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クルミットです♪
今回は「刑事コロンボ」第29話、シーズン4第6話「5時30分の目撃者」です。
患者の夫人と関係を持っている精神科医が、夫との争いで人を殺してしまいます。そこから自分を守るためにつく嘘が、夫人まで追い詰めていく今回のお話。
頼っている相手に利用される夫人を見ていると、どうにも気持ちが沈みます。その一方で、最後に医師の思い込みを突くコロンボには、よくそこを押さえてくれたと声をかけたくなりました!
結末まで触れながら、それでは29話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン4第6話「5時30分の目撃者」のあらすじ
精神科医は、不安を抱える裕福な夫人の治療を担当しています。しかし、二人の間には医師と患者の関係を越えた付き合いがありました。
夫人は医師を海辺の別荘へ誘います。二人で週末を過ごすつもりだったのに、そこには夫も来ていたのです。
夫は二人の関係を知っており、医師が妻に薬を使っていることも問題にします。そして、不適切な関係を世間に明かし、医師の評判を傷つけると迫りました。
治療を受けている人と、こんな関係になっている時点で引っかかります。夫人が安心して頼れる相手でいてほしかったですね。
医師が夫人を連れて立ち去ろうとすると、夫が襲いかかります。争いに入った夫人にも、夫は暴力を振るうのでした。
そこで医師は暖炉の火かき棒を手に取り、夫を殴ってしまいます。火かき棒は、暖炉の薪や炭を動かすための金属の道具。
その一撃で、夫は命を落とします。別荘で起きた口論が、取り返しのつかない事態になってしまいました。
夫人にまで手を上げる夫もひどいです。間に入った人に暴力を向けるところは、見ていて腹が立ちました。
医師は警察に本当のことを話そうとはせず、強盗の仕業にする筋書きを考えます。自分の評判を守るため、夫人にも嘘の説明をさせることにしたのです。
覆面をした強盗たちが入り、争いの末に夫が殺された。夫人が警察に話すのは、その作り話でした。
犯行後、医師はたばこを吸おうとします。その際、ライターの発火石を落としてしまうのですが、本人はそれを現場に残したまま出ていきます。
そして車で別荘を離れるとき、犬を連れて歩いていた目の見えない男性を、危うくひきそうになります。
男性との接触は避けられたものの、医師はその姿を見ていました。このとき覚えた相手の特徴が、後になって問題になるとは気づかずに。
人が亡くなった直後に、夫人へ嘘まで背負わせるんですね。自分の評判のためにそこまでさせるところが嫌でした。
捜査に来たコロンボは、夫人の説明をそのまま受け入れません。強盗が車で来たという話には、どうも気になる点がありました。
別荘へ車が入ってきたのなら、ヘッドライトの光が見えてもよさそうなものです。ところが、夫人はその光を見ていません。
犯人の人数や顔の話だけでなく、車が来たときに何が見えたかを確かめるコロンボ。夫人の説明と、現場で起こるはずのことが合わないのです。
車で来た強盗なのに、そのライトは見えていない? 夫人の話を聞きながら、そこまで気にしているコロンボに感心します。
そして、床の敷物からは小さなライターの発火石が見つかります。たばこに火をつけるための、ごく小さな部品です。
コロンボは、医師が事件を初めて知ったように振る舞っていたとき、たばこにマッチで火をつけていたことにも気づきます。落とした石を、まだ交換していなかったのです。
それだけで医師の犯行と決められるわけではありません。それでも、現場に残った物と医師の行動が少しずつ重なっていきます。
車のタイヤの跡も、調べる手がかりになります。コロンボは、自分の車と似た特徴からヨーロッパ製の車に目を向けました。
調べてみると、医師の車にも、その跡に合うタイヤが使われています。夫人の説明だけでは片づけられない点が増えていくのでした。
あんな小さな石まで拾ってくれるのが頼もしい! 医師のほうは、マッチを使ったところまで覚えられているとは思っていなさそうです。
捜査の途中には、コロンボが妻にダイエットをさせられていると話す場面もあります。医師の同僚たちがいる集まりでも、そんな身近な話が出てくるのでした。
奥さんに食事を気にされている話には、少し頬が緩みました。こういう話をしているときのコロンボは、やっぱり親しみやすいです。
しかし、コロンボが夫人の話を信用していないと伝えると、医師は夫人の口を封じようとします。そのために利用するのが、治療で使っていた催眠でした。
夫人は診察を重ねてきた医師を深く信じています。医師は薬も使い、その言葉に影響されやすくなっている夫人へ暗示をかけます。
ある合図を聞くと、泳ぎに行きたくなるように仕向けるのです。夫人にとっては、プールへ入りたいという気持ちにつながる暗示でした。
自分を信じている患者に、それを使うのはひどすぎます。夫人が頼る気持ちまで利用するところが、いちばん嫌でした。
医師は電話をかけ、夫人に合図となる言葉を聞かせます。暗示にかかった夫人は、下にあるプールへ向かおうとします。
しかし、夫人がいるのは5階のバルコニーです。普通に泳ぎに行ける場所ではありません。
夫人は泳ぐつもりのまま、そこから身を投げてしまいます。医師に仕込まれた暗示によって、命を落としたのでした。
夫人が危険をわからないまま飛び込んでしまうのが、きつかった。あの電話に出なければ、とつい思ってしまいます。
コロンボは医師の関与を疑いますが、夫人を催眠で死なせたと証明することはできません。医師のしたことがわかっていても、それを裏づける証拠が足りないのです。
夫人が亡くなってからは、医師に接するコロンボの態度にも厳しさが出てきます。それまでのように、相手に親しげな顔をしてはいられません。
そこでコロンボは、最初の事件に戻ります。夫が殺されたころ、別荘から走り去る医師の車を見た人物がいると告げるのでした。
連れてこられた男性は、濃い色の眼鏡をかけています。医師が車でひきそうになった、あの男性とよく似た姿です。
男性はソファに座り、コロンボにマッチを渡します。そして、事件のころに見た車の運転手は医師だったと証言しました。
ここであの男性が出てくるんですね! 医師は相手の顔を見て、証言を崩せると思ってしまいます。
医師は動じず、この男性は目が見えないのだから、運転手を目撃できるはずがないと指摘します。コロンボの企みを見抜いたつもりでした。
そして、男性に雑誌を渡し、読んでみるよう求めます。読めなければ、自分の言い分が通ると考えたのです。
ところが、男性は雑誌の文章を読み始めます。医師の目の前にいる人物には、文字が見えていました。
コロンボが連れてきたのは、事件の夜にいた男性の兄弟だったのです。そこへ、実際に別荘のそばを歩いていた男性も、犬とともに現れます。
雑誌を読ませようとしたのは医師自身なんですよね。読み始めた相手を見て驚くところには、少し気が晴れました!
コロンボは、現場の近くに目の見えない男性がいたことを、医師に教えていません。それなのに医師は、目の前の証人は目が見えないと断言してしまいました。
そう思ったのは、事件の夜、別荘を出るときに本人を見たからです。目撃証言を否定しようとして、自分が現場にいたと示してしまったのでした。
その発言は、居合わせた警察官たちも聞いています。夫人の死を証明することはできなくても、コロンボは夫の殺害をめぐって医師を追い詰めました。
刑事コロンボ シーズン4第6話「5時30分の目撃者」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、証人役の男性が雑誌を読み始めた場面です。医師が自分から読むように求めたぶん、驚く姿を見て、ようやく少しすっきりしました。
あそこまで自信があったのに、相手は人違い。しかも、間違えた理由をたどると、事件の夜に自分が見た男性へ行き着いてしまうのがよかったです。
コロンボが医師に答えを押しつける必要もありませんでした。医師は自分の記憶を頼りに、聞かれてもいないことまで口にしてしまった。
ただ、夫人のことを思うと、晴れやかな気分だけでは終われません。夫から暴力を受け、頼っていた医師には嘘をつかされ、最後には殺されてしまいます。
夫人のしたことを何もかも肯定したいわけではありません。それでも、助けを求める相手にあんな扱いをされるのは、あまりにつらかった。
特に電話の場面が残っています。相手の言葉を信じてしまう夫人に、医師は死につながる合図を聞かせるのですから、腹が立ちます。
最初の事件は争いの中で起きたものでも、夫人にしたことは、自分を守るために準備した行動でした。もう言い逃れを聞く気になれません。
だからこそ、夫人の死のあとにコロンボの態度が厳しくなるところには、ほっとしました。あの医師にまで愛想よく接し続けなくていい、と感じたのです。
夫人への犯行を証明できなかった点は、やはり悔しいですね。そこまで明らかにしてほしかった気持ちは残ります。
それでも、最後の雑誌の場面は忘れられません。相手が読めるはずはないと差し出した医師が、実際に読まれて言葉を失う姿には、やっとその余裕が崩れたと思いました。
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