ブラウン神父 第99話 あらすじ シーズン9第9話 撃たれたはずの出所者と『アンティゴニッシュ』の詩

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4年前にスパの経営者を襲った男が村へ戻り、ブラウン神父に改心を語った直後、顔を撃たれた遺体が見つかる。疑われたのは、かつて襲われた経営者の妹だった。そこにいない男をうたった詩が鍵になる回を、結末まで含めて振り返る。

それでは99話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

BS12で10月15日からシーズン2をリピート放送中です!(木・金曜よる9時)

ブラウン神父 第99話 シーズン9第9話のあらすじ

4年前、村のスパで働いていたフィンバーは、前科を承知で雇ってくれた経営者エルシーを強盗の際に襲い、金を奪って逃げた。エルシーには発作の後遺症が残り、事件以来ほとんど人前に出ずに暮らしている。

スパの一般公開の日、ブラウン神父とマッカーシー夫人、シドが訪れる。手伝いに戻ってきたエルシーの妹ローラは、連れてきたばかりの恋人セルジュの振る舞いに呆れ、早々に彼を帰らせる。

出所したフィンバーが村のカフェで働いていると知り、エルシーと夫のヴィクターは報復を恐れて動揺する。夫妻はヴィクターの提案で、ローラの旧友であるシドに警護を頼む。

ブラウン神父は、フィンバー本人から手紙で呼び出される。服役中に信仰に目覚めたと語る彼は、エルシーに二度と近づかないことと謝罪の気持ちを伝えてほしいと神父に頼む。ところが神父が立ち去った直後に銃声が響き、戻るとフィンバーと思われる男が顔を撃たれて倒れていた。

改心の言葉を預かった直後に、預けた本人が撃たれてしまう。神父がわざわざ呼ばれて現場近くにいた形なので、この場面は少し出来すぎに感じました。

凶器はスパから持ち出されたヴィクターのショットガンで、遺体のそばにはローラのブローチが落ちていた。ローラは銃の隠し場所を知っていたうえ、犯行時刻にはジープを借りてフィンバーに会いに行っていた。マロリー警部補が自分を犯人と見ていると立ち聞きした彼女は、その場から逃げ出す。

シドはローラの無実を信じている。ブラウン神父も、現場のわだちがジープではなく乗用車かバンの幅だった点に目を留める。神父はフィンバーのトレーラーハウスを調べ、そこにいない男をうたった詩『アンティゴニッシュ』を見つける。

やがてヴィクターが、アレルギーのあるアプリコットを盛られたサラダを食べて倒れ、救急車で運ばれる。サラダを用意したのは栄養士のローラで、すでに逮捕されていた彼女はさらに不利になる。ただ台所には、帰されたはずのセルジュのスカーフが残っていた。

早々に退場したと思っていた恋人が、スカーフ一枚で急に事件の中心へ戻ってくる。この小道具の置き方はうまいと思いました。

実はフィンバーは生きていた。背格好の似たセルジュをバンで連れ去り、顔の判別がつかないよう至近距離から撃ったうえで、自分と同じ服を着せ、在監証明書をポケットに入れていたのだ。神父を呼び出したのは信用のある目撃者に仕立てるためで、ローラのブローチも彼が仕込んだものだった。

フィンバーの狙いは復讐だった。ローラに殺人の罪を着せて絞首刑へ追い込もうとし、ヴィクターにはアレルゲンを盛った。最後に一人になったエルシーを、内側のドアノブを外した部屋に閉じ込め、事故に見せかけようとする。駆け付けた神父とマッカーシー夫人、シドもボイラーの点いた部屋に閉じ込められ、4人とも脱水状態に陥る。

外で一服していたフィンバーに、病院を飛び出してきたヴィクターが銃を向ける。ヴィクターは、銃を撃てないことが理由で除隊した過去を持つ。傘の柄を使って部屋から抜け出したブラウン神父が、彼に引き金を引くのを思いとどまらせた。フィンバーは警察に逮捕された。

ブラウン神父 第99話 シーズン9第9話の感想まとめ

今回いちばん面白かったのは、詩の題材と犯人の仕掛けがそのまま重なっている点です。顔を撃たれた遺体、着せ替えた服、ポケットの証明書と、犯人は「そこにいた男」を作り上げていました。それに対して、神父が手にした詩は「そこにいない男」の話です。真相を知ってから振り返ると、手掛かりはかなり正直に出ていたと分かります。

フィンバーが神父を証人に選んだのも、皮肉が効いています。服役中の回心を語り、謝罪の伝言まで託した相手を、偽装の裏付けに使っていたわけです。神父の誠実さが計画の部品にされていたと分かる場面で、犯人の冷たさがいちばん伝わってきました。

一方で、ローラに不利な材料は多すぎます。ブローチ、銃の隠し場所、借りたジープ、サラダと積み上がっていくので、見ている側としてはかえって怪しく感じました。だからこそ、車幅の合わないわだちという小さな物証が効いていて、捜査の組み立ては分かりやすかったです。

後味が重いのはセルジュの扱いです。ローラに見限られて帰されたはずの人物が、背格好が似ていたというだけで身代わりにされていました。台所にスカーフが残っていた場面を思い出すと、少しぞっとします。

結末では、銃を撃てずに除隊したヴィクターが、妻の危機に銃を構え、神父がそれを止めます。閉じ込められた部屋から傘の柄であっさり出てくる脱出には、ちょっと拍子抜けしました。それでも、撃つかどうかの瀬戸際に間に合う流れなので、私はこれで良かったと思います。

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