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クルミットです♪
殺人が起きる時刻に、わざと酒場で騒ぎを起こす。今回の出版社の社長は、人に迷惑をかけるところまで計算に入れています。
しかも、殺人の疑いが自分に向くような証拠まで準備。わざと疑われて、どうやって逃げ切るつもり?
そんな社長を追うコロンボが気にかけるのは、部屋の鍵と、作家が書いていた小説の結末です。作家の新しい出発をつぶそうとする社長には、早くその手を止めてほしくなりました。
ここからは事件の結末まで触れていきます。
それでは20話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン3第5話「第三の終章」のあらすじ
出版社の社長は、売れっ子作家を失いそうになっていました。作家は契約が切れる3週間後、別の出版社へ移るつもりだったのです。
作家が新しく書いているのは、ベトナム戦争を題材にした小説。これまでとは違う作品を、別の出版社から世に出そうとしていました。
しかし、社長には手放す気がありません。作家には、社長が保険金を受け取れる100万ドルの保険もかかっています。
作家を移籍させず、保険金も手に入れる。そのために社長が選んだのは、殺人だった。
新しい本を書いて、これからというところなのに。自分の会社を離れるなら殺してしまおうなんて、身勝手すぎます!
社長が実行役に選んだのは、刑務所に入っていた過去があり、手製の爆弾作りに熱中する男です。
この男には、爆弾の作り方をまとめた本を出版したいという望みがありました。社長はその話を利用して、作家の殺害を引き受けさせます。
そして、犯行に使わせる拳銃には、自分の指紋を残しておくのです。作家の部屋の鍵も、男に渡すことに。
普通なら、どちらも自分の首を絞める証拠です。でも、社長はそれを承知で用意していました。
自分の車の鍵穴には、こじ開けられたような傷までつけます。車から拳銃と鍵を盗んだ誰かが、自分に罪を着せたように見せるためだった。
盗まれたふりをするために、車に傷までつけるんですね。こういう準備を平気で進めるところが、嫌な感じです。
犯行の夜、社長は酒場で酔っ払いを演じます。店員に絡み、飲み物を浴びせるなど、周囲の記憶に残るような騒ぎを起こすのです。
そのうえ、駐車場では夫婦の乗った車に接触。飲酒運転の事故まで、アリバイ作りに組み込んでいました。
殺人が起きた時刻、自分は別の場所にいた。そのことを証言してくれる人を、わざわざ増やしているわけです。
店員さんも、車をぶつけられた夫婦も気の毒。自分の都合で、関係のない人まで巻き込まないでほしい!
一方、実行犯は作家の部屋へ向かいます。その夜は暑く、冷房の調子も悪かったため、扉は開いていました。
渡された鍵を使う必要はありません。男は部屋に入り、作家を射殺します。
社長が外で騒ぎを起こしている間に、作家は命を奪われてしまった。新しい小説を送り出すこともできないままでした。
現場には社長を疑わせる拳銃と鍵が残されます。社長本人には殺人の動機もあり、疑いが向くのは自然なことです。
しかし、酒場の騒ぎと接触事故が、ここで効いてきます。殺人が起きた時刻に社長を見た人たちがいるため、本人が撃ったとは考えにくくなりました。
社長の狙いは、単にアリバイを作ることだけではなかった。自分を疑わせてから、その疑いを晴らすところまでが計画です。
そうなれば、現場の証拠も「誰かが社長を陥れるために置いたもの」と説明できます。コロンボも、ひとまずアリバイの確認を喜ぶような様子を見せます。
ここまで社長の思いどおりに進むと、ちょっと落ち着きません。作家の命が奪われたのに、社長だけが疑いを晴らしているのが腹立たしいです。
それでも、コロンボは社長の言葉を聞き流していません。
社長は、酔っていて記憶がないと説明していました。ところが、事故の相手については、複数の人がいたとわかっているような言い方をするのです。
コロンボは、相手の車に何人乗っていたかを伝えていませんでした。覚えていないという話と、口から出た言葉が食い違っています。
そして、もう一つ気になるのが現場の鍵。この鍵は、作家の部屋の錠に合わなかったのです。
作家は殺される3週間前に、錠を交換していました。社長が実行犯に渡したのは、それ以前の古い鍵だった。
コロンボは社長に、今の錠に合う鍵を持っている人物を見つければ、犯人にたどり着けると伝えます。
残しておけば都合のいい証拠になるはずが、鍵が合わないなんて! ようやく社長の準備にほころびが見えて、少しほっとしました。
社長は、その食い違いを埋めようと動き始めます。鍵屋に頼み、作家の部屋の、その時点の錠に合う鍵を用意するのです。
実行犯からは、扉が開いていたので鍵は使わなかったと聞いていました。それでも、コロンボの言葉を受けて、新しい鍵を男に持たせようとします。
そして社長は、実行犯の口まで封じることに。
薬を入れたシャンパンで男の意識を失わせ、男自身が作っていた爆弾を使って殺害します。爆弾好きの男が、扱いを誤って事故を起こしたように見せかけました。
用意した鍵も、男の鍵束に紛れ込ませます。これで作家を殺した人物はこの男だったと、警察に思わせるつもりです。
殺人を引き受けた男にも責任はあります。それでも、本を出してやると持ちかけておいて、最後は爆弾で口を封じるなんて、あまりに冷たい。
社長は、実行犯の動機まで作り上げます。利用したのは、作家が書いていた新作小説でした。
実行犯のタイプライターで小説のあらすじを打ち、それを男が9か月前に考えたものに見せかけるのです。
タイプライターは、キーを押して直接紙に文字を打つ機械。社長は男の持ち物を使い、男が書いたものとして偽のあらすじを用意しました。
社長はそのあらすじをコロンボに渡し、作家が男のアイデアを盗んだのだと説明します。盗作への恨みが、殺人の動機だったという筋書きです。
これなら、男が作家を殺した理由も、社長に罪を着せようとした理由も説明できる。社長はそういう形に話を整えていきます。
命を奪っただけでなく、作家を盗作した人にしてしまうんですね。本人がもう言い返せないのをいいことに、そこまで嘘を重ねるのは許せません。
しかし、そのあらすじには、社長が気づいていない問題がありました。
作家の小説は、つい最近になって結末が変更されていたのです。主人公が死ぬ予定だったところを、生き残る終わり方に直していました。
変更を勧めたのは、作家の女性エージェントです。エージェントは、作家に代わって出版や映画化などの交渉をする仕事で、今回は映画化を進めやすくするための提案でした。
結末を書き直したのは、わずか1週間前。ところが、9か月前のものだという男のあらすじにも、主人公が生き残る結末が書かれています。
9か月前の文章に、1週間前に変えた結末が入っている! これは、社長が説明した話と合いません。
社長は、作家の口述録音を文字に起こすために運んでいた配達人から、書き起こしのコピーを買っていました。だから、まだ世に出ていない小説の内容を知っていたのです。
そのコピーをもとに偽のあらすじを作ったため、新しい結末まで入れてしまった。作家を盗作犯にしようとした文章が、社長の関与を示すことになります。
そして、実行犯の持ち物から見つかった鍵にも、逃れられない食い違いがありました。
コロンボは、作家が殺された翌日に、部屋の錠をもう一度交換していたのです。男の鍵束にあった鍵が合うのは、その交換後の錠でした。
つまり、事件のあとに作られた鍵です。作家を殺したときに使った鍵という証拠にはなりません。
誰かが事件後の錠に合わせて鍵を作り、男の持ち物に紛れ込ませたことになる。コロンボが最初の鍵の食い違いを伝えた相手は、社長でした。
合う鍵を用意できたから安心、ではなかったんですね。社長がわざわざ作らせた鍵だと思うと、ここは少しすっとしました!
新しい結末を含む、古いはずのあらすじ。そして、殺人の翌日に交換された錠に合う鍵。
実行犯にすべてを押しつけるために用意した証拠が、社長自身へとつながります。酒場でどれだけ目立っていても、二つの殺人への関与まで隠し通すことはできませんでした。
刑事コロンボ シーズン3第5話「第三の終章」の感想まとめ
いちばん残ったのは、コロンボが錠を交換していたと明かすところです。社長が手間をかけて用意した鍵の意味が変わって、ようやく安心できました。
実行犯は、扉が開いていたと伝えていたんですよね。鍵を使っていないという話を聞きながら、社長は合う鍵を用意してしまった。
コロンボに言われたことが、それだけ気になっていたのかな。あれこれ証拠を足そうとする社長を見ていると、もうその手を止めてほしいと思ってしまいます。
小説の結末も、引っかかりました。作家とエージェントが映画化に向けて相談した変更まで、社長は盗作話の材料に使っていたんです。
でも、その変更の時期までは知らなかった。作家が新しい仕事のために書き直した部分から嘘がわかるのは、少し救われる気持ちでした。
作家は別の出版社へ移りたかっただけです。新作を出して、その先へ進む時間を奪われたことが、やっぱり悔しい。
実行犯の男を殺す場面もきつかったです。出版の約束を利用したあとで、本人の爆弾を使って事故に見せかける。社長のやることには、最後まで腹が立ちました。
だからこそ、コロンボが鍵を交換した日を明かしたところで、やっと社長の言い逃れを止めてもらえた気がして、ほっとしました。
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