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クルミットです♪
今回は、妻とメキシコで休暇を過ごしていたコロンボが、引退した名闘牛士の牧場で起きた事件に関わります。
息子を傷つけた牛に殺されてしまった父親。その死には、国民的な英雄として尊敬される男の、身勝手な事情が隠されていました。
牛を使って長年の仲間を殺すやり方が、まずつらいんです。犯行は先にわかっているのに、その理由が最後まで見えてこないところも気になりました。
それでは33話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン5第4話「闘牛士の栄光」のあらすじ
物語の始まりは、若い闘牛士が牛に突かれる悪夢から。彼は実際に闘牛場で大けがを負い、その恐ろしい体験にうなされていたのでした。
若者の父親は、牧場の会計係として働いています。牧場主は、かつてメキシコ中から称賛を浴びた名闘牛士です。
引退した今も英雄として敬われ、自分が活躍していたころの映像を眺める牧場主。一方、長年そのそばで働いてきた会計係は、荷物をまとめて牧場を出ようとしていました。
息子が大けがをした翌日に、父親まで荷造り。落ち着いて傷の心配をすることもできないのが、しんどいですね。
しかし、牧場主は会計係を闘牛場へ誘い出します。そこで持ち出したのは麻酔銃でした。
会計係に麻酔の矢を撃ち込み、抵抗できない状態にすると、囲いから牛を放ちます。息子を傷つけた、あの牛です。
会計係は牛に襲われ、命を落としてしまいました。長年仕えてきた相手の手で、事故に見せかけて殺されたのです。
息子を傷つけた牛を、父親の殺害にも使うなんて! 相手が逃げられなくなるように麻酔まで用意しているところに、腹が立ちます。
牧場主は、会計係が息子のために牛を倒そうとしたのだと説明します。息子が名誉を取り戻そうとして、再び同じ牛に挑むのを防ぎたかった、という筋書きでした。
けがをした息子を守ろうとする父親。その気持ちを、殺人を隠すための理由に使ったことになります。
このころ、妻とメキシコを訪れていたコロンボは、車で追突事故を起こしてしまいます。慣れない言葉にも困り、現地の警察と関わることになりました。
休暇中なのに、ここでも事件に呼び止められるんですか? 車の事故だけでも困るのに、コロンボはゆっくりできませんね。
そこで出会った警察署長は、コロンボの名前を知っていました。以前、客船で起きた殺人事件を解決した刑事だと聞いていたのです。
署長は会計係の死に疑いを持ち、捜査への協力を持ちかけます。コロンボがメキシコで必要な自動車保険に入っていなかったことも、ここで響いてきます。
車を返してもらう手続きが難航しそうなところへ、署長から協力のお誘い。事件を手伝ってくれれば、車の件も早く進められるというわけです。
この署長、頼み方がなかなか抜け目ない! コロンボの腕を見込んでいるのはわかるけれど、車のことを出されたら断りづらいです。
署長には、地元で英雄とされる牧場主を疑いにくい事情もありました。疑いが外れれば、地元の警察が非難されかねません。
そこで外国から来たコロンボに、捜査の前に立ってもらおうとします。助けを求めながら、厄介な立場も引き受けてもらうつもりだったのでした。
こうしてコロンボは、名闘牛士のもとへ。会計係が本当に自分の意思で牛に向かったのか、話を聞いていきます。
闘牛では、闘牛士が布を使って牛を誘い、剣を手に向き合います。命の危険を伴うため、会計係がどんな準備をして闘牛場へ入ったかも大事になってきます。
コロンボは、見世物として牛を殺すことにも戸惑います。すると牧場主は、アメリカにもボクシングや狩猟、釣りがあると返すのでした。
そう言われても、弱らせた人のところへ牛を放った場面が頭に残っています。私はどうしても、この人の話を素直に聞けません。
牧場主は、自分が引退することになった足の傷についても語ります。かつて別の闘牛士が牛を前に動けなくなり、命を落としたことがあったのです。
彼はその場へ飛び込み、自分も足を突かれながら、牛をひと突きで倒しました。観客から大きな拍手を受けたものの、それが最後の闘牛となりました。
危険な場へ入り、牛を倒した過去。その出来事も、彼が英雄として尊敬される理由になっています。
昔の勇敢な姿まで、嘘だったわけではないんですよね。だからこそ、会計係にしたことがますます嫌になります。
捜査を進めるコロンボが気にしたのは、牛を誘うために使う布の状態でした。風のある日は布があおられないよう、水でぬらして重くするものだとわかります。
ところが、現場の布には水でぬらした跡がありません。闘牛場には、水を入れる容器も残されていなかったのです。
風が吹いていたのに、必要な準備がされていない。これでは、会計係が自分から牛と戦おうとしたという説明に無理が出てきます。
牛の怖さに気を取られていたら、布の乾き方までは見ないです。そこを拾ってくれるコロンボに、少しほっとしました!
布の状態は、事件が起きた時間を絞る手がかりにもなります。そして、その時間について牧場主にはアリバイがありませんでした。
事故だという話は崩れてきましたが、それだけで牧場主が殺したと直接証明できるわけではありません。コロンボには、もうひとつ確かめたいことが残っていました。
それは、この人が会計係を殺さなければならなかった理由です。長年そばにいた相手を、なぜそこまでして消したかったのか。
コロンボは会計係の息子に協力を頼み、牧場主を闘牛場へ誘い出してもらいます。そして、その場へ牛が放たれます。
父親を亡くした息子にとっても、あの牛は怖い相手。事情を知るためとはいえ、ここに関わる役目まで背負うのがつらかったです。
牛を前にした牧場主は、動けなくなってしまいます。かつてのように立ち向かうことができず、恐怖で体が固まったまま。
今度は、その姿を周囲の人たちも目にしました。ここでようやく、会計係が殺された理由が明らかになります。
息子が牛に突かれたときにも、牧場主は同じように恐怖で動けなくなっていたのです。その彼を助けたのが、会計係だったのでした。
会計係は、英雄と呼ばれる男の恐怖を目撃していました。牧場主には、そのことを知られたままでいるのが耐えられませんでした。
自分の名誉を守るために、助けてくれた相手を殺したのです。
怖かったと認めるだけでは、だめだったんですか? 自分を助けた人を牛の前に残して逃げ道を奪うなんて、あまりにも身勝手です!
秘密にしたかった姿を人前でさらした牧場主は、怒ってコロンボへ近づきます。しかし、途中で足を止め、手にしていた道具をコロンボに渡しました。
そしてコロンボへ笑みを向け、静かに引き下がります。相手の恐怖を使って真相を明かしたコロンボも、晴れやかな顔ではありませんでした。
刑事コロンボ シーズン5第4話「闘牛士の栄光」の感想まとめ
一番残ったのは、牛を前にして牧場主が動けなくなる場面です。殺した理由がわかった瞬間なのに、すっきりした気持ちにはなれませんでした。
あの場に立たされて怖がる姿には、少し気の毒さもありました。牛を前に足が止まること自体は、責められないと思います。
でも、会計係はその恐怖を見たために殺されたんです。しかも、この人を助けた側だった。
助けてもらった相手に麻酔銃を向けたことを思い返すと、やっぱり腹が立ちました。あそこまで用意して殺す前に、会計係を牧場から去らせてあげてほしかった!
息子のためだったという説明も、後から振り返ると嫌な気持ちになります。父親が子どもを心配する気持ちを使えば、周りも納得すると思ったように私には見えました。
会計係の息子は、牛に突かれて生き延びたばかり。そのあとで父親まで失うなんて、気の毒でたまりません。
事件の入り口では、署長とコロンボのやり取りに少し笑えました。車を返す手続きを持ち出して協力を頼む署長には、ちゃっかりしているなあと。
その一方で、コロンボが布や水の容器を気にし始めたところはうれしかったです。会計係が無謀なことをして死んだ、という話のまま終わらずに済む!
最後に道具を渡す牧場主は静かでした。あの笑みにはこちらも少し戸惑うけれど、会計係にしたことまで受け入れる気持ちにはなれません。
父親を奪われた息子が、真相を明かすために牧場主を闘牛場へ誘う役まで引き受けたことが、私には最後まできつかったです。
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