刑事コロンボ 第38話 あらすじ シーズン6第3話「殺しの序曲」 辞書を落とす仕掛けを自分で直してしまった犯人

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今回は、頭のよさに自信を持つ会計士が犯人です。友人の口を封じるために用意したのは、レコードプレーヤーと分厚い辞書を使った仕掛けでした。

人前にいながら、別の部屋で殺人が起きたように見せる。その準備の細かさには驚きますが、友人への接し方を見ていると、早くコロンボに来てほしくなりました。

そして最後は、その会計士がどうしても黙っていられなくなる展開に。
それでは38話を一緒に見ていきましょう!

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刑事コロンボ シーズン6第3話「殺しの序曲」のあらすじ

会計事務所を共同経営する会計士は、顧客のお金を横領していました。妻のぜいたくな暮らしを支えるためです。

その不正に気づいたのが、仕事の相棒でもある友人でした。友人は見過ごすことができず、警察に知らせると告げます。

二人は長い付き合いですが、会計士は普段から友人を見下し、嫌がることも平気でしていました。友人のほうも、そんな扱いにうんざりしていたのです。

不正に気づいたうえに、普段からばかにされていたなんて。友人だから我慢してくれると思っている態度に、イライラします。

会計士が友人をくすぐる場面もあります。友人はくすぐられるのが苦手で、されること自体を嫌がっていました。

ふざけ合っているように見えても、片方は嫌がっている。それでも会計士はやめません。

嫌がっているのに、どうしてやめてくれないの? この人のそばにいると、小さな我慢がずっと続きそうで嫌です。

二人が所属しているのは、知能検査で上位2%に入る人たちの会員制クラブ。高い知能を持つ人たちが集まり、交流する場所です。

会計士は友人が自分の書類を調べていることを知り、すでに殺害の準備を進めていました。犯行の場所に選んだのも、このクラブだったのです。

会計士は2階のラウンジで、消音器をつけた拳銃を使って友人を撃ちます。そして銃を傘の中に隠し、その傘を暖炉の煙突にしまいました。

しかし、ここで階下へ戻るだけでは終わりません。友人が死んだ時刻を、実際よりも遅く思わせる仕掛けが必要でした。

そこで使うのが、レコードプレーヤーと電気のクリップ、二つの小さな火薬です。テーブルの端には、重い辞書も置いておきます。

辞書まで殺人の仕掛けに使うんですね。これを一つずつ準備していたと思うと、友人と話していたときの態度まで嫌になってきました。

準備を終えた会計士は階下へ移り、ほかの会員たちに姿を見せます。自分がみんなと一緒にいる間に、2階から銃声が聞こえるようにしたのです。

レコードプレーヤーの自動的な動きを利用し、火薬を順番に鳴らす。その間に辞書を床へ落とし、人が倒れたような音も出します。

階下の人たちが耳にしたのは、実際に友人が撃たれた音ではありません。会計士が後から鳴るように用意した音でした。

銃声と倒れる音を続けて聞いたら、その瞬間に撃たれたと思ってしまいます。しかも犯人がすぐそばにいるなんて、ややこしい!

逃げた犯人がいると思わせる工夫もありました。開けた窓から入る風によって、人が駆けつけるころに部屋の向こうの扉が勢いよく閉まるのです。

会計士が見せかけたいのは、侵入した泥棒が友人を殺して逃げた事件。その後の混乱の中で、銃を隠した傘も持ち出します。

音も、扉の動きも、凶器を運び出す方法も用意してあった。会計士はそれで切り抜けられるつもりでした。

ところが、捜査に来たコロンボは小さな食い違いに気づきます。

まず引っかかったのは、友人に当たった2発の弾の角度です。聞こえた音の順番どおりなら、友人は1発目と2発目の間に倒れたことになります。

それなのに、2発が同じ角度から当たっている。倒れる前と後では体の位置が変わるため、話が合いません。

音の順番だけで納得していました。倒れた後の体の向きまで気にするコロンボに、少しほっとします。

高級なレコードプレーヤーの設定も妙でした。曲の途中から再生を始めるようになっていたのです。

そして、泥棒の犯行という説明にも疑問が残ります。犯人は撃った後も三十秒ほど部屋にいた計算なのに、友人の財布を持ち去っていませんでした。

侵入者についての証言も、重そうだった、普通だった、軽そうだったとばらばら。コロンボは、そうした話だけで捜査を進めようとはしません。

せっかく話を聞いても、犯人の姿がちっとも絞れない! それでも、弾の角度や財布のことは残るんですね。

一方、会計士の妻は、夫の友人が亡くなったと聞いても、死の話をしたがりません。気分を変えるために旅行へ行こうと持ちかけます。

夫がどんな状態なのかよりも、旅行や新しい服の話。会計士自身も、その反応には戸惑っていました。

友人が殺されたと聞いて、最初に出てくるのが旅行の話? 少しでいいから、夫の話を聞いてあげてほしかったです。

会計士は妻に、彼女の出費を賄うために金を横領したことまで伝えます。それでも妻は、その意味を理解しようとせず、深く知ることを避けるのでした。

お金の話を聞かない妻にも腹が立ちました。ただ、横領して友人を殺したのは会計士本人。そこまで妻のせいにはできません。

会計士はコロンボに、金貨と袋を使う難しい問題を出すこともあります。自分の頭のよさで、相手を圧倒しようとしていたのです。

しかし、コロンボは最後には正しい答えを出しました。

捜査の中では、コロンボが警察学校にいたころの話も出ます。周囲には自分より頭のよい人がいたため、人より努力し、細かいところまで注意を払ってきたというのです。

こういう話をしてくれるコロンボ、好きです。最初から何でもわかる人だと言われるより、ずっとそばに感じられました。

やがてコロンボは、会計士に犯行の仕掛けについて説明します。ところが、その説明はわざと不完全なものでした。

火薬が鳴った振動で、辞書が落ちたという説明です。再現のために組んだ仕掛けも、うまく動きそうにありません。

しかもコロンボは、それを考えたのは別の会員だと話し、その会員の頭のよさを褒めます。会計士が見下している相手でした。

自分が考えた仕掛けを、そんな雑な方法で説明される。そのうえ、気に入らない会員が褒められているのです。

ここで黙っていればいいのに、もう我慢できない様子。コロンボが褒める相手まで、会計士には面白くないんですね。

とうとう会計士は、仕掛けを自分の手で直し始めます。

正しい方法は、レコードプレーヤーのアームの動きで小さな部品を押し、それを辞書に当てて落とすというもの。火薬の振動に頼る必要はありません。

会計士はその仕組みを整え、実際に動かしてみせます。火薬が鳴り、その間に辞書が床へ落ちました。

そこまできっちり実演してしまうなんて! うまく動いてうれしそうなのが、この場面ではつらいです。

得意そうに笑う会計士。しかし、コロンボの顔を見るうちに、その笑いが消えていきます。

犯行に使った仕掛けを、本人が詳しく説明し、直してみせてしまった。ようやくコロンボの狙いに気づいたのです。

その後、会計士はコロンボを認め、静かに言葉を交わします。さっきまでの得意げな様子はありませんでした。

妻から自分を必要としているという電話が入っても、会計士は、もう自分には君が必要ないという意味の言葉を返します。

刑事コロンボ シーズン6第3話「殺しの序曲」の感想まとめ

いちばん残ったのは、仕掛けを直して笑っていた会計士が、コロンボを見て笑えなくなる場面です。

辞書がきちんと落ちた瞬間は、本人もうれしかったんですね。自分の考えた方法がどれだけ正確か、見せずにはいられなかった。

あのまま説明を聞き流せばいいのに、とこちらまで思ってしまいました。友人を殺した人なのに、失敗に気づいた顔を見ると、少しだけ胸が詰まります。

でも、友人が嫌がっているのにくすぐる場面を思い返すと、やっぱり腹が立つ。相手が困っていても、自分がやりたいことをやめない人だったんですよね。

不正を知った友人は、黙っていることを拒んだだけです。それで命を奪われたことが、どうしても悲しい。

妻の反応にも冷たさはありました。夫が横領を打ち明けているのに、お金の出どころを知ろうとしない会話は、見ていてきつかったです。

それでも、この回でほっとできたのはコロンボの話し方でした。警察学校で周りについていくために努力したという話には、肩の力が抜けます。

弾の角度や財布、レコードの設定。気になることを一つずつ確かめていたコロンボが、最後は会計士の手が動くのを待っている。

辞書を落とす仕掛けを得意そうに直してしまう会計士には、最後まで「その手を止めればいいのに」と思わされました。

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