ブラウン神父 第103話 あらすじ シーズン10第3話 余命わずかなフローリストの後継者試験と、バラの棘に潜んだ毒

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重い病を抱えて故郷ケンブルフォードへ戻った人気フローリストが、娘と姪に後継者を決める課題を出す。その最中に屋敷の元所有者が毒で倒れる。45年前の失恋と出生の秘密が、事件の核心へつながっていく回です。

それでは103話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

BS12で10月15日からシーズン2をリピート放送中です!(木・金曜よる9時)

ブラウン神父 第103話 シーズン10第3話のあらすじ

重い病を宣告された人気フローリストの女性が、生まれ故郷のケンブルフォードへ戻ってくる。花屋チェーンを率いる彼女は番組で紹介され、ミカエル祭までには亡くなる見込みだと伝えられていた。ディヴァイン夫人によれば、王室の結婚式3件の花を手がけた人物だという。

屋敷で娘と姪と暮らし始めた彼女は、40年続けた事業をどちらに継がせるかを課題で決めると宣言する。最初の課題は、晩餐会で植物を使った飲み物を作ることだった。

屋敷の元所有者の男は、彼女の帰郷を快く思っていない。ダンス教室では蓄音機を倒し、来ていた妻を自宅へ連れ帰った。晩餐会では、戻ってきた妻が夫の態度を詫びる。その少し後に男が胸を押さえて現れ、その場に倒れて亡くなった。

サリバンは、妻が家で毒を盛ったと見て、殺人罪で起訴・逮捕する。死因はトリカブト由来の毒で、妻の庭にはトリカブトが育っていた。ブラウン神父は妻の無実を信じ、フローリストが45年前に失意のうちに町を出た理由を探り始める。

2つ目の課題は、未亡人に贈る花輪を作ること。元所有者の死まで勝負の材料にするのかと、娘が母に疑問をぶつけます。成功するには非情さが要るという母の返しもあり、勝負へのこだわりがかなり強烈です。

姪は神父に、前夜何者かが家に入り、庭を横切る元所有者を見て問い詰めに行ったと話す。叔母の体調を気遣い、警察には届けていなかったという。葬儀の日、フローリストは式を抜け出し、元所有者の家へ忍び込んだ。

その姿を見て中まで追ったブレンダは、グッドフェローに見つかり、不法侵入で逮捕される。尾行は神父の頼みだったが、私有地に入れとまでは言っていなかった。ブレンダはディヴァイン夫人に引き取られて釈放される。

神父の頼まれごとが原因で、ブレンダが捕まってしまうのは少し笑える一幕です。ハンマーの件を聞いた神父が、花屋は花を潰すのにハンマーを使うと説明するのも、毒殺事件の最中にしては妙にのどかでした。

神父に問われたフローリストは、若い頃に元所有者を心から愛していたと認める。だが彼は屋敷の持ち主の娘と結婚し、彼女は町を去った。家に侵入したのは、彼の想いを記した恋文を探すためだった。復讐なら自分が裕福になったことで済んでいるとも語る。

野草の毒に詳しい娘は、トリカブトについて神父に問われると、薬棚から半分減った瓶を差し出した。娘は元所有者を好いていなかったとも認める。これより前に、母は最後の課題として自分の通夜の準備を命じ、勝者に全財産を譲ると告げていた。だが娘と姪は対立をやめ、計画を一緒に進めることにする。

婦人会での朗読会で、二人は母に和解を報告します。母は初めからそれを願っていたと明かしました。遺産を賭けた課題が、二人を手を組ませるきっかけになっていたのが面白いところです。

未亡人は神父に、フローリストが流産について書いた手紙を見つけたと伝えていた。神父は姪に、クリスマスの時期に生まれた赤ん坊は亡くなっておらず、その子こそ姪本人だと告げる。45年前にフローリストの姉妹へ託された赤ん坊は、その人の死後、姪として母のもとで暮らしていたのだ。

神父の推理では、元所有者は屋敷に侵入した夜に姪の出生証明書を見つけていた。侵入を問い詰めた姪に、彼は生まれたときに死んでいればよかったという趣旨の言葉を返す。姪は棘にトリカブトの毒を塗ったバラの花束を作った。怒って花束を奪い取った彼の指に、その棘が刺さったという。

姪は真実を知っていると実の母に告げ、母は傷つけるつもりはなかったと答える。姪は連行され、娘は二人がいなくなればどうしていいか分からないと漏らす。警察署から出てきた未亡人を娘が迎え、やがて番組がフローリストの死を伝える。

ブラウン神父 第103話 シーズン10第3話の感想まとめ

今回いちばん感心したのは、犯行手段がフローリストの物語にきちんと結びついていることです。植物の飲み物の課題や娘の薬棚の瓶で、植物の毒を意識させておく。そのうえで決め手は花束のバラの棘だった。花の仕事がそのまま凶器になる構図がきれいでした。

疑わしい人が次々に出てくるのも楽しかったです。庭にトリカブトがある妻、葬儀を抜け出して家に忍び込むフローリスト、半分減った毒の瓶を見せる娘。誰にも疑われる理由があるなか、神父に問われて前夜の出来事を語っていた姪に行き着くのが、うまい外し方でした。

出生の秘密の手掛かりは、クリスマスの時期に生まれた赤ん坊と、流産を伝える手紙という形で置かれています。真相が分かった瞬間に腑に落ちました。花輪の課題で、姪の作品がとげとげしいと評されていたのも、振り返ると意味深に見えてきます。

結末はかなり苦いです。母が望んだとおり、娘と姪は手を取り合って最後の課題を仕上げました。それなのに、その片方は実の娘だったと分かったうえで連行されていきます。残される娘が漏らした言葉が、この回の後味をよく表していると感じました。

結末近くで神父の手に、母の名を持つチューリップが渡ります。40年築いた事業より、二人の娘と花そのものが母の残したものだった。そう受け取れる締め方で、遺産争いの話がこの形に着地したのは好みでした。

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