ブラウン神父 第85話 あらすじ シーズン8第5話 父と娘の泥棒勝負、勝敗を分けたのは駒の数

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シーズン8第5話は、フランボウと娘マリアンヌの泥棒勝負が軸になる回です。神父は審判役として二人の対決に付き合うことになります。勝負の裏にあった娘の事情と、ルールの言葉尻を突いた決着を振り返ります。

それでは85話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

BS12で10月15日からシーズン2をリピート放送中です!(木・金曜よる9時)

ブラウン神父 第85話 シーズン8第5話のあらすじ

フランボウは夫に記念日を忘れられた人妻に近づき、彼女の金庫を狙う。ところが彼女が眠り込んだあとに開けた金庫は空っぽだった。中にはA・Rと記されたカードがあり、先を越したと告げる言葉だけが残されていた。

フランボウは告解室を訪れ、宗教的な美術品を専門に狙う泥棒、アレクサンダー・ロマニチを捕まえたいとブラウン神父に頼む。現場に残っていた香水などの手掛かりと名前の並べ替えから、彼はその正体を娘のマリアンヌだと突き止めていた。危険な相手からも盗む娘を止めてほしいというのが彼の本音だ。

二人はパリの蚤の市で手に入れた指輪を聖エドワードの指輪として博物館に展示させ、フランボウが狙っているという報道まで流して娘をおびき寄せる。しかし現れたのは、競馬場での盗みを種に脅されていた小物の泥棒だった。彼は指示されて指輪を盗みに来ただけで、神父と一緒に来るはずのひげの男が現れたら渡すよう、手紙も預かっていた。

偽物で娘を釣るつもりが、最初から娘の手のひらの上だったという流れがきれいです。手紙を渡す相手が神父と一緒に来ることまで見越しているあたり、マリアンヌのほうが一枚上手だと分かります。

司祭館に戻ると、マリアンヌが待っていた。写真を見た段階で指輪を偽物と見抜いていた彼女は、どちらが優れた泥棒かを決める勝負を持ちかける。賭けるのは、彼女がナポリで盗んだ十字架の道行きを描いた箱と、父のフィレンツェの聖杯だ。負けた側は収集品をすべて当局に返し、犯罪から足を洗うという条件だった。

審判を頼まれたブラウン神父は、少なくとも一人は罪から離れられると考えて引き受け、マッカーシー夫人とバンティも巻き込まれる。課題は五つあり、達成した側がチェスの駒を一つずつ得て、最後に多く持っている者が勝ちとなる。警察署の留置所に隠した駒は娘が、夫人のバッグの駒は父が手に入れ、四つ目まで同点で進んだ。

最後はキングの在りかを示す謎かけだった。フランボウは手を組もうと娘に歩み寄るが、マリアンヌは応じるふりをして父に手錠をかける。勝負の真の狙いは父の聖杯だった。カモッラの首領マギーダから盗んだことが露見し、箱と聖杯を差し出せば命を助けるという取引を結んでいたのだ。

マリアンヌはキングを手にする。だが神父が預かっていた二つの品は、見張り役のマッカーシー夫人がうたた寝している間に消えていた。手錠をかけられていたはずの父の姿もなく、娘の手帳もなくなっていた。

見張り役が夫人だったと分かる流れには思わず笑ってしまいました。神父が信頼して任せた相手が、そのまま守りの穴になっているのが面白いところです。

フランボウは娘の代理としてマギーダのもとを訪れ、借りを返したいと申し出る。だがマギーダには娘との取引を守るつもりがなかった。手下になると言ったフランボウに、彼はパブで盗みを働いた若者を撃つよう銃を渡す。隠れ家にたどり着いた神父と娘は、車で銃声に似た音を立ててその場を切り抜けた。

勝負は最後の駒を取ったマリアンヌの勝ちに見えた。しかしフランボウは手錠をかけられた際に、彼女のバッグから駒を抜き取っていた。多く持つ者が勝ちというルールでは、父が負けたことにはならない。こうしてマリアンヌは盗品をすべて返し、犯罪から足を洗うことになった。

ブラウン神父 第85話 シーズン8第5話の感想まとめ

今回いちばん印象に残ったのは、勝負のルールそのものが決着の鍵になっていた点です。先に取った者ではなく多く持つ者が勝つという取り決めが、最後には父の盗みを正当な一手に変えてしまいます。盗みの腕比べなのだから、盗まれた側の抗議は通らない。泥棒同士の対決らしい皮肉な落ちでした。

マリアンヌの描かれ方も面白かったです。最初は、見捨てられた恨みから父を困らせたいだけの娘に見えます。ところが実際は、命のかかった取引のために聖杯を必要としていました。歩み寄る父に手錠をかける場面は冷たく映りますが、追い詰められた事情が分かると見え方が変わります。

フランボウのほうは、娘の代わりに取引の場へ乗り込み、ついには手下になるとまで言います。いつもの余裕ある紳士泥棒とはだいぶ違う姿でした。それでいて、手錠をかけられた隙にちゃんと駒を抜き取っているのは抜け目がありません。親心と盗みの腕が同時に働いているところが、いかにも彼らしいですね。

ブラウン神父は今回、審判役に徹します。それでも結果的に、まだ道に入って間もない娘を罪から引き離すことになりました。ただ、預かり物の見張りを夫人に任せた判断が品を盗まれる原因にもなっていて、完璧ではないところが人間くさいです。賭けで足を洗わせるという荒っぽいやり方が最後にちゃんと機能したのは、なかなか痛快でした。

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