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クルミットです♪
今回は、チェスの世界王座をかけた対決から事件が起きます。試合の前夜、相手の強さを知ってしまったチャンピオンは、負けることを恐れて恐ろしい行動に出てしまいました。
対戦相手は、体調を気遣いながら競技に復帰した元王者。勝負を離れたところでは相手を思いやれる人なのに、その親切まで利用されるのがつらいところです。
そして今回、コロンボが注目するのは、ごみ処理用の機械が止まった理由。結末まで触れながら、事件をたどっていきます。
それでは14話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン2第7話「断たれた音」のあらすじ
チェスの世界チャンピオンは、大事な対局を前に悪夢にうなされていました。夢の中では巨大なチェス盤に立ち、対戦相手の元王者が王の駒となって現れます。
その恐怖で、ベッドから転げ落ちてしまうほど。試合が始まる前から、すっかり追い詰められている状態です。
彼がこれから戦うのは、東ヨーロッパから来た元世界王者。5年前に病気で引退しましたが、競技に復帰し、再び世界王座を争うことになりました。
現王者が頂点に立った背景には、この相手の引退がありました。復帰した元王者に勝てるかどうかが、本人には大きな不安になっています。
寝ている間まで相手が出てくるなんて、これはしんどいですね。まず少し休んでほしくなります。
現王者は耳がほとんど聞こえず、普段は補聴器を使っています。ポケットに入れた電池につながる、大きな補聴器です。
一方、元王者には身の回りを世話する女性が付き添っていました。彼女は母親の仕事を引き継いで彼を支えており、現王者の元婚約者でもあります。
試合前夜、元王者は周囲の目を避けてホテルを抜け出しました。それに気づいた現王者が後を追い、二人はレストランで過ごすことになります。
そこで始まったのが、食卓の品を駒に見立てた即席のチェス。正式な対局ではありませんが、現王者にとっては相手の実力を知る機会になりました。
結果は、元王者の勝ちでした。
食卓にあるものでチェスを始めるところは、ちょっと楽しい! こういう時間だけで終わってくれたらよかったのに。
二人はその後、現王者のホテルの部屋へ移動します。そこで再び対局しても、やはり元王者が勝ちました。
一度だけの負けでは済まず、現王者は相手の強さを思い知らされます。王座を守れるという自信は、もう持てなくなっていました。
元王者は、相手のひどい緊張にも気づいています。そして、必要なら試合を延期してもよいと申し出るのです。
しかし現王者は、その申し出を素直に受け取れません。元王者が勝敗だけにこだわっていないこと自体、彼には理解しにくい様子でした。
延期してもいいと言ってくれるなんて、優しい人です。せっかく差し出してくれた助けなのに、受け取ってくれないのがもどかしい!
現王者は、試合で負けるのを避けるため、相手を殺そうとします。その準備に使ったのが、元王者自身に書かせる手紙でした。
ロシア人女性との関係を終わらせたいという口実で、別れの文面をロシア語で書いてもらうのです。元王者は、その頼みに応じてしまいます。
ところが文章は、読み方を変えると自殺をほのめかす内容にも取れるものでした。現王者はそれを、元王者が試合への重圧に耐えられなかったように見せるために利用します。
そんなことに本人の手を借りるなんて! 頼まれて書いてあげた文章が、自分の遺書にされるのはひどすぎます。
現王者はホテルの地下で、元王者をごみ粉砕機の中へ突き落とします。ごみを砕いて処理する、大きな機械です。
この夜、現王者は怒りに任せて補聴器を壁に投げつけ、壊していました。機械の音が聞こえない状態だったことが、後になって事件を解く鍵になります。
元王者は転落で重傷を負いましたが、命は取り留めました。意識が戻らないまま、病院へ運ばれます。
助かってくれて、ひとまずほっとしました。でも、襲った本人がまだそばにいると思うと落ち着きません。
捜査に入ったコロンボは、現場や周囲の話に残る小さな疑問を拾っていきます。世話役の女性も、元王者の身に起きたことをそのまま受け入れられずにいました。
コロンボが気にしたものの一つは、元王者のシャツについたニンニクのにおい。事件直前に何をしていたのかを確かめるうえで、見過ごせない点だったのです。
レストランでの対局も、捜査の話題になります。しかし現王者は、自分が勝ったと説明しました。
気軽な勝負だったように扱いながら、勝者は自分だと強く主張します。実際には負けているのに、その部分だけは譲ろうとしません。
こんなときまで勝ったことにしたい? 相手が病院で苦しんでいるのに、そこにこだわる姿にはイライラします。
元王者が生きていることは、現王者にとって都合の悪い事態でした。意識が戻れば、誰に突き落とされたかを話せるからです。
そんな中、病院から、元王者が普段使っている薬を届けるよう求められます。彼には糖尿病や心臓の持病があり、薬が必要でした。
現王者は、その薬に細工をします。一度は助かった相手を、今度は毒殺してしまうのです。
元王者が命を落とす場には、コロンボも居合わせました。意識を取り戻して話を聞く機会は、奪われてしまいました。
せっかく転落から助かったのに、ここで命を奪われるのはきつかったです。もう一度だけでも、元気な姿を見たかった。
コロンボは、現王者への追及を続けます。そこで手がかりになるのが、本人がたびたび誇る優れた記憶力でした。
自分の能力を疑われたくない現王者は、どれほど正確に覚えられるかを自慢します。その記憶力が、元王者の薬にどう細工できたかを考える手がかりにもなっていきました。
そして現王者は、10人を相手に同時にチェスを指す公開対局に臨みます。コロンボはそこでも質問を重ね、事件への関与を突きつけました。
現王者は怒り、集中を乱してしまいます。その結果、名人とは思えない初歩的な負け方をしてしまいました。
質問を続けるコロンボ、今回はかなり粘ります! 勝負の最中なら追及をかわせる、というわけにはいきませんでした。
やがてコロンボは、元王者のけがについて大事な事実をつかみます。体を傷つけたのは粉砕機の刃ではなく、中へ落ちたときの衝撃でした。
機械には安全装置があり、運転中に物が落ちると自動で止まる仕組みだったのです。元王者が最初の襲撃で助かったのも、この停止があったためでした。
ここでコロンボは、犯人の行動に注目します。殺すつもりで突き落としたのなら、止まった機械をもう一度動かせばよかったのです。
それをしなかったのは、機械が止まったことに気づかなかったから。コロンボは、停止した音を聞き取れなかった人物を考えます。
犯行の夜、補聴器が壊れていた現王者の状況と重なりました。
コロンボは現王者を地下の粉砕機の前へ連れていき、追及を続けます。腹を立てた現王者は、話を聞くのを拒むように補聴器を外しました。
それでもコロンボは、相手が唇の動きを読めるように話し続けます。その間に、別の警官が機械を止めました。
現王者は、その停止に気づいていません。
コロンボが、大声を出さずに話せればよいという話をすると、現王者は機械を止めればよいと返します。目の前の機械は、もう止まっているのに。
もう止まっているのに、止めればいいと言ってしまうんですね! ここでようやく、コロンボが確かめたかったことがつながりました。
現王者は、機械の停止を音で知ることができないと、自分の反応で示してしまいました。元王者を突き落としたあと、機械を再び動かさなかった理由も明らかになります。
刑事コロンボ シーズン2第7話「断たれた音」の感想まとめ
いちばん残ったのは、最後に現王者が、止まっている機械を止めるよう促してしまう場面です。本人はコロンボの追及をうるさく感じているのに、その返答が事件の夜の行動につながってしまいました。
粉砕機に安全装置があったと分かったところでは、少し救われる気がしたんです。あの転落で元王者が助かったことには、ちゃんと理由がありました。
それだけに、病院での死がつらかった。最初の襲撃を乗り越えた人に、もう一度手をかける現王者には腹が立ちます。
試合に負けるのが怖い気持ちは、冒頭の悪夢で十分分かりました。ベッドから落ちるほど追い詰められていた姿には、気の毒にもなったんです。
でも、相手は延期まで申し出てくれた人でした。その人を殺してまで王座を守りたいのかと思うと、途中からは同情できなくなりました。
レストランの勝負について、自分が勝ったと言い張るところも嫌でしたね。元王者が反論できない間に、負けた事実まで書き換えようとしているようで。
世話役の女性も、身近な元王者が傷つき、かつて婚約していた相手に疑いが向くという苦しい立場です。彼女が事件を簡単に納得しなかったことには、うなずきたくなりました。
コロンボが最後まで追及してくれたのはよかったです。それでも私は、食卓の品を駒にしてチェスを楽しんでいた元王者が、あのまま無事にホテルを出られたらと残念でなりません。
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