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クルミットです♪
今回は、コロンボが情報機関の秘密に踏み込む「仮面の男」です。
演説の原稿を書く仕事を表向きの顔にしている男が、昔の仲間を殺害。ところが捜査を進めると、情報機関の長官まで出てきて、コロンボに手を引くよう求めてきます。
人が一人亡くなっているのに、秘密の仕事だからと止められるのは嫌ですね。そんな相手にも、コロンボは脱がされた上着や写真といった身近なものから近づいていきます。
そして最後に引っかかるのが、演説に入れたニュースの話題。録音された内容を知ると、そこまで確かめていたコロンボにほっとしました。
それでは32話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン5第3話「仮面の男」のあらすじ
広告会社の重役という身分を借りた情報員が、ロサンゼルスにやってきます。訪ねる相手は、演説の原稿を手がける相談役として暮らす、かつての仲間でした。
この原稿作家も、国の機密を扱う中央情報局の情報員。人前で名乗っている職業のほかに、秘密の仕事を持っています。
二人は以前、南米で通貨を使った不正な金もうけに関わっていました。訪ねてきた情報員の目的は、その分け前を受け取ることです。
原稿作家にとって困ったのは、相手が南米で死んだと思っていたこと。生きて現れたうえ、お金まで要求してきたのでした。
死んだと思っていた相手が来たら驚くでしょうけど、もともとは一緒に手に入れたお金。その分け前を求められて殺すなんて、身勝手すぎます!
原稿作家は支払いの話をかわし、秘密のマイクロフィルムを受け取る仕事を持ちかけます。情報員は、その取引に協力することになりました。
しかし、受け取るはずのマイクロフィルムなどありません。仕事そのものが、相手を殺害場所へ誘い出すための作り話だった。
二人が顔を合わせるのは、人の多い遊園地。情報員は目立つ場所での接触を嫌がりますが、原稿作家は公共の場所を好むと説明します。
そこで、記念写真を撮って売る女性に、二人一緒の姿を撮影されてしまいます。原稿作家は写真だけでなく、焼き増しに使う元のネガも買い取りました。
写真の元まで押さえるところが、手慣れていて嫌な感じ。会っていたことを残したくないんですね。
取引には仲介人も関わっています。情報員と仲介人は、割ったポーカーチップの半分ずつを合わせ、相手が約束の人物かどうかを確かめます。
原稿作家は、情報員に武器を持たずに来るよう指示していました。しかし、情報員はそれを受け入れません。
そして、情報員はサンタモニカの桟橋の下へ向かいます。そこは強盗が頻繁に出ることで知られている場所でした。
待ち合わせを仕組んだ原稿作家は、そこで情報員を殺害。強盗の被害に遭ったように見せかけます。
お金の分け前を求めに来た情報員は、持ちかけられた仕事ごとだまされていたのです。
相手を警戒して銃まで持っていたのに、助からなかったのがつらい。昔の仲間に、こんな場所へ呼び出されるなんて。
捜査に来たコロンボは、単純な強盗事件として片づけません。遺体の近くに落ちていた、割れたチップに目を留めます。
それと同じくらい気になるのが、被害者の上着。なぜ、わざわざ脱がされていた?
財布などを奪うだけなら、上着を脱がせる必要があるのか。コロンボは、その不自然さを追っていきます。
被害者が持っていたナイトクラブのマッチも、捜査の手がかりになります。店を訪ねると、被害者を見かけた人がいました。
そこで浮かんでくるのが、被害者のあとを追って店を出た仲介人の存在。疑いを向けるには都合のよい人物です。
ところが、これは原稿作家が仕組んでいたことでした。仲介人が被害者についていく姿を人に見せ、犯人らしく思わせようとしていたのです。
自分で殺しておいて、別の人に疑いを向けるなんて! 仲介人が事情を知らずに動いているのが、見ていて落ち着きません。
コロンボは、その筋書きに簡単には乗りません。原稿作家本人にも近づき、話を聞こうとします。
屋敷を訪ねたときには、プールのそばでパーティーが開かれていました。原稿作家はコロンボに礼儀正しく接し、機転の利いた受け答えを続けます。
相手を露骨に追い払うこともなく、愛想よく迎える男。殺害までの様子を知っていると、その丁寧さにも用心したくなります。
コロンボは、壁に飾られたものや飛行機の写真にも関心を向けます。しかし、原稿作家も不用意な答えを返す相手ではありません。
感じよく話してくれるぶん、油断しそうになるのが嫌です。コロンボ、その人は仲介人に罪まで押しつけようとしている人ですからね。
一方、コロンボが仲介人を犯人と決めつけないため、原稿作家はもっと強い疑いを向けさせようとします。
仲介人に被害者の車を運転させ、事故を起こすように仕向けるのです。そのうえ、被害者の金やクレジットカードまで持たせていました。
車も所持品も被害者のものとなれば、仲介人の立場はひどく悪くなります。事情を説明しても、簡単には信じてもらえそうにありません。
原稿作家は仲介人に会う際、別人に成り済ましていました。そのため仲介人が依頼主について話しても、原稿作家本人にはたどり着きにくくなっています。
しかも、その別人こそ、中央情報局が追っている人物。原稿作家は、追う側にいながら追われる人物でもある、二重の顔を持っていたのでした。
仲介人が本当のことを話しても、相手の名前や顔からもう違うなんて。ここまで逃げ道を作っているのは腹が立ちます!
捜査には、中央情報局の長官まで介入します。コロンボに、原稿作家や秘密の活動について追及をやめるよう求めてきます。
殺人事件を調べたいコロンボの前に、国の機密という事情が持ち出されます。それでも、被害者が殺された事実は残ったままです。
原稿作家は、そんな状況でもコロンボへの愛想を崩しません。屋敷への訪問に誘う余裕さえ見せます。
長官まで出てきたら、こちらまで気後れしそう。そこで話を終わらせないコロンボがいてくれて良かったです。
そして、遊園地で撮られた写真が役に立ちます。原稿作家は自分たちの写真とネガを買い取りましたが、ほかの客の写真までは押さえていませんでした。
別の記念写真の背景にも、二人の姿が写っていたのです。コロンボはそれを使い、原稿作家が被害者と会っていたことを確かめます。
ほかのお客さんの写真に残っていた! 自分たちが主役の一枚だけ片づけても、それで全部消せたことにはならないんですね。
原稿作家には、犯行時刻のアリバイもありました。仕事部屋で依頼人の演説原稿を作り、その内容をテープに吹き込んでいたというものです。
録音には、時計が十一時を告げる音まで入っています。声と時刻の音がそろえば、部屋にいた証拠に思えてしまいます。
しかし、この録音は事件の翌朝に作ったもの。原稿作家は時計をずらし、前夜の十一時に録音していたように装っていました。
コロンボが突き止めたのは、鐘の音よりも、演説の中身でした。そこには、中国がオリンピックに参加しないというニュースを使った冗談が入っています。
その知らせが報じられたのは、殺人事件が起きた翌朝。前の晩に録音したという説明と、テープに残された話題が食い違います。
時計の針は動かせても、話した内容までは消えませんよね。そこを確かめていたコロンボに、ようやくほっとしました!
アリバイを崩された原稿作家は、犯行を認めます。そして、コロンボが気にしていた上着の事情も明らかになります。
被害者は指示に反して、銃と肩掛け式のホルスターを身につけていました。原稿作家は強盗事件に見せるため、それらを外す必要があったのです。
そのために上着を脱がせたものの、途中で邪魔が入り、着せ直せませんでした。コロンボが最初から引っかかっていたことには、きちんと理由がありました。
刑事コロンボ シーズン5第3話「仮面の男」の感想まとめ
一番残ったのは、録音の中に翌朝のニュースが入っていたと分かるところです。十一時の鐘まで用意していたのに、演説の冗談から時刻のうそが崩れるのが気持ちよかった!
私は時計の音を聞かされたら、ついそちらに気を取られてしまいそう。コロンボは話の内容を聞いて、そのニュースがいつ出たかまで確かめていたんですよね。
それまでの原稿作家には、ずっとイライラしていました。特に、仲介人を事故に巻き込み、被害者の所持品まで持たせるところが嫌だった。
仲介人が疑われれば、それだけ自分が助かる。そのために他人の立場を悪くしていく手つきが、見ていてきつかったです。
丁寧に話す人だからといって、少しも安心できません。コロンボを屋敷に誘う態度にも、私はうまく笑えませんでした。
遊園地の写真が残っていたのもうれしいところ。買い取った一枚の外に、二人が会った証拠がちゃんとあったのは助かりました。
最後に上着の理由が分かると、最初の現場へ気持ちが戻ります。銃を外すために脱がせて、着せ直せなかっただけなのに、コロンボはそこをずっと忘れていなかった。
長官が来ても、相手が秘密の仕事をしていても、脱がされた上着のことを確かめ続けるコロンボが頼もしかったです。
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