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クルミットです♪
今回の「偶像のレクイエム」は、映画スターの身近で起きた殺人事件です。車庫の炎に巻き込まれたのは、彼女を長く支えてきた助手でした。
相手を間違えて殺してしまったように見える事件ですが、調べるうちに昔の夫の失踪までつながっていきます。女優の悲しむ姿を見ていたぶん、最後に分かる事情がつらかったです。
ここからは事件の結末まで触れていきます。
それでは12話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン2第5話「偶像のレクイエム」のあらすじ
物語は、女優がガラスの向こうにいる男性へ銃を撃つ場面から始まります。いきなり事件が起きたように見えますが、これは映画の撮影だったのです。
彼女はかつて大きな人気を集めた映画スター。全盛期は過ぎても仕事を続け、そのそばには長年仕えてきた助手がいました。
最初の銃声にはびっくり! 撮影だと分かってほっとしたのに、このあと本当に人が殺されてしまうんですね。
助手は、芸能人の私生活やうわさを記事にする記者と婚約しています。しかし女優は、その結婚を喜んでいません。
記者は女優の過去を調べ、金銭上の不正をつかんでいました。彼女が自分の製作会社の帳簿をごまかし、撮影所から200万ドルをだまし取っていたというものです。
それを材料に、記者は大金を要求してきます。女優にとっては、知られたくない過去を握る相手だった。
お金を要求してくる記者にはイライラします。でも、そんな相手だからといって、助手の結婚まで女優に決められたらたまりません。
ある夜、女優は助手の車のタイヤから空気を抜きます。助手と記者が車を交換するように、先回りして細工をしたのです。
そして記者の家でガソリンに火をつけ、車庫に入ってくる彼の車を炎に包ませます。車を運転していた人物は、その火災で命を落としてしまいました。
この時点では、女優が脅迫してきた記者を殺したように見えます。ところが、そのあとレストランにいる女優の前へ、記者本人が現れるのです。
亡くなったのは助手でした。タイヤの空気が抜けていたため、彼女が記者の車を運転していたと分かります。
知らせを受けた女優は、ショックで倒れてしまいます。自分の仕掛けた火で、大切な助手を死なせてしまったように見える姿でした。
記者が生きていたことより、助手が車に乗っていたことがつらかったです。結婚を控えていたのに、こんな終わり方はあんまりです。
捜査を担当するのはコロンボです。実は彼、この女優の大ファンでもありました。
憧れの人を前にすると、いつも以上に親しげな様子。女優の家でも、彼女の昔の映画がテレビで流れていると、つい見入ってしまいます。
女優のほうは、その作品を撮影した当時から気に入っていなかったと話します。好きな映画を見つけて喜ぶコロンボと、照れたような女優のやり取りが続きます。
撮影所では、衣装デザイナーにおしゃれなネクタイを用意してもらう場面も。事件の捜査中ですが、映画の世界に触れるコロンボはどこか楽しげです。
好きな女優の昔の映画まで見始めるコロンボ、うれしそう! こういう姿を見ていると、こちらも少し頬がゆるみます。
しかし、親しく接しながらも捜査は続けています。記者から女優の不正について聞き、脅迫が事件のきっかけだったのかを探っていくコロンボ。
ここで、お金の問題について意外な事情が分かります。撮影所側は女優からすでに告白を受けていて、不正を見逃すつもりでいたのです。
記者が証拠を突きつけても、撮影所の幹部はそれを破り捨ててしまいました。女優を追い詰められると思っていた材料は、期待したほどの力を持っていません。
あれ、お金の不正を隠すために起こした事件じゃなかったの? 証拠を破られた記者には少しすっきりしましたが、助手が死んだ理由が分からなくなってきました。
一方、記者が別の秘密も知っているようにほのめかすと、女優は酒を飲まずにいられなくなります。コロンボは、その反応を気に留めました。
彼女には、お金の不正よりも知られたくないことがあるようです。捜査が進む中、女優は記者を車ではねる事件まで起こしてしまいます。
記者のけがは実際にはかすり傷程度でした。しかしコロンボは、重い頭のけがを負ったと女優に伝え、彼女の反応を探ります。
助手が亡くなったあとに、今度は記者まで車ではねるなんて。女優の事情を知りたい気持ちはあっても、ここは腹が立ちました。
やがて捜査は、10年ほど前に姿を消した女優の夫へ向かいます。夫は撮影所の重役で、船の事故に遭ったと考えられていました。
壊れた船は見つかったものの、遺体は発見されていません。コロンボは昔の出来事を調べ、夫婦の背丈が同じだったことにも目を向けます。
女優が家を手放そうとしないことも、気になる点の一つ。そしてコロンボは、庭にある噴水から水が出ていなかったことを思い出しました。
調べると、その噴水が買われたのは夫が行方不明になった翌日だったのです。
ただの庭の飾りとして見ていたものが、急に気になってきます。水道管を通す工事をすれば、地面を掘り返すことになるからです。
夫が消えた翌日に噴水を買っていたなんて! 水が出ないと聞いたときは、そこまで引っかからなかったのに。
そこでコロンボは、夫が身につけていたものに似た指輪を借り、女優に見せます。ある団体の会員用の指輪で、彼女が夫を思い浮かべるきっかけになる品です。
女優は、記者が夫の遺体を掘り出したのではないかと思い込んでしまいます。コロンボの仕掛けたわなでした。
彼女は急いで自宅に戻り、庭の噴水へ直行します。そこには、先回りして待っていたコロンボがいました。
まっすぐ噴水へ行ってしまった……。隠していた場所が心配で、確認せずにはいられなかったんですね。待っているコロンボの姿に、私まで気まずくなりました。
逃れられないと悟った女優は、夫を殺したことを認めます。遺体は、庭の噴水の下に埋められていました。
夫は結婚後も浮気を繰り返し、愛人を自宅に連れてくることまであったそうです。女優はその仕打ちに耐えかね、瓶で夫の頭を殴り、死なせてしまったのでした。
その後、女優は男物の服を着て夫になりすまし、船に乗りました。夫がまだ生きているように見せ、船の事故で亡くなったと思わせたのです。
夫婦の背丈が同じだったことも、この偽装につながっていました。夫の遺体が海で見つからなかったのは、家の庭に埋められていたからだった。
そして助手は、その秘密を知っていました。彼女が結婚する相手は、人の隠し事を調べて記事にする記者です。
女優は、助手から夫殺しのことが漏れるのを恐れていました。だから、最初から助手を狙って殺したのです。
タイヤの空気を抜いたのも、助手を記者の車に乗せるためでした。記者を殺そうとして相手を取り違えた、という事件ではなかったのです。
ここがいちばんきつかったです。あの車に助手が乗るように仕向けておいて、亡くなったと聞いたら倒れてみせるなんて。
助手を失って取り乱したように見えた姿も、女優の演技でした。そばにいた人の死まで、自分を守るために利用していたことになります。
すべてを話した女優は酒を注ぎ、コロンボにも一杯を用意します。夫を殺した過去について言葉を交わしたあと、彼女はコロンボに連れられていきました。
刑事コロンボ シーズン2第5話「偶像のレクイエム」の感想まとめ
いちばん残ったのは、女優が帰宅して、まっすぐ噴水へ向かう場面です。夫の遺体が見つかったかもしれないと聞かされて、そこへ行ってしまう姿が忘れられません。
あの庭に着くまでは、まだ何か言い逃れができそうにも見えました。でも、コロンボが待っている場所へ自分から駆け込んでしまった。見つかった瞬間の気まずさが、こちらにも残ります。
そして、やっぱり助手が気の毒です。長く女優を支え、これから結婚しようとしていた人が、秘密を知っているという理由で殺されてしまいました。
助手が実際に夫殺しのことを話したわけではありません。話されるのが怖いから先に殺すという女優のやり方には、どうしても腹が立ちます。
夫からひどい扱いを受けていた話には、つらくなりました。自宅にまで愛人を連れてこられたら、傷つきますよね。
それでも助手の車に細工する場面を思い返すと、気持ちは助手のほうへ戻ってしまいます。あのタイヤに手を出さなければ、と思わずにはいられません。
コロンボが女優のファンだったことも、最後まで気になりました。昔の映画をうれしそうに見ていた人が、その女優を逮捕するところまで見届けるのは寂しかったです。
親しげに話せる相手でも、小さな引っかかりを置き去りにしないコロンボ。水の出ない噴水をちゃんと覚えていたところは、さすがでした!
最後に女優がコロンボの分までお酒を注ぐ姿を見ても、私は、あの車に乗せられた助手のことが頭から離れませんでした。
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