痛みます。
でも、近所のためにやったという開き直りには、イラッとしました。そこで住人たちまで持ち出してほしくなかったです。
被害者が嫌われていたせいで、いなくなったことを誰も届けなかったのも寂しい話でした。リディアの模型がなければと考えると、あの窓の人形が気になります。
私はやっぱり、リディアに人形を置き直してもらうマードックの、急がず彼女に合わせた確かめ方が好きでした。
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