ブラウン神父 第84話 あらすじ シーズン8第4話 道化師の慈善祭に隠れた私刑の一座と、ライフルを渡された青年

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ケンブルフォードに道化師たちの慈善の祭りがやって来た。にぎやかな会場に瀕死の女性医師が倒れ込み、ブラウン神父は一座の裏の顔に近づいていく。シーズン8第4話のあらすじと感想です。

それでは84話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

BS12で10月15日からシーズン2をリピート放送中です!(木・金曜よる9時)

ブラウン神父 第84話 シーズン8第4話のあらすじ

元警部が率いる道化師の一座が、伝説的な道化の生まれ故郷ケンブルフォードで慈善の祭りを開く。バンティはロンドン時代の旧友の青年と再会し、マッカーシー夫人は出資者でもある年配の団員にしきりに口説かれていた。

祭りの最中、助けを求める女性医師が会場に倒れ込み、洞窟とつぶやいて息を引き取る。彼女は誤った薬を注射して多くの患者を死なせながら、無罪になった人物だった。腕には新しい注射痕があり、マロリー警部補はうわ言と片付けて過剰摂取を疑い、祭りを中止させる。

ブラウン神父は医師の最期の言葉を頼りに、バンティの車で近くの洞窟へ向かう。入口には注射針とクロロホルムの瓶、そして小さな金属の玉が落ちていた。玉は道化の上着に付いていた銀のビーズだった。

一方、出資者の団員は一座を抜けるので出資金を全額返せと言い出し、団員たちは引き留めに必死になる。遺体を見て取り乱した旧友の青年は、その失態を挽回しようと説得役を買って出た。

神父に問いただされた出資者は、医師を連れ去って殺したとすぐに認めて泣き崩れる。警察へ行く前に教会で告解したいという彼と向かう途中、神父はマロリー警部補に署へ呼び出され、彼をマッカーシー夫人に預けた。

神父が急いで戻ると、出資者は告解室で首に黒い跡を残して死んでいた。跡の煤から灯油の匂いがしたため、団員で唯一火を使うジャグラーが逮捕される。とはいえ、出資者にも逮捕された男にも、医師を狙う動機は見当たらなかった。

罪を打ち明けて楽になりかけた人物が、告解の場で命を落とすのは苦い展開です。神父が呼び出されて離れたわずかな間の出来事というのが、なんとももどかしいところ。

手掛かりは身内の死だった。青年の兄は戦死ではなく銀行強盗に撃たれ、出資者の妻も強盗に殺されていた。団長夫婦も息子を失っている。団員はみな、未解決の事件で近親者を亡くしていたのだ。

さらに一座のバンには、洞窟そばのダムソンの木の下に停めたバンティの車と同じ紫の染みがあった。現場に行った証拠を示された青年は、運転しただけで殺してはいないと取り乱す。一座は国中を巡り、自分たちが不当と考える事件を裁く私刑の組織で、抜けようとした出資者は口封じされたのだった。

真相に近づいた神父、マッカーシー夫人、バンティの三人は捕らえられ、すべてを忘れるよう迫られる。良心を曲げない三人に組織は処刑を決め、森へ連れ出す。撃ち手として両親からライフルを渡されたのは、あの青年だった。

脅されても三人そろって首を縦に振らないのが、このシリーズらしい場面です。命が懸かっていても、黙っていれば助かるという取引に乗らないんですね。

青年は神父の説得と、親の期待に応えたい気持ちの間で揺れる。最後は三人を助けようと父親ともみ合いになり、その弾みで母親が撃たれた。青年はバンティを助けを呼びに走らせ、駆けつけたマロリー警部補が元警部の団長に手錠をかける。母親は最後まで赦しなど要らないと言い張った。

ブラウン神父 第84話 シーズン8第4話の感想まとめ

犯人探しが二段構えになっているのが面白い回でした。最初は出資者があっさり自白し、次は火を使うジャグラーが逮捕されて、一見片付いたように見えます。でも動機の空白が残っていて、そこから一座全体に目が向く流れが自然でした。

手掛かりでは紫の染みがうまいです。バンティが神父を洞窟へ乗せていった序盤の寄り道が、終盤で一座のバンと比べる材料になっているんですね。何気ない移動がそのまま証拠につながる組み立てが気持ちいいところでした。

一座の理屈は、司法が見逃した悪を自分たちで止めるというもの。出発点に喪失があるのは分かっても、秘密を知った三人まで投票で処刑しようとする時点で、正義の看板ははがれています。率いているのが元警部という設定が、その歪みをいっそう重くしていました。

いちばん印象に残ったのは青年です。兄のような英雄になれと親に追い立てられ、施設に戻される恐れまで抱えていた彼が、最後に三人を助ける側を選ぶ。ただ、その代償に母親が撃たれ、母親は赦しを拒んだままというのはあまりに苦い結末でした。

抜けようとした出資者が告白の直後に口を塞がれたことを思うと、青年の選択がどれほど危うかったかも分かります。同じ組織から離れようとした二人の行く末の差が、この回の芯だったと思います。

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