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クルミットです♪
シーズン9の最終話は、フェリシアの屋敷で迎える大みそかの仮面舞踏会が舞台です。殺害予告を受けた国防大臣が、封鎖された屋敷の中で殺されます。神父は限られた容疑者から真相を探ります。犯人と結末に触れるので、未見の方はご注意ください。
それでは100話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 シーズン9最終回(第100話) シーズン9第10話のあらすじ
1953年の大みそか、フェリシアの屋敷で仮面舞踏会が開かれ、ブラウン神父、マッカーシー夫人、バンティ、シドも招かれる。客には、次期首相候補と目される国防大臣とその妻、大臣の主治医、フェリシアの甥、バンティの知人の若い女性らがいた。
舞踏会の前にマロリー警部補らが現れ、フェリシアの夫の指示で屋敷を封鎖する。大臣を狙って、罪の償いを迫り、赤死病がやって来ると告げる殺害予告があったのだ。大臣本人は悪ふざけだと取り合わず、舞踏会は予定どおり開かれる。
大臣の出席を事前に知っていたのは、妻、主治医、甥、若い女性の四人だけだった。甥は大臣を嫌っており、数年前に自殺した父の話に触れられるのを嫌がる。一方、結婚生活に不満を抱えるフェリシアのもとには、フランボウからニューヨーク行きの片道航空券が届く。
容疑者が最初から四人に絞られているので、推理の見通しはかなりいいです。そこへ事件とは別の軸として、フェリシアの迷いが並んで進むのがこの回の組み立てですね。
やがて大臣は具合が悪そうに自室へ下がり、のちに絞殺された姿で見つかる。フェリシアの夫から犯人探しを頼まれた神父は、遺体の発見を犯人に悟られる前に動こうと考え、マッカーシー夫人、フェリシア、バンティに協力を求める。
相談していた部屋の隅には、酔ったシドが隠れていた。神父は、シドが飲んでいたウイスキーの匂いをかぎ、何かが混ぜられていると気付く。シドによれば、赤い骸骨の仮面をつけた人物が戸棚に瓶を隠すのを見て、上等な酒だと思って持ち出したという。
姿が見えないと思ったら酔って隠れていて、しかも重要な手掛かりを抱えている。この転がり方はシドならではで、張り詰めた捜査の中で少し息がつけます。
バンティの聞き込みでは、甥は若い女性とずっと一緒だったという。ところがマッカーシー夫人は、甥が階上で大臣の妻と口論していたという目撃談をつかんでくる。これで若い女性のアリバイは揺らぎ、甥から夫の秘密を聞かされた妻にも疑いが向く。
情報を突き合わせている最中に、悲鳴が上がる。駆けつけると、赤い仮面の人物が逃げ去り、若い女性が血を流していた。彼女は、主治医に頼まれて除光液を取りに部屋へ戻ったところ、待ち伏せされていたと話す。
大臣の妻は、甥から聞かされた話を明かす。大臣が甥の母と不倫し、それが甥の父を自殺に追いやったというものだった。妻はさらに、若い女性が抗議に来て泣きながら帰ったことも話す。神父は、迫ったのは大臣の側ではないかと考える。
救急車に同行しようとした主治医は、若い女性に鎮痛剤を求められても鞄を開けない。マロリー警部補が鞄を取り上げると、中から赤い仮面が出てくる。主治医はメスを手に逃げ、舞踏会の会場でフェリシアを人質に取る。フェリシアの夫は自分が身代わりになると申し出て、ふだん口にしない愛情を妻に伝える。
真相は逆だった。大臣を殺したのは若い女性だった。大臣は以前、抗議に関心があるふりをして彼女を書斎に呼び、襲いかかっていた。逃げ帰る彼女を見ていた主治医は同情し、警察が指紋を見つけたと伝えるため、除光液を口実に二人で話す場を作った。刺された騒ぎは、主治医の腕の傷の血を使った偽装だった。
主治医は、彼女の罪までかぶるつもりだった。神父は若い女性に、主治医が彼女の代わりに絞首刑になろうとしていると説く。それを聞いた彼女はその場に現れ、赤死病は自分だと名乗り出る。主治医はメスを手放し、大臣の妻は彼女の言い分を信じると告げる。
ブラウン神父 シーズン9最終回(第100話) シーズン9第10話の感想まとめ
今回いちばん効いているのは、刺された被害者に見えた若い女性が、実は大臣殺しの当人だったという反転です。赤い仮面の人物が逃げる場面は第二の事件に見えます。ところが、その血が主治医の腕の傷から出ていたと分かった時点で、意味ががらりと変わります。
主治医が鞄を開けなかったことが決め手になる流れは、かなり分かりやすいです。仮面が出てくれば疑われるのは当然で、彼はその状況ごと引き受けて人質騒ぎを起こし、罪をかぶろうとしていました。偽装も逃走も、すべて彼女を逃がすための選択だったわけです。
名乗り出る決断を引き出したのは、主治医が絞首刑になろうとしているという神父の説得でした。犯人を理詰めで追い込むのではなく、かばう側の覚悟を本人に突きつけて自白へ導く。このやり方は神父らしいと感じました。大臣の妻が彼女の言い分を信じると口にしたことも、事件の後味を少し変えています。
フェリシアが航空券をどうするのかとは別に、人質の場で夫が身代わりを申し出て愛情を伝える流れが置かれています。片道切符と並べることで、この場面の重みが増していると思います。迷っている彼女への返事を、事件の側が先に差し出したような配置でした。
事件の陰では、マロリー警部補が昇進試験を受けようとする部下の巡査部長を後押しします。警部補は、自分が応援をためらっていた理由を打ち明けます。巡査部長が昇進すれば、今のように組んで動けなくなるのが嫌だったというのです。マッカーシー夫人とマロリー警部補はこの回が最後の登場で、大みそかの一夜にそれぞれの関係へ区切りがつく一話でした。
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