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クルミットです♪
今回は、古美術の博物館を守るために、身内まで手にかけてしまう女性のお話です。
長い間、大事にしてきた場所を失いたくない。その気持ちはわかっても、彼女が選んだ方法にはついていけません。
しかも、コロンボに疑われると、娘のようにかわいがってきた姪にまで罪を押しつけようとします。ここが見ていてつらかったです。
題名にある黄金のバックルも、思いがけない使われ方で事件を動かすことに。それでは37話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン6第2話「黄金のバックル」のあらすじ
舞台は、ある一族が経営する古美術の博物館。館の運営を担う女性は、結婚せず、子どもも持たず、ここに人生をささげてきました。
彼女が娘同然にかわいがっているのが、姉妹の娘にあたる姪です。博物館と姪は、このおばにとって大きな存在でした。
しかし、博物館は何年も赤字が続いています。一緒に経営に関わるきょうだいの男性は、閉館して建物を売ろうとしていました。
姪の母親は酒に頼り、博物館の運営にはあまり関心がありません。売却についても、男性の意向に従いそうな様子です。
ずっと守ってきた場所を売ると言われたら、つらいですよね。ただ、赤字のまま続ける側も苦しいし、家族で話すだけでも気が重そう。
おばは博物館を残そうと、警備員を犯罪に誘い込みます。この警備員には前科があり、賭け事で借金を抱えていました。
持ちかけたのは、館から美術品を盗み、警備員自身も死んだことにして、国外へ逃げる計画。おばは盗難による損害を補う保険金を受け取るつもりだと説明します。
借金を取り立てる相手から逃れたい警備員は、この話に乗ってしまいます。しかし、おばが用意していた結末は、約束とは違っていました。
盗みの相談をしている時点で困った話だけれど、逃がすつもりさえないなんて! 警備員は、自分が消される計画だとは知らないままなんです。
犯行当夜、おばは博物館に現れ、警備員を射殺します。
そのころ、売却を進める男性は、館の収蔵品を調べながら内容を録音していました。銃声を聞いてやって来たところを、おばに撃たれてしまいます。
おばは二人の遺体に銃を持たせ、互いに撃ち合って死んだように細工します。警備員が盗みに入り、それを見つけた男性と撃ち合ったことにするのです。
これなら、盗難を警備員のせいにして、博物館を売ろうとする身内も排除できます。
二人を殺したうえに、死んだ警備員へ罪までかぶせるなんてひどい。博物館を守りたいという話では、もう受け止められません。
ところが、捜査に来たコロンボは、現場の小さな不自然さを拾っていきます。気になったのは、二人が倒れていた部屋の明かりが消えていたことでした。
夜、そこで撃ち合いが起きたという説明と、暗い室内がかみ合いません。二人が致命傷を負ってから、わざわざ電気を消したとは考えにくいのです。
二人とも倒れているのに、誰が電気を消したの? そう言われると、急にその暗さが気になってきます。
おばには、電気代を節約するために、こまめに照明を消す習慣がありました。犯行後にも、いつもの癖が出てしまったわけです。
殺人の可能性を聞いても落ち着いている態度も、コロンボの注意を引きます。一方、姪の母親は、殺人と聞いただけで気を失ってしまいます。
現場を取り繕ったあとにも、電気はきちんと消してしまうんですね。毎日の癖がこんなところに残るとは。
警備員の様子にも、引っかかる点がありました。盗みに入るには妙に身なりがよく、髪も整えていたのです。
盗品の扱いも一様ではありません。ほかの品は袋に入れているのに、ある護符だけはポケットに入っていました。
コロンボは、警備員の髪を整えた美容師にも話を聞きに行きます。しかし、美容師は質問だけで済ませてくれず、コロンボ自身も髪を整えてもらうことになります。
いつもの乱れた髪が、上へ持ち上げるようにきれいに仕上がってしまいました。本人は少し照れた様子を見せます。
聞き込みに来て、自分まできれいにされてしまうなんて! あの髪形だと、いつものコロンボなのにちょっと落ち着きません。
捜査が進むなか、姪も事情を話しにくい立場にいました。実は、殺された警備員の兄弟と交際していたのです。
その相手には妻がいます。関係を知られたくない姪は、事件当時の行動についても、すんなり説明できません。
言いづらい事情なのはわかるけれど、殺人事件の捜査中に黙っているのは心配になります。ここはちゃんと話してほしい!
コロンボが撃ち合いの筋書きを信じていないと悟ると、おばは姪を事件に巻き込もうとします。
姪の部屋に、博物館の古い金のバックルを忍ばせたのです。バックルは、ベルトを留めるための金具にあたります。
おばは、その品が事件の二週間前に盗まれていたと説明します。姪の部屋から盗品が見つかれば、博物館の盗難や殺人との関わりを疑わせられます。
娘同然にかわいがっていた子に、そこまでしてしまうの? ここは、おばへの見方がぐっと厳しくなりました。
そして、姪は殺人の容疑で逮捕されます。おばが大事にしてきたはずの相手が、今度は牢に入れられてしまったのです。
コロンボは、その姪のもとへ金のバックルを持っていきます。話をしているうちに、姪はそれを灰皿代わりに使ってしまいます。
本人は、その品がベルトの留め具だとわかっていません。古美術についておばから教わってきた姪なのに、目の前の品の用途を知らなかったのでした。
大事な金の品に、そこで灰を落としてしまうとは! でも、この無頓着な扱いを見たら、盗品を隠していたという話は急におかしくなります。
コロンボは、姪がその品の正体を知らず、盗難にも関わっていないと確信します。連行したのも、彼女の反応を確かめるためでした。
そして、おばの説明を崩すものが、もう一つ残っていました。殺された男性が、事件当夜に吹き込んでいた収蔵品の録音です。
コロンボは、その録音を繰り返し聞いていました。そこには、金のバックルも収蔵品として記録されています。
二週間前に盗まれた品なら、事件の夜に館で確認できるはずがありません。おばが語った盗難の時期と、男性が残した記録が食い違っていたのです。
姪の部屋から出てきた、というだけで決めつけなくてよかった! 亡くなった男性の録音が残っていたことにも、ほっとしました。
やがてコロンボは、この家族の古い出来事にも目を向けます。姪の父親は、もともとおばの婚約者だったのです。
ところが、その男性はおばの姉妹と関係を持ち、結婚しました。そこで生まれたのが、娘のようにかわいがってきた姪でした。
そして、父親の死にも秘密がありました。おばは、自分のもとを去ったかつての婚約者を、毒で殺していたのです。
姪にとっては、大好きなおばと自分の父親の話なんです。こんな事情を一度に知ることになったら、きつい。
姪は、父親の死や、母親とおばの間にあったことを詳しく知りません。コロンボは、その過去にも疑いを向けていきます。
追い詰められたおばは、父親の死についてこれ以上踏み込まず、姪に真相を知らせないよう求めます。その代わりに、今回の二人の殺害を認めると申し出ました。
罪を押しつけようとした姪に、父親を殺したことだけは知られたくない。その気持ちが、最後におばを自白へ向かわせます。
姪は釈放され、おばはコロンボに腕を貸してほしいと頼みます。コロンボは求めに応じ、彼女をエスコートして連れていきます。
刑事コロンボ シーズン6第2話「黄金のバックル」の感想まとめ
一番残ったのは、姪が金のバックルを灰皿にしてしまう場面です。あの何気ない使い方を見て、やっと姪の疑いが晴れると思うと、少し肩の力が抜けました。
本人は、疑いを晴らそうとして何かを演じたわけでもありません。用途を知らずに扱ったことを、コロンボが見ていてくれたのがよかったです。
それだけに、おばが姪の部屋へバックルを隠したことには、まだ腹が立っています。自分の子どものようにかわいがっていた相手に、殺人の罪を着せるのはあんまり!
博物館を失うつらさや、婚約者を姉妹に奪われた傷は、簡単には片づけられません。でも、姪は父親や母親の過去を背負わされる立場ではないと思います。
最後になって、父親の死を姪に知られたくないと願うおば。その前に、姪を牢に入れることはできてしまったのが、どうにも引っかかるんです。
姪を傷つけたくない気持ちだけでなく、姪から嫌われたくない気持ちもあったように、私は受け取りました。かわいがってきた日々まで、うそだったとは思いたくないけれど。
途中でコロンボの髪形に笑えたぶん、最後の静かなやり取りは重たかった。おばの頼みに応じて腕を貸すコロンボの穏やかさには、少し救われる気がしました。
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