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クルミットです♪
シーズン10の始まりは、マッカーシー夫人もバンティもいないケンブルフォード。模型の村の開館と住宅開発をめぐる対立のなかで連続殺人が起き、神父は秘書探しにも追われる。ディヴァイン夫人が初めて登場する回だ。
それでは101話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第101話 シーズン10第1話のあらすじ
ケンブルフォードに模型の村が開館した。建物と並んで、ブラウン神父やマッカーシー夫人、バンティなど村の人々を模した小さな人形も置かれている。神父は人形を前に、二人の不在を説明する。マッカーシー夫人はアイルランドの姉妹のもとに長く滞在しており、バンティはアフリカでサファリ中だ。
神父には、マッカーシー夫人に代わる教区秘書を探す仕事もある。面接に来るのは不向きな応募者ばかりで、神父はまず有能な女性を採用する。秘書の座を望んでいたディヴァイン夫人は、この時点では選ばれなかった。
一方、村では開発業者が進める住宅開発計画をめぐって緊張が高まっていた。業者が評議会で発言する場面では、開発がもたらす金に関心がないと聞いたと言い、受け止めた分は持っていってよいと紙幣をひとつかみ群衆に投げる。場は大混乱になる。
村を愛でるための模型の開館と、村の形を変えかねない開発計画が同じ時期に重なっているのが面白いです。事件の舞台として、対立の構図がすっと頭に入ります。
村では、開発に反対していた評議会の議員が二人殺される。先に男性議員、続いて女性議員だ。神父は、二人の人形が死の前に模型の中で動かされ、実際に殺された場所に置かれていたことに気づく。
女性議員の件では、開発業者が現場に着いたとき、彼女は刺されて倒れていた。業者がナイフを引き抜いて手にしていたところへ神父が到着し、続いて警察も駆けつける。
捜査を率いるのは、スコットランドへ異動したマロリーの一時的な後任として、村に戻ってきたサリバンだ。本来の後任候補は、神父が捜査に口を出す癖を聞いて着任を断っていた。サリバンは凶器を手にしていた開発業者を逮捕する。
後任候補が神父の評判を聞いて辞退した、という一点だけで、これまでの神父と警察の関係が笑いになっています。代わりに村へ来たサリバンが少し気の毒になります。
神父は事件に追われ、新しい秘書をないがしろにしてしまう。彼女は教会の務めを神父以上に真剣に考える人で、決まりにおおらかな神父との差は大きい。
神父は開発とは別の、もっと個人的な動機に目を向けていく。また、神父とディヴァイン夫人は、模型から神父自身の人形が消えていることにも気づく。神父は夫人に人形探しを頼み、自分は警察署へ向かう。
終盤、犯人が神父を刺そうとしているところに、ディヴァイン夫人の運転する車が乗りつける。夫人は車を犯人の脇に寄せてドアを開け、犯人を倒す。犯人は、殺された女性議員の夫だった。
夫は、妻と開発業者の関係を知っていた。親友だった男性議員を先に殺し、そのあとで妻を殺していたのだ。妻の死で自分が疑われても、親友まで殺したとは誰も思わないと考えたのだった。
結末では、教会の務めに対する基準が神父と合わなかった秘書が辞め、神父はディヴァイン夫人を新しい秘書に迎える。サリバンは、自分がケンブルフォードへ正式に異動させられたことを神父に告げる。
開発反対派を狙った連続殺人に見えて、実は一人を狙うための仕掛けだったという構造が効いています。開発業者が凶器を手に見つかって疑いが一気にそちらへ向いたぶん、真相とのずれが大きく感じられます。
ブラウン神父 第101話 シーズン10第1話の感想まとめ
今回の手掛かりの中心は、人形が殺害の前に動かされ、現場を先回りして示していたことです。開館したばかりの模型が、そのまま犯行の予告板に変わってしまう。人形の置き場所から事件をたどり直すという発想は、この舞台ならではの仕掛けだと思います。
親友を先に殺しておけば妻殺しの疑いをかわせる、という犯人の計算はかなり冷たいです。開発をめぐる対立があったことで、反対派が順番に狙われているように見えたのも、結果的に隠れみのになったと読めます。身近な関係に動機が戻ってくる落差が、この回でいちばん印象に残りました。
秘書選びの話が事件と並んで進むのもよかったです。几帳面な秘書は教会の仕事を誰より真剣に考えていたのに、事件に追われる神父には放っておかれ、最後は基準の違いから辞めてしまう。代わりに、捜査を手伝いたがるディヴァイン夫人が収まるのは、神父の暮らし方に合った人選に思えます。
最後に車のドアで犯人を倒したのがディヴァイン夫人だという決着は、初登場回として申し分ありません。運転の荒さがそのまま神父の危機を救う形で、秘書に迎えられる結末とも自然につながっています。一時的な後任だったはずのサリバンは、ケンブルフォードへ正式に異動させられることに。神父の捜査を手伝いたい夫人と、これからも神父に振り回されそうな警察との対比が可笑しいです。
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