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クルミットです♪
今回は、妻を助けるふりをしながら、その妻に殺人の罪を着せようとする歯科医のお話です。
治療を受けに来た患者の歯に毒を仕込むだけでもひどいのに、その後は頼れる夫の顔までしてしまう。妻が夫を頼るたびに、そっちに助けを求めちゃだめ、と言いたくなりました。
そんな夫の計画に引っかかるのが、コロンボの小さな疑問。ライターを持つ人のポケットに、なぜマッチも入っていた?
このちょっとした引っかかりから、歯のかぶせ物をめぐる勝負へと進んでいきます。
それでは52話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン9第5話「華麗なる罠」のあらすじ
今回の犯人は、ハリウッドの有名人たちを患者に持つ歯科医です。妻の父親が営む歯科医院で働いていますが、仕事にも結婚生活にも問題を抱えていました。
夫は賭け事や不動産への投資で損を重ね、その穴埋めを義父に頼ってきました。義父に返すべきお金は、22万ドルにまで膨らんでいます。
しかも、医院にはあまり顔を出さず、歯科医としての腕にも厳しい評価を受けている状態。義父の我慢も限界だった。
義父は娘に離婚を勧め、夫への援助を打ち切ると告げます。そして、肩代わりしたお金についても返済を求めるつもりでした。
そこまで面倒を見てもらって、仕事までおろそかにしていたとは。義父が怒るのも無理はないですね。
一方、妻には愛する男性がいました。相手は人気俳優で、夫の患者でもあります。
妻との離婚が進めば、夫は裕福な一家のお金を当てにできなくなる。そこで夫が殺そうとしたのは、義父ではなく、妻の恋人である俳優だった。
夫は俳優を殺し、その罪を妻に着せる計画を立てます。そのうえで自分が妻をかばえば、離婚を食い止め、義父にも恩を売れるという算段です。
お金を手放したくないから、人を殺して妻まで追い詰める。ここまで自分の都合ばかりだと、さすがに腹が立ちます!
夫はほかの人が医院にいない状況で、俳優の治療を行います。そして歯に装着するかぶせ物へ、妻が服用している薬のジギタリスを仕込みました。
かぶせ物は、治療した歯を覆うものです。夫は薬がすぐに作用せず、時間がたってから効くように細工していました。
俳優が医院を出たあとに亡くなれば、死亡時刻にポーカーをしている夫には疑いが向きにくい。妻と会っている時間に毒が効くよう、夫は計画を進めていきます。
治療してもらうために口を開けている相手に、こんなことをするなんて。俳優が何も知らずに帰っていくのがつらいです。
その夜、夫は友人たちとポーカーをしていました。トランプで手札の強さなどを競う賭け事で、集まりには有名人の患者たちや、妻の兄弟も参加しています。
大勢と一緒に過ごしている間に、仕込んだ薬が作用する。夫が用意したのは、死亡時刻に別の場所にいたと示せるアリバイでした。
そして、妻と二人で過ごしていた俳優が亡くなります。突然のことに動揺した妻は、兄弟に電話で助けを求めました。
連絡を受けた夫は、妻を守るためだとして、俳優の死を自動車事故に見せかけるよう持ちかけます。妻の兄弟も、その偽装に巻き込まれてしまうのです。
妻が混乱しているところへ、助ける顔で入ってくる夫。原因を作った本人だと知っているだけに、この親切そうな振る舞いがきつかった。
しかし夫は、事故として片づけてもらうつもりではありません。わざと不自然な点を残し、警察が妻にたどり着くように仕向けていました。
車のギアはニュートラルのままにしておき、事故への疑いを誘います。そして俳優のシャツのポケットには、夫婦の名前が入ったマッチを忍ばせました。
これは、家で用意していた冊子型のマッチ。俳優が夫婦の家に来ていたと、警察に気づかせるための品です。
そのうえ、飲み物を作ったミキサーと俳優のグラスにも薬を残します。妻が飲み物に毒を入れたように見せるためでした。
妻を守ると言いながら、妻が疑われるものを自分で置いていく。手伝わされた家族まで利用していて、本当に嫌なやり方です。
捜査に入ったコロンボは、俳優の持ち物に疑問を持ちます。上着のポケットにはライターがあるのに、シャツのポケットにはマッチも入っていました。
火をつける道具は、すでに持っていた。それでも家のマッチを持ち帰ったという点を、コロンボはそのままにはしません。
夫にとっては、警察を自宅へ導くための小道具でした。しかしコロンボには、誰かが入れた可能性を考えるきっかけになります。
そのマッチ、ちゃんと引っかかってくれた! 夫の用意したものを、コロンボがすんなり受け取らないのがうれしい。
事故という説明が崩れ、死因が調べられるにつれて、妻には恋人を毒殺した疑いが向けられていきます。
夫は妻をかばう態度を取りながら、妻の心が不安定だったことまで利用しました。妻自身や家族が、彼女は本当に薬を入れてしまったのではないかと疑うよう、話を運んでいくのです。
妻を責める人から守っているように見せて、本人の自信まで奪っていく。妻は恋人を失った悲しみの中で、自分が殺したかもしれないという不安まで抱えさせられます。
悲しいだけでも苦しいのに、自分のことまで信じられなくさせられる。妻がそこまで追い込まれるのは、見ていてつらかったです。
義父も、娘を守ろうとする夫の姿を信じてしまいます。これまで悪く思っていたことを反省し、献身的な夫だと評価するようになりました。
夫にすれば、狙っていたとおりの流れです。離婚を突きつけてきた義父が、今度は自分に感謝しているのですから。
お父さん、最初に怒っていたときの判断で合っていたのに! 娘を助けてもらったと思えば、信じたくなる気持ちも分かるので困ります。
しかしコロンボは、妻が飲み物に薬を入れたという筋書きにも、おかしな点を見つけていきます。ミキサーに残された薬の量が多すぎて、その説明ではつじつまが合いません。
マッチも薬も、妻を疑わせるために置かれたもの。コロンボは夫に疑いを向けていることを、家族にも知らせます。
そして最後に利用したのが、夫は化学が得意ではなかったという点でした。コロンボは、歯のかぶせ物から毒の痕跡が見つかると夫に告げます。
その説明は、ジギタリスがかぶせ物の陶材と反応し、下にある歯へ青い染みを残すというもの。コロンボは色が変わる実演までしてみせました。
歯に証拠が残っていると言われたら、治療した夫は逃げにくいですね。ここでようやく、夫のほうが追い詰められます。
埋葬された俳優の遺体を調べ直し、口の中を確認する段取りが整います。ところが、その確認が始まる前に、夫が犯行を認めました。
毒を仕込んだ歯を調べられれば、隠せない。夫はコロンボの説明を信じて、ついに自白したのです。
しかし、ジギタリスと陶材が反応して歯を青くするという話は、コロンボのはったりでした。
実演に使ったのは、洗濯物の黄ばみを目立ちにくくするための青色剤。実際には、説明したような反応は起こりません。
あの青色は、証拠じゃなかった! 人をだましてきた夫が、最後はコロンボの話を信じて口を割ったのには、すっきりしました。
計画が明らかになっても、夫は自分のしたことを、妻と義父が進めていた離婚と同じように扱います。妻を殺人犯にしようとしたことへの反省は見えません。
夫が去ったあと、妻と父親はようやく安堵します。恋人を失った悲しみは残りますが、夫に振り回され続ける状況からは抜け出せました。
刑事コロンボ シーズン9第5話「華麗なる罠」の感想まとめ
いちばん残ったのは、歯を調べる前に夫が自白した場面です。青い染みが本当に出るのか確かめるところまで待てず、自分で犯行を認めてしまいました。
あとから、あの実演まで仕掛けだったと分かって、そこでもう一度びっくり。コロンボ、そんな準備をしていたんですね!
ポーカー好きの夫が、最後にはったりに負けるところも好きでした。相手の話を読めそうな顔をしていても、自分の犯行に結びつく話になると、落ち着いていられなかった。
ただ、途中の妻への接し方は、かなり嫌でした。守ると言ってそばにいながら、妻が自分を疑うように仕向けるのが特につらい。
頼れる相手だと思っている夫に、少しずつ追い詰められる。しかも恋人を亡くした直後ですから、妻には考える余裕もほとんどないですよね。
最後まで夫が、自分への離婚話と殺人を同じように扱っていたことにも腹が立ちました。同じつもりで話している?
返してほしいと言われたお金も、自分が作った損失です。それで俳優の命を奪い、妻に罪を着せようとするなんて、身勝手にもほどがあります!
俳優は治療を受けに来ただけなのに、夫の計画に使われてしまいました。犯人が捕まっても彼が戻らないことは、やっぱり悲しい。
それでも、妻が自分を責め続ける結末にならなくて良かったです。夫が去り、父親と一緒にようやく息をつけた妻の姿には、私もほっとしました。
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