刑事マードックの捜査ファイル 第67話 あらすじ シーズン6第2話 消えた酔いの記憶と、赤い壁紙に残された血文字

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今回は、酒を飲みすぎた翌朝、友人の遺体と同じ部屋にいた男性のお話です。ところが本人は、昨夜の出来事を覚えていません。

記憶のない一晩を、どうやって確かめればいいの? マードックが男性と一緒に足取りを追ううちに、酔った勢いでしていたことや、被害者にまつわる過去がわかってきます。

そして、ジュリアからも結婚についての打ち明け話が。正直であろうとする彼女の気持ちに、胸が詰まりました。

それでは67話を一緒に見ていきましょう!

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刑事マードックの捜査ファイル シーズン6第2話のあらすじ

ホテルに呼ばれたウィリアム・マードック刑事は、剣で体を貫かれたとみられる男性の遺体を発見します。同じ部屋にいたのは、講演のために街を訪れていた英国人男性でした。

亡くなった男性は、彼の友人です。二人は前の晩、一緒に出かけて大量の酒を飲んでいました。

ところが、二日酔いの男性には昨夜の記憶がありません。友人が殺された場所にいながら、何があったのか説明できないのです。

飲みすぎたことは困りますが、目を覚ましたら友人が亡くなっているなんてつらいです。自分の記憶まで頼れないのが怖い。

マードックは男性の疑いを晴らすため、彼と一緒に前夜の行動をたどっていきます。二人が立ち寄った場所での出来事をつなぎ、失われた時間を確かめていく捜査です。

前夜、男性と友人は、ある女性が主催する社交の集まりに出席していました。この女性は、酒を飲まないよう呼びかける禁酒運動の支援者だったそうです。

その後、二人は紳士クラブへ。男性たちが社交のために集まる場所ですが、そこで二人は互いの名前を入れ替えて名乗っていました。

こんなときに名前まで入れ替えていたの? 酔っていた二人にはちょっとした遊びでも、あとから足取りを調べるマードックは大変です!

そして、この晩に講演の男性と会っていたのが、ジュリア・オグデンです。彼女との接点も、二人が別人の名前を名乗っていた事情とともに明らかになります。

本人の記憶だけでなく、その場で名乗っていた名前も、そのまま受け取れない状況でした。マードックはこうした事情を確かめながら、殺人につながる出来事を探っていきます。

捜査で関わってくるのは、英国軍による過去の戦いです。そこで亡くなった宗教指導者の墓が荒らされ、頭蓋骨まで持ち去られたという話が出てきます。

持ち去った頭蓋骨は、英国軍の将軍がインク壺に使うためのものだったというのです。戦いの相手だった人物の遺体を、死後にも傷つける行為でした。

講演に来た男性は、紳士クラブでこの墓荒らしを褒める人物に対し、反対の意見を述べていました。彼自身は、その行為をよしとしていません。

頭蓋骨をインク壺にするなんて、聞くだけでも嫌な気持ちになります。それを褒める人までいることに、じわじわ腹が立ちました。

一方、殺人のあった部屋には、まだ見つかっていない手がかりが残っていました。壁紙に、血で文字が書かれていたのです。

しかし、壁紙は暗い赤色。血も乾くにつれて色が濃くなり、背景に紛れてしまっていました。

そのため、文字は捜査の終盤まで見つかりません。犯人が残したものは、部屋の壁にありながら、普通に見ただけでは読めなくなっていたのでした。

そこで役立つのが、マードックの使う紫外線です。光を当てることで、見えなかった血文字が浮かび上がります。

書かれていたのは、かつて戦いのあった土地の名前。その地名が、被害者の過去と今回の殺人を結びつける手がかりになります。

赤い壁紙に血の文字が隠れていたとは! 読めるようになった文字が昔の戦いにつながるとわかって、友人の死が急に重くなりました。

そして判明した犯人は、二人が飲んでいた酒場の店員でした。彼は、墓を荒らされた宗教指導者に仕えていた元兵士です。

被害者は、その墓を荒らした行為に関わっていました。酒場では、宗教指導者の頭蓋骨をインク壺にしたことを得意げに話していたのです。

その言葉を耳にした店員にとって、被害者は単なる酔った客ではありませんでした。自分が仕えた指導者を、死後まで辱めた人物だったのです。

被害者がそんなことを自慢していたのは、きつかったです。聞いている相手にも、大事に思う人がいるのに。

店員には、以前にも墓荒らしに関わった将校の一人を殺害した過去がありました。その後、フランス領の北アフリカを経由して逃れ、商船でこの街にたどり着いていたのです。

そして酒場で働くようになった彼の前に、およそ一年後、別の関係者が客として現れます。それが、今回殺された友人でした。

マードックとトーマス・ブラッケンリードも、この巡り合わせについて話します。遠く離れた場所へ逃れた男の働く酒場に、墓荒らしに関わった人物がやってきたのです。

マードックは、この偶然を店員が神からの呼びかけのように受け取ったのではないかと考えます。まだ復讐は終わっていないと、そう受け止めた可能性です。

殺人の動機は、宗教指導者の墓と遺体を傷つけられたことへの復讐でした。講演の男性の記憶を追って始まった捜査は、酒場の店員と被害者の過去へ行き着きます。

指導者を大切に思っていた気持ちは、踏みにじられていますよね。それでも、関わった人を殺していくことにはうなずけません。これまでにも一人殺していたと知ると、やりきれなかったです。

一方、マードックには、ジュリアとの間でも向き合うべき話がありました。彼女が、婚姻無効の手続きについて打ち明けます。

婚姻無効とは、結婚そのものが有効ではなかったとする手続きです。成立している結婚を終わらせる離婚とは、扱いが違います。

ジュリアは、その婚姻無効を認めてもらうために、法廷で宣誓したうえで嘘をつくことができませんでした。自分の望む結果のためであっても、偽りを口にすることはできなかったのです。

そのため、残る方法は離婚。マードックは、ジュリアから告げられた事情を受け止め、自分自身の問題として向き合うことになります。

ジュリアの話を聞くのは、マードックもつらいですね。でも、そこで嘘をつけなかった彼女を責める気にはなれません。

事件では、忘れられた一晩の出来事と殺人の動機がわかりました。しかし、ジュリアとマードックの間には、婚姻無効では進めなくなった現実が残ります。

刑事マードックの捜査ファイル シーズン6第2話の感想まとめ

いちばん心に残ったのは、ジュリアが法廷で嘘をつけなかったと打ち明けるところです。うまく手続きが進んでほしかったので、残る方法が離婚だとわかったときは、私もがっかりしました。

でも、結婚に関わる大事な場で、宣誓までして嘘をつく。それをジュリアにしてほしいとは思えなかったです。

マードックと一緒にいたい気持ちがあっても、何でもできるわけではないんですね。話を聞くマードックの立場を思うとつらいし、打ち明けるジュリアにも寄り添いたくなりました。

事件のほうでは、被害者が墓荒らしを自慢していたことが、どうにも引っかかります。亡くなったことは痛ましい。それとは別に、頭蓋骨をインク壺にした話を得意げにする姿勢には腹が立った。

講演の男性が、その行為に反対していたことにはほっとしました。酒を飲みすぎたり、友人と名前を入れ替えたりする困ったところはあっても、ここではちゃんと異を唱えていたのが良かったです。

そして、赤い壁紙の血文字を見つけたマードック。見えなくなっていた文字を紫外線で読めるようにする場面は、やっぱり頼もしい!

ただ、文字が読めて事件の事情がわかっても、気持ちは晴れませんでした。墓を荒らされた店員の怒りも、殺された友人の最期も、重く残っています。

そのあとで思い返すのは、やはりジュリアの打ち明け話です。望んだ手続きが進まなくなっても、嘘はつけなかったとマードックに伝える彼女を、私は責めたくありません。

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