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クルミットです♪
シーズン8第2話は、蜂蜜を分けてもらうための訪問から始まる事件です。派手で過保護な養蜂家の女性が殺され、息子に残すはずだった暗号文も消えてしまう。蜂と遺言、隣人との60年が絡み合う一話です。
それでは82話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第82話 シーズン8第2話のあらすじ
ブラウン神父はマッカーシー夫人のために蜂蜜を分けてもらおうと、養蜂家の女性を訪ねる。そこへ、屋根に蜂がいると隣人の女性が苦情を言いに来た。養蜂家が梯子に上って確かめると、巣を作っていたのは鳥だった。下りる途中で段が折れ、養蜂家は転落して脚を骨折する。
退院した養蜂家のもとへ、隣人の女性が姪を連れて見舞いのケーキを届ける。養蜂家は、インドで迎えた養子の青年に遺産を残すため、弁護士を呼んだ。財宝は家のどこかに隠してあり、在りかは息子だけが解ける暗号文で伝えるつもりだった。
弁護士が帰ったあと、養蜂用の防護服を着た何者かが現れ、枕で彼女を窒息させる。キャセロールを届けに来たバンティは、息子が酒棚を探っている姿を目にする。二人が煙のにおいに気づいて部屋を確かめると、燻煙器が残された煙だらけの部屋で養蜂家は死んでいた。
遺言に添えるはずだった暗号文は、行方が分からなくなっていた。神父は物置にあった梯子を調べ、折れた段に細工の跡を見つける。録音で残された遺言が公開され、遺産の大半を息子が継ぐこと、彼が養蜂家のかつて仕えた藩王の実子であること、隠し財宝が大粒のダイヤであることが明かされた。
その席にマロリー警部補が現れ、息子を殺人の容疑で逮捕する。根拠は梯子の細工と、ウイスキーに混ぜられた下剤だった。息子はどちらも自分のいたずらだと神父に認め、籠の鳥のような暮らしへの苛立ちからだったと打ち明ける。母と隣人の女性が言い争うのを聞いたことも話した。
出自の告白と逮捕が同じ場で続く流れはなかなか強烈です。容疑の根拠そのものは本当に彼の仕業だった、という点も効いています。
隣人の女性によれば、口論で出たのは昔の庭師の話だった。第一次世界大戦で兵役を拒んだ庭師は、養蜂家が父親に告げたことで解雇され、のちに入隊して西部戦線で戦死したという。神父は養蜂家の日記の記述から姪にも会い、息子を助けようとした彼女が養蜂家に追い払われていたことを知る。
暗号文はメモ帳に残った跡から復元され、養蜂家が息子にチェスを教えていたことが解読の糸口になる。たどり着いた藩王の胸像にダイヤはなかった。読み始める位置を変えると、恐れと向き合えという指示になる。息子が怖がる蜂の巣箱を調べると、箱はすでに壊され、ダイヤも消えていた。
メモ帳に残った跡から文面を起こし、チェスで読み解く。地道な手順が好みなだけに、先回りされていたと分かる瞬間はがっくりきます。
決め手になったのは、養蜂家と弁護士が隣人のケーキで煙草をもみ消していたという弁護士の何気ない一言だった。神父は隣人宅で、養蜂家の家の前に立つ男性の古い写真を見つける。裏面には同じ男性の肖像があった。神父は屋敷に戻り、養蜂家の衣装を試していた隣人に真相を告げる。
隣人は庭師を愛していた。養蜂家は二人の仲を知って彼を解雇させ、臆病者と嘲っていた。息子が聞いた口論は、愛した人の死を招いたのは自分だと養蜂家が明かした場面だった。隣人は報復として殺害に及んだ。煙草の跡がついた自分のケーキを見つけ、笑われるのを避けるために暗号文ごと持ち去っていた。
神父は悔い改めを促すが、隣人は反省を装って逃げ出し、バンティとマッカーシー夫人に止められる。数日後、神父たちは息子と姪をお茶に招く。蜂が怖い息子は蜂を飼うつもりだと話し、姪は手伝いを申し出た。一匹の蜂が頭上を飛ぶなか、一同は蜂たちに乾杯する。
ブラウン神父 第82話 シーズン8第2話の感想まとめ
犯人を指したのが、出来栄えのいまひとつなお見舞いケーキだった点が、この回いちばんの妙味でした。燻煙器はわざわざ残されていたのに、ケーキだけが消えている。残された物と持ち去られた物の逆転が、そのまま犯人の傷ついた自尊心につながっているのがうまいです。
息子の描き方も好きです。梯子の細工と下剤は本当に彼のいたずらで、ただ殺意はなかった。容疑と事実がずれたまま話が進むので、逮捕の場面が強引に見えません。抑えつけられた暮らしへの反動という説明も、遺言で出自が明かされる流れとよく噛み合っていました。
被害者は、遺言でまで隣人に嫌味を残す人物として描かれます。60年隣で暮らした相手から、愛した人の死の経緯を聞かされた場面は、相当こたえたはずです。それでも殺害は報復で、神父の説得に反省を装って逃げようとした結末は苦いですね。写真の裏表に同じ男性がいるという手掛かりが、長い年月の重さをうまく背負っていました。
暗号の答えが恐れと向き合えで、行き先が蜂の巣箱だったのも面白いところです。蜂が苦手な息子が最後に蜂を飼うと言い出すのは、母の残した言葉を彼なりに受け取ったようにも見えます。頭上を一匹の蜂が飛ぶなか、蜂たちへの乾杯で締めるのも、女王蜂を軸に回った一話らしい収まり方でした。
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