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クルミットです♪
今回は、華やかな演奏会の裏で、指揮者が関係を持っていた女性を殺してしまうお話です。妻に知られたくないからといって、相手の人生まで終わらせるなんて、身勝手すぎます。
そんな男を追うコロンボが気に留めるのは、死んだ女性の小鳥や、胸につける小さな花。そして、夫のそばにいる妻の姿も気になりました。
それでは8話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン2第1話「黒のエチュード」のあらすじ
楽団で指揮者を務める男には、裕福な妻がいます。妻の母も楽団を支えており、男は仕事でも妻の家族と深くつながっていました。
しかし、指揮者は楽団の女性ピアニストと浮気をしています。女性は隠れた関係を続けることを嫌がり、妻と別れなければ、自分から関係を明かすと迫るのです。
奥さんも気の毒だし、隠される側もつらいです。でも、この状況を作った本人が、いちばん失いたくないものを抱えているんですよね。
指揮者が選んだのは、女性を殺して秘密を守ることだった。女性の家を訪れると、布で包んだ灰皿で頭を殴ります。
そして、遺体を台所へ移し、ガスを出して自殺に見せかけます。頭の傷も、意識を失って倒れたときについたものに見せようとしたのです。
タイプライターには、あらかじめ用意した偽の遺書も残しました。女性が自分で文章を打ち、その後で命を絶ったように装ったのでした。
女性の飼っていた小鳥も、ガスに巻き込まれて死んでしまいます。指揮者は、その小さな命まで犠牲にして現場を立ち去ります。
小鳥までそのままにしていくのが、きつかったです。自分の秘密を隠すためなら、そこまでしてしまうんですね。
犯行の後、指揮者は演奏会で指揮を執ります。女性の死を自殺と思わせながら、自分は仕事をしていたという形も整えようとしていました。
一方、今回のコロンボは、動物病院にいるところから登場します。注射を前に落ち着かない様子ですが、診てもらっているのはコロンボ自身ではありません。
そばにいた犬の予防接種だったのです。この回から、コロンボの犬が顔を見せます。
注射をされるのは犬のほうだったんですね! コロンボが座っていると、つい本人の診察かと思ってしまいました。
捜査に入ったコロンボは、女性と一緒に死んだ小鳥を気に留めます。世話のかかる鳥を飼っていたことから、女性が大事にしていたと考えたのです。
自分でガスを出すつもりなら、先に鳥を逃がしたり、誰かに預けたりすることもできた。それをしなかった点に、コロンボは疑問を抱きます。
自殺らしく整えられた部屋の中で、小鳥の死が引っかかります。女性が普段どんなふうに暮らしていたかも、捜査の手がかりになっていくのです。
小鳥のことを気にしてくれて、少し救われました。亡くなった女性が大事にしていたものまで、ちゃんと見てくれるのがうれしいです。
そして、遺書にもおかしな点が見つかります。コロンボは女性のタイプライターを演奏会の会場へ持ち込み、指揮者の前で文字を打ってみせます。
タイプライターは、紙に直接文字を打ち込む道具です。ところが、残されていた文章と、新しく打った文字の位置が合いません。
一度取り外した紙を入れ直すと、元とまったく同じ位置に合わせるのは難しいもの。遺書は、女性が打ち終えた状態で残されたわけではなかった。
指揮者は事前に作った遺書を、犯行後に差し込んでいたのです。自殺に見せるための細工に、コロンボが気づき始めます。
紙を差し込んでおけば自然に見えると思ったのに、その位置まで確かめられるとは! 指揮者も、これは落ち着かないです。
一方、妻にとって気になるのは、夫と女性との距離です。夫が女性の電話番号を暗記していることから、浮気への疑いが生まれます。
楽団の仲間というだけでは片づけにくい親しさが、妻にも見えてしまいました。
何も見ずに電話番号が出てくるって、ずいぶん親しい間柄じゃない? 妻の立場なら、その場ですぐには言えなくても、ずっと引っかかりそうです。
捜査が進む中、指揮者は、女性と付き合いのあった別の楽団員へ疑いを向けようとします。その男には、過去に暴行事件を起こした経歴がありました。
指揮者は楽団の会議で、その楽団員が犯人のはずはないと擁護します。しかし、その話の中へ、わざわざ暴行の前歴を持ち出すのです。
かばう話をするのに、そこまで言う必要がある? 自分が殺したと知っているだけに、この親切そうな振る舞いにはイライラします。
妻の母は、疑われた楽団員をすぐに解雇しません。疑いが晴れるか、罪が確かめられるまでは、給料を支払ったうえで休ませる扱いにします。
ここで仕事も収入も取り上げられなくて良かったです。指揮者の話だけで決めつけなかったことに、ほっとしました。
コロンボは、亡くなった女性の写真アルバムにも目を通します。そこには、彼女が生きてきた時間や、音楽に打ち込んできた歩みが残っていました。
一方、警察の報告書に記されるのは、その人生のごく短い情報だけ。写真の中の女性を見つめるコロンボは、その違いを寂しく受け止めます。
殺されてからは浮気の話ばかりになってしまうけれど、この人にもそれまでの暮らしがあったんです。アルバムを見ているコロンボのそばで、私ももう少し彼女のことを知りたくなりました。
やがて、指揮者が胸につけていた花が、追及の決め手になります。礼服の襟につける飾りの花で、指揮者は普段、演奏の際にも身につけています。
実は指揮者は、犯行のときにその花を女性の家へ落としていました。演奏会で花がないことに気づき、警察が集まっている現場へ戻ったのです。
事件の様子を確かめに来たように振る舞いながら、落とした花を拾う指揮者。その場にいたコロンボには、上着を脱いだときに落ちたのだと説明します。
指揮者は拾った花を、再び胸につけます。そして、その姿で家を出るところを、テレビの取材班が撮影していました。
花を拾うところを見られても、その場の説明で済ませようとするんですね。ここまで平気で話を合わせられるのが、私は嫌でした。
演奏会にも映像が残っていました。コロンボが確かめると、指揮をしている間、男の胸に花はありません。
ところが、女性の家を出てくる映像には花が映っています。現場を訪れた前後で、胸元が変わっているのです。
指揮者は、花は楽屋でつけたのだと説明します。しかしコロンボは、演奏会が終わってから花をつける理由を問いただします。
演奏中にはなかった花を、事件現場から出てきたときにはつけていた。コロンボはこの食い違いから、指揮者が犯行時にも女性の家にいたと突きつけます。
演奏中の胸元まで映像に残っていた! 自分で拾ってつけ直した花について、今度は妻の前で説明しなければならなくなりました。
二人のやり取りを聞いていた妻は、夫のアリバイを支えることを拒みます。指揮者の説明を、妻はもう受け入れません。
追い詰められた指揮者は、妻に謝り、愛していると伝えます。そしてコロンボに犯行を認め、その捜査の腕も認めました。
刑事コロンボ シーズン2第1話「黒のエチュード」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、妻が夫のアリバイを支えなかった場面です。夫が説明を続けるそばで、それを聞かなければならない妻の立場がつらかったです。
浮気を知るだけでもきついのに、その相手を夫が殺していた。目の前で確かめられていく話を、どんな気持ちで聞いていたのかと思うと、妻のほうを見てしまいます。
夫をかばわなかったことには、よくそうしてくれたと思いました。でも、妻自身のつらさがそれで軽くなるわけではなくて、すっきりした気持ちにはなれません。
指揮者が最後に愛していると伝えるところも、私は素直には受け取れなかったです。奥さんにその言葉を聞かせる前に、してはいけないことをしすぎました。
女性を殺したうえに、別の楽団員まで疑わせようとしたことも嫌だった。擁護するような顔で前歴を持ち出す場面には、花の言い訳とは別の腹立たしさが残ります。
そのぶん、コロンボが女性のアルバムを見ていた時間は好きでした。亡くなった人の写真を見ながら、その人がどんなふうに生きてきたのかを気にしてくれるところが、コロンボらしくて。
小鳥の死を見過ごさなかったことも同じです。自殺として話を終わらせず、女性が鳥をかわいがっていた暮らしまで考えてくれたのがうれしかったです。
胸の花についての追及は、映像を比べると分かりやすいのに、本人はまだ説明で逃れようとします。楽屋でつけたと言い張る指揮者には、もう妻の前で嘘をつかないでほしかったです。
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