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クルミットです♪
今回は、妻の気持ちを取り戻したい夫が、叔父と一緒に偽装誘拐を企てるお話です。大事な車まで壊して用意しようとしたお金。その使い道を知ると、なんだか切なくなってしまいます。
そして、協力してくれる叔父があまりにも冷たい!
コロンボと組む若い巡査部長の張り切りぶりにも注目です。
それでは9話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン2第2話「悪の温室」のあらすじ
温室でランを育てている叔父と、その甥。二人は、甥が誘拐されたように見せかけて、身代金を手に入れようと計画しています。
甥は裕福な家の出身ですが、財産を自由には使えません。お金は信託という仕組みで管理され、本人でも好きなときに引き出せない状態なのです。
そこで、誘拐という緊急事態を装い、身代金として30万ドルを引き出そうとしていました。手に入れたお金は、叔父と甥で分けるつもりだった。
甥がお金を欲しがる理由は、妻との関係にあります。妻にはテニスの指導者をしている恋人がいて、夫をよそに、その男性と暮らしているのです。
それでも、甥は妻を愛しています。妻の恋人から、5万ドルを払えば妻と別れると持ちかけられ、その話にすがってしまいました。
お金を払えば、奥さんの気持ちまで戻ってくる? 夫がまだ好きでいるだけに、この5万ドルの話はつらいです。
甥は自分の取り分から、そのお金を出すつもりでいます。しかし叔父は、妻の恋人に大金を渡そうとする甥を軽蔑していました。
妻に振り回される甥も、家の体面を傷つける妻も、叔父は気に入りません。そんな叔父を頼ってしまったことが、甥にとって取り返しのつかない間違いになるのです。
二人は人けのない場所へ向かい、甥が大切にしているジャガーの窓を銃で撃ちます。そして、その車を崖から落としました。
襲われた末に連れ去られたように見せるための工作です。甥は自分の愛車まで犠牲にして、誘拐された人物になりきります。
大事な車まで壊してしまうなんて。奥さんとやり直したい気持ちは分かるけれど、そこまでしてほしくなかった!
この誘拐事件を調べに来たのが、コロンボです。今回は、殺人が起きる前から捜査に関わっています。
一緒に担当するのは、新しく組むことになった若い巡査部長。新しい捜査技術を学び、仕事への意欲も十分にあります。
ただ、手順を大事にする彼には、コロンボの進め方がつかみにくい様子。そもそも殺人と決まっていない事件を調べることにも、疑問を抱いていました。
若い巡査部長、ずいぶん張り切っていますね。コロンボの寄り道みたいな聞き方に、落ち着かなくなる気持ちもちょっと分かります。
コロンボは、誘拐事件の中にある不自然な点を拾っていきます。まず気になるのは、甥の命がかかっているのに、叔父が身代金の用意をあまり急がないこと。
そして、甥が乗っていたのは性能のよい車です。誘拐犯が簡単に追いつけたという筋書きにも、すんなり納得できません。
身代金の受け渡し場所も、撮影しやすい場所になっていました。叔父たちが整えた誘拐の形を、コロンボはそのまま受け取りません。
やがて、予定どおり身代金の受け渡しが行われます。甥はストッキングで顔を隠し、自分を誘拐した犯人の役まで演じました。
その後、甥は叔父の車のトランクへ潜り込みます。協力して芝居を終えた二人ですが、叔父にはお金を山分けするつもりなどなかったのです。
叔父は甥を撃ち殺し、身代金を隠してしまいます。妻の恋人に家のお金を渡すことを嫌い、甥の取り分まで奪ったのでした。
誘拐の芝居を一緒にしていた叔父に、そのまま殺されてしまうなんて。甥のすることは危なっかしいけれど、こんな仕打ちはあんまりです!
甥の遺体が見つかり、事件は殺人へと変わります。叔父はコロンボに対しても、以前から甥を嫌っていたことを隠そうとしません。
遺体のあった場所には、3人分の食器が残されていました。しかしコロンボは、こうした分かりやすい手掛かりにも引っかかっています。
誰かに見つけてもらうために置かれたような痕跡。車の件から続いていた違和感は、ここでも消えません。
一方、甥の女友達からは、夫婦の事情が見えてきます。甥は彼女のところを訪れても、妻の浮気に悩む話をしていたのです。
妻は夫にも別の女性がいると思っていましたが、甥は妻を裏切っていませんでした。女友達を訪ねても、求めていたのは妻について話を聞いてもらうことだった。
別の女性のところでも、話すのは奥さんのことばかり。そこまで好きだったのに、本人にはうまく向き合えなかったのが切ないですね。
女友達は、甥を殺したのは妻だと疑っています。そして3万ドルの懸賞金を得たい気持ちもあり、叔父の温室を訪れます。
彼女が持ち出したのは、甥から妻へ渡された拳銃の話でした。叔父が使ったものと同じ口径の銃が、妻の家にもあるというのです。
女友達が犯人について話し始めると、叔父はそっと銃に手を伸ばします。しかし、彼女が疑っているのは妻だと分かり、銃を戻しました。
話を聞きながら銃に手を伸ばす叔父が怖い。彼女は、自分がどれだけ危ない相手に話しているか気づいていないんですよね。
女友達の話は、叔父に別の企みを思いつかせます。妻の持っている拳銃を利用し、殺人の疑いをそちらへ向けようとしたのです。
叔父は妻の銃を、自分が甥を殺した銃とすり替えます。そして若い巡査部長に、妻から持ち出した銃を自分のものとして渡しました。
叔父の手元から出た銃を調べても、事件の弾とは一致しません。一方、妻の家には、甥を殺した銃が置かれているという仕掛けです。
叔父は、妻の家にも銃があることを巡査部長にほのめかします。巡査部長はその誘導に乗り、妻への疑いを強めていきました。
甥を殺してお金を奪い、そのうえ奥さんに罪まで着せる? 叔父のやることには、だんだん腹が立ってきます。
妻の家から見つかった拳銃は、事件に使われたものと分かります。巡査部長は妻を逮捕しようとしますが、コロンボにはまだ確かめたいことがありました。
手掛かりになったのは、叔父が以前に話した温室での出来事です。叔父は侵入者に向けて発砲したことがあり、その弾は土の中に撃ち込まれていました。
そこでコロンボは、金属探知機を使って温室を調べます。土に埋まった金属を探せる道具で、昔の弾を捜したのです。
そして見つかった弾を調べると、妻の家から出た拳銃で撃たれたものと一致しました。銃身を通った弾には銃ごとの特徴が残るため、同じ銃か確かめられるのです。
車に撃ち込まれた弾も、甥を殺した弾も、温室の土から見つかった弾も、同じ銃から発射されていました。
妻の家にあった凶器は、叔父が以前から使っていた銃だった。温室に残された一発が、銃のすり替えを突き崩します。
温室の土に、まだ弾が残っていた! 叔父が自分で話した昔の出来事を、コロンボが忘れていなくて良かったです。
コロンボから3発目の弾を示された叔父は、反論しようとします。しかし、それがどこで見つかったものなのかに気づき、言葉に詰まりました。
コロンボは真犯人を明かす前に、妻のために椅子を用意しています。夫を殺したのが叔父だと知った妻は、衝撃を受けて腰を下ろしました。
逮捕を担当するのは、若い巡査部長です。権利の説明を始めたものの、叔父ににらまれ、言葉が続かなくなってしまいます。
コロンボは、そんな巡査部長の働きも認めます。最後に金属探知機を使えたことについても、彼の影響があったと伝えるのでした。
刑事コロンボ シーズン2第2話「悪の温室」の感想まとめ
いちばん残ったのは、3発目の弾を出された叔父が、その出どころに気づく場面です。妻に罪を着せるところまで進めていたのに、自分の温室に証拠が残っていたんですね。
あの叔父には、温室の話をしたことを後悔しても遅いよ、と言いたくなりました。甥を殺したあとも平然と人を利用するので、コロンボが追い詰めてくれてほっとしました。
甥のことは、やっぱり気の毒です。偽装誘拐はとんでもない計画ですが、妻の恋人にお金を渡せば何とかなると思っていたのが、どうにも悲しい。
女友達のところへ行っても妻の話ばかりだった、というところが特につらかったです。自分を気にかけてくれる人のそばでも、頭から離れなかったんですね。
若い巡査部長は、叔父の誘導にすっかり乗せられてしまいました。でも、コロンボが彼の役に立ったところを認めてくれるのは良かった!
間違えたことだけを責められたら、かなりこたえる場面です。最後にああやって言ってもらえたら、少し救われます。
そして、妻のために用意された椅子。夫との関係に問題があっても、殺人の疑いをかけられてよい理由にはなりません。
真相を話す前に、ショックを受ける妻が座れるようにしておくコロンボの気遣いが、じわっと嬉しかったです。
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