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クルミットです♪
26年前に持ち帰ったミイラの棺を、屋敷の主人はずっと閉ざしてきた。そこへ現れた若い新妻が棺を見たいと言い出し、間もなく密室で命を落とす。呪いか、人の手か。神父が棺に隠された秘密に迫る回だ。
それでは22話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第22話 シーズン3第2話のあらすじ
屋敷の主人は26年前、エジプトの発掘で神官アメンホテプのミイラを持ち帰った。その発掘中の落石で最初の妻を亡くし、その後、棺は数十年にわたって館の奥に封じられている。主人は息子とアメリカで講演旅行中のはずだったが、ある日予告もなく屋敷へ戻ってくる。
館では、フェリシアが小説の取材のために学芸員の案内で収蔵品を見学しており、ブラウン神父も一緒にいた。主人が連れてきたのは、結婚してまだ二週間という21歳の新妻だった。新妻はミイラを見たいと言い張り、主人の息子は呪われていると警告する。
呪いの噂はこうだ。最初の妻の死に続いて、発掘に加わっていた主人の弟が帰国の船から落ちて溺死した。ロンドンでミイラの包帯を解く予定だった日には、幼い息子が高熱を出した。主人はミイラを再び封じさせ、それ以来棺に目を向けてこなかったという。
その後、新妻は謎の声を聞いて悲鳴を上げる。しばらくして再び悲鳴が響き、寝室は内側から鍵が掛かっていた。中で倒れていた彼女に神父が臨終の祈りを始めると、彼女は一瞬息を吹き返してアメンホテプとつぶやき、そのまま息を引き取った。
密室で、被害者が最期にミイラの名を残す。呪いを信じたくなる材料がそろいすぎていて、かえって怪しいと感じました。
サリバン警部補が捜査に乗り出す。遺体の爪の間には血と皮膚が残り、首にはあざがあった。主人と息子にシャツを脱ぐよう求めたことをきっかけに、息子と新妻が関係を持っていたことが明るみに出る。新妻は財産目当てで結婚したと息子に認めていた。
息子が逮捕されかけたその時、主人の長年の秘書が、自分が首を絞めて殺したと名乗り出る。秘書はかつて主人と関係を持っていた。警部補は、神父が鍵は内側に差さっていたと証言していると指摘したうえで彼女を起訴する。だが神父は、彼女が息子をかばっているとみて自白を信じない。
やがて、息子の本当の母親がこの秘書だったことが明かされる。最初の妻に子ができなかったため、主人は秘書が産んだ子を妻の子として育てさせたのだ。息子が犯人だと思い込んだ秘書は、彼をかばうために罪をかぶったのだった。
一方フェリシアは警部補の部屋に忍び込み、検視報告をのぞき見る。戻ってきた警部補には、来月の夜会への招待状を書いていたと言って煙に巻いた。死因は絞殺ではなくアトロピンによる中毒だった。秘書の自白は崩れ、警察の時間を浪費させたとして保釈される。
警部補の椅子に堂々と座って招待状を書くフェリシアの度胸が見事でした。重い話が続くなかで、この場面は息抜きになりますね。
神父の推理では、犯行は新妻が部屋に入る前に済んでいた。幻覚を引き起こす毒で錯乱した彼女が、自分で鍵を掛け、部屋の中で絶命したのだ。毒の出どころは、身近にあった目薬だった。神父は棺の部屋で学芸員と向き合う。
学芸員はひそかに棺を開けてミイラから宝飾品を奪い、収集家に売りさばき、遺骸は湖に捨てていた。主人の気持ちを動かして棺の公開を進めさせた新妻を、秘密が露見する前に殺したのだ。正体を見抜いた神父も殴り倒され、棺に閉じ込められる。
学芸員は神父を見ていないと答えたが、フェリシアは彼から、神父が古傷に塗っていた樟脳油の匂いがすることに気づき、嘘を見抜く。フェリシアとマッカーシー夫人が棺の蓋を開け、神父は間一髪で救い出された。
警部補が再聴取をしようとすると、学芸員はボートで湖へ逃げる。遺骸を沈めた場所の上でボートが止まって揺れ、彼は湖に落ちた。足首に水草が絡みつき、溺れ死ぬ。その間、アメンホテプの名と彼自身の名を呼ぶ声が聞こえていた。
毒で幻覚を見ていた新妻と違い、学芸員には同じ声を聞く理由がありません。そこを説明しないまま残した演出が効いていました。
主人は息子に、新妻を無理に襲ったと認めろと迫る。しかし息子は嘘はつかないと拒み、屋敷を出ていく。秘書は主人に、子を奪われた日に愛情は消えたと告げた。神父は、主人こそ二人に許しを乞うべきだと説く。その言葉は主人に届いたようだ。最後に、学芸員の魂を弔う祈りが捧げられる。
ブラウン神父 第22話 シーズン3第2話の感想まとめ
密室の謎が、毒による幻覚と被害者自身が鍵を掛けたことで解けていく流れは、すっきりしていて分かりやすかったです。呪いの名を口にして死んだ被害者も、実は幻覚に追い詰められていたわけで、その真相がいちばん怖く感じました。
犯人の動機が空っぽの棺だったという皮肉も印象に残りました。棺を開けないという主人の決断が、結果的に学芸員の盗みを隠す役目を果たしていたんですね。神父を救った決め手が、彼が古傷に塗っていた樟脳油の匂いだったのも、この回らしい手掛かりで楽しかったです。
犯人の最期だけが、合理的な説明と呪いの間に置かれたまま終わります。私はこの曖昧さが好きでした。主人と息子、秘書の関係も、神父のひと言でようやく動き出したように見えて、事件の後味を少し和らげていました。
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