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クルミットです♪
今回は「刑事コロンボ」第36話、シーズン6第1話「ルーサン警部の犯罪」です。
テレビで人気の警部を演じる俳優が、殺人を起こします。そして、本物の刑事であるコロンボの捜査にまで口を出すことに。
自分が殺した事件なのに、役になりきって犯人探しを手伝う。そのおしゃべりを聞いていると、こちらまで落ち着かなくなってきました。
野球中継の録画を使ったアリバイにも、身近なところからほころびが出てきます。ここからは、事件の結末まで触れていきますね。
それでは36話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン6第1話「ルーサン警部の犯罪」のあらすじ
冒頭では、ルーサン警部が殺人の容疑者を追い詰めています。ところが、これはテレビドラマの撮影だった。
ルーサン役の俳優は、人気番組の主演スターです。出演料の引き上げを求めていて、番組を作る女性プロデューサーも、その要求を後押ししていました。
彼女は、昔この俳優を見いだした人物で、かつての恋人でもあります。ただ、今の二人を結びつけているのは、仕事や昔の愛情だけではありません。
俳優には、朝鮮戦争の際に軍務から逃げ出した過去がありました。カナダ人と名乗っていますが、実際はアメリカ人だったのです。
彼女はその秘密を握り、黙っている代わりに出演料の半分を受け取っていました。彼の出演料が増えれば、彼女の取り分も増える仕組みだった。
出演料の半分も取っていたなんて! 値上げを応援してくれる理由がこれでは、俳優も気が休まりませんね。
この関係を終わらせようと、俳優は彼女の殺害を計画します。彼女が仕事のあと、好物のサンドイッチを買いに店へ寄ると知り、そこを狙うことにしました。
必要なのは、犯行の時間に家にいたと証言してくれる人です。そこで利用されたのが、身の回りの用事をしている付き人だった。
俳優は付き人と一緒に、自宅で野球中継を見ます。そして、付き人の飲み物に薬を入れ、眠らせてしまいました。
相手が眠ると、野球中継の録画を開始。自分が外出している間の試合を、あとで見せるための準備だったのです。
一緒に野球を見ていただけなのに、勝手にアリバイの証人にされるなんて。付き人が気の毒で、ここは腹が立ちます。
俳優は顔を覆うスキーマスクをかぶり、銃を持って店へ向かいます。女性プロデューサーがいる店に押し入り、店主を殴って気絶させました。
そして彼女の金を奪い、銃で撃ち殺します。強盗に出くわした客が殺されたように見せかけていますが、狙いは最初から彼女だった。
彼女は、覆面をした相手が誰なのか気づいていました。彼を思いとどまらせようとしたものの、止められなかったのです。
脅してお金を取っていたことにはイラッとしました。でも、相手に気づいて止めようとする場面は、やっぱりきついです。
犯行後、俳優は銃とマスクを処分して帰宅します。そこで録画しておいた野球中継を再生し、付き人を起こしました。
家の時計だけでなく、付き人の腕時計も操作しています。眠っていた間に時間が過ぎたことを、気づかせないためでした。
起きた付き人の前では、さっきまで見ていた試合が続いている。これなら、ずっと二人で野球を見ていたと思い込ませられるわけです。
試合の続きを見せるだけでなく、腕時計まで直すとは! そこまで準備されたら、私も時間を疑わずに過ごしてしまいそう。
しかし、捜査に来たコロンボは、店で起きたことに疑問を持ちます。被害者の服にある弾の穴と、体にある傷の位置が合っていません。
金を奪うための事件に見える一方で、クレジットカードは持ち去られていませんでした。コロンボは、強盗を装った計画的な殺人ではないかと考え始めます。
私は覆面と銃が出てきた時点で、強盗の形にばかり気を取られていました。服の穴まで見ているコロンボに、もう任せたい!
付き人の体調にも、不自然な点がありました。酒は二杯しか飲んでいないのに、翌日は具合が悪そうにしています。
飲んだ量と、そのあとの体調が釣り合わない。このことも、コロンボが疑いを持つきっかけになっていきます。
ところが、俳優は捜査から距離を置こうとしません。自分が演じるルーサン警部になったつもりで、コロンボに協力し始めました。
役としてのルーサンと、本人としての俳優。その間を行ったり来たりしながら、事件について意見を出していきます。
しまいには、犯人である自分自身を別人のように扱い、容疑者として検討するほど。自分の動機や犯行の機会まで、コロンボと話し合ってしまうのです。
自分が犯人なのに、そんなに話して大丈夫? ルーサン警部として考えるほうに夢中になっているようで、聞くたびに落ち着かなくなります。
俳優は、コロンボが見た目ほど単純な刑事ではないと気づいています。自分に疑いが向いていることも分かったうえで、やり取りを続けていました。
アリバイ作りに使った録画機器まで、コロンボに見せてしまいます。隠したいことがある人の行動としては、ずいぶん無防備です。
一方、強盗を装った殺人だと見抜かれそうになると、被害者の夫へ疑いを向けようとします。
俳優は夫のセーターから糸を取り、犯行に使った拳銃に結びつけました。夫と銃につながりがあるように見せかける細工です。
しかし、コロンボは、そのセーターの糸が俳優のカフスボタンに引っかかったところを見ていました。袖口を留めるボタンについた糸を、捜査の途中で見られていたのです。
今度は夫に罪をかぶせようとするなんて、そこは黙って見ていられません。コロンボが糸のことを見ていてくれて良かった!
夫には、妻が殺された時間に秘書と会っていたというアリバイがありました。二人は不倫関係にあり、秘書の証言によって夫への疑いは晴れていきます。
妻の死を調べる中で、不倫まで明らかになってしまいました。コロンボは秘書の言葉を信じ、夫を容疑から外します。
そして、俳優が整えたはずの時間にも、見落としがありました。付き人には、腕時計をいつも五分進めておく習慣があったのです。
俳優は時計を操作しましたが、その癖までは計算に入れていませんでした。時計を合わせ直したことが、かえって不自然さにつながります。
ずっと家で野球を見ていたという話も、これで揺らぎ始めました。
いつも五分進めておく時計だったなんて! 試合の録画まで用意した人が、そばにいる付き人の習慣を知らなかったのですね。
コロンボが最後に突きつけたのは、拳銃の中に残っていた弾丸です。銃そのものには、指紋が残っていませんでした。
俳優は銃の表面を拭いていましたが、弾を込めるときには素手で触っていました。まだ撃たれていない弾丸に、彼の指紋が残っていたのです。
銃を拭いたから安心、では済まなかった! 中に入っている弾のことは、私もすっかり忘れていました。
証拠を示された俳優は、自分の初歩的な失敗を悔やみます。そして、彼女から脅迫されていたことを話し、殺害を認めました。
ルーサン警部として捜査に口を出していた時間も、ここで終わります。最後には、コロンボに丁寧な呼びかけをやめてほしいと頼むのでした。
刑事コロンボ シーズン6第1話「ルーサン警部の犯罪」の感想まとめ
一番残ったのは、弾丸の指紋を指摘され、俳優が自分の失敗を悔やむ場面です。そこを忘れていたんですね。
時計も録画も使って、付き人の記憶まで都合よく作ろうとしていた人です。それだけ準備していたのに、弾を込めたときの指紋が残っていたと知ると、こちらまで銃の中を確かめたくなりました。
それにしても、ルーサン警部になりきって捜査に加わる姿には、何度も落ち着かない気持ちになりました。自分を疑う話まで、自分で進めてしまうのですから。
役を演じるのが好きなのは分かります。でも、殺された人がいる事件で、そんなふうに話し続ける俳優には少しイライラしました。
付き人への仕打ちも忘れられません。一緒に野球を見ていただけで薬を飲まされ、知らない間に犯人をかばう立場にされていたんですよね。
翌日に具合が悪くなるところまで、本人には理由が分からない。あの体調の悪さをコロンボが気に留めてくれたのは、ほっとしました。
五分進めた腕時計の話も好きです。誰かと長く一緒にいても、時計をどう合わせているかまでは案外知らないもの。付き人の何気ない習慣が残っていてくれて良かったです。
恐喝で出演料の半分を取られ続けるのは、きつかったと思います。それでも、付き人を利用し、店主を傷つけ、夫に罪をかぶせようとしたことには腹が立ちました。
そんな俳優が最後に、コロンボへ丁寧な呼びかけをやめてほしいと頼むところだけは、少し寂しくなりました。
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