刑事コロンボ 第50話 あらすじ シーズン9第3話「完全犯罪の誤算」 かじったチーズと捨てたガムが暴く弁護士の嘘

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今回は、政界での出世を目前にした弁護士が、過去の不正を隠すために殺人を犯します。自殺に見せかける準備も、留守をごまかす仕掛けも用意したうえでの犯行でした。

しかし、コロンボが気にするのは、拳銃につかなかった血や、現場に残されたチーズ。大きな後ろ盾のある相手にも、いつもの調子で質問を重ねていきます。

弁護士が自分で捨てたものまで、最後には逃げ道をふさいでしまうんですね。

それでは50話を一緒に見ていきましょう!

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刑事コロンボ シーズン9第3話「完全犯罪の誤算」のあらすじ

大統領選挙に向けて、有力候補である知事が、副大統領候補に一人の議員を選びます。その議員の相談役を務める弁護士も、大きな出世を期待していました。

知事が大統領になれば、自分は国の司法行政を担う司法長官になれるかもしれない。弁護士にとっても、今回の選挙は将来のかかった機会だったのです。

ところが、そこへ昔の依頼人から電話が入ります。相手は犯罪に関わってきた男で、新たに起訴されそうになっていました。

男が頼んだのは、自分に不利な書類を消してほしいということ。弁護士には、以前にも同じような不正に手を貸した過去があったのでした。

1969年、弁護士は当時検察で働いていた議員に働きかけ、この男に不利な証拠を処分させていました。それから21年たって、再び助けを求められたわけです。

司法長官を目指している人が、昔は証拠を消させていたなんて。最初からずいぶん嫌な話です。

男はまず、金を払うと持ちかけます。しかし、弁護士は自分の政治的な将来を危険にさらす気にはなれません。

そこで男は、昔の不正を公にすると脅します。秘密が明るみに出れば、弁護士だけでなく、副大統領を目指す議員の立場も危うくなってしまいます。

弁護士は男を殺し、口を封じることにしました。

もう不正はしない、という断り方ならよかったのに。自分の出世を守るために殺してしまうなんて、腹が立ちます。

弁護士は自分の事務所へ行き、葉巻を燃やします。犯行時刻には支援者と会っていたように見せるため、灰や強い臭いを残しておくのです。

葉巻の臭いを秘書が気づくことまで、アリバイ作りに利用していました。誰かと長く話していたように思わせる準備だったのです。

そして、車を目撃されるのを避けるため、男の家へは歩いて向かいます。そのころ、外では激しい雷雨が起きていました。

男と話す間、弁護士はそこにあったチーズを口にします。やがて男の頭を撃ち、死体の周囲を自殺に見えるよう整えていきます。

起訴を苦にして、自分で命を絶ったことにするつもりでした。

そのための準備も細かいもので、弁護士は弾から取り出して燃やした火薬を持参していました。それを被害者の手に吹きかけ、自分で銃を撃ったように装います。

手に火薬をつけるところまで用意していたんですね。相手を殺したあとも淡々と細工を続けるのが、嫌でした。

ところが、現場を調べたコロンボは、拳銃と血の位置に引っかかります。拳銃は血の滴の上にあるのに、銃そのものには血がついていません。

自殺して手から落ちた拳銃としては、つじつまが合わない状態でした。コロンボがその疑問を話すと、弁護士は鋭い視線を向けます。

そこを指摘されただけで、そんな目を向けるんですね。コロンボには、そのまま話を続けてほしくなりました!

被害者が死ぬ直前にしていたことも、気になる点でした。男は妻へ、冗談を書いたファクスを送っていたのです。

ファクスは、紙に書かれた文章などを電話回線で送る機械。この男は命を絶ったとされる直前まで、妻に笑ってもらうようなものを送っていました。

被害者の秘書も、男は自分に親切だったと話し、その死を悲しんでいます。コロンボには、弁護士が言うような、絶望しきった男の姿がしっくりきません。

秘書が悲しんでいるのを見ると、こちらも寂しくなります。亡くなった人の気持ちを、弁護士の都合で決めつけられるのは嫌ですね。

コロンボは弁護士への聞き込みを続けますが、相手はなかなか取り合おうとしません。コロンボの古い車をけなし、車のそばで話していると、用件を切り上げてさっさと走り去ってしまいます。

そんな態度を取られても、コロンボの質問は終わりません。気になったことを、一つずつ確かめていきます。

しかし、弁護士のアリバイには思わぬ人物が関わっていました。副大統領候補に選ばれた、あの議員です。

議員が弁護士のアリバイを支える相手だと知り、コロンボも驚きます。二人には、21年前の不正から続くつながりがありました。

ここで議員まで出てくると、面倒なことになったなあと思いました。それでも質問をやめないコロンボに、少しほっとします。

コロンボは議員に、妻のためのサインを頼む一幕も見せます。妻の名前を尋ねられると、答えるのはコロンボ夫人という呼び方だけでした。

奥さんの名前は、そこでも教えてくれないんですね。サインを頼むときまでいつもの調子で、ちょっと笑ってしまいました。

一方、弁護士が作ったアリバイには、別のところからほころびが出てきます。事務所に強く残っていた、あの葉巻の臭いです。

コロンボはクリーニングに出された弁護士のスーツを調べます。ところが、その服には葉巻の臭いがついていませんでした。

あれほど臭いが残る部屋に長くいたという話と、服の状態が合いません。事務所に葉巻があったことと、本人がそこにいたことは別だったのです。

部屋にはあんなに臭いを残したのに、服にはついていない? 自分で用意した葉巻に足を引っ張られるなんて、これは困りましたね!

雷雨の中を歩いたことで傷んだスーツや、車の下だけ乾いていた地面も、捜査の手がかりになります。コロンボは、弁護士の説明と実際の痕跡を照らし合わせていきます。

そして、現場に残っていたチーズにも、強い関心を向けていました。

コロンボにとって、そのチーズは父親も好きだった好物。そばにいる刑事にも勧め、鑑識にもほかの証拠と同じように大事に扱うよう求めます。

食べ物の話がずいぶん続きますが、コロンボは気になるところを見つけていたのです。チーズには、誰かがかじった跡が残っていました。

しかも、被害者はそのチーズを食べていなかったとわかります。コロンボは、現場にいた犯人が口にしたものだと考えました。

チーズが好きで気にしていただけじゃなかったの? ちゃんとかじった跡を見ていたなんて、そこまで気づけませんでした!

コロンボは警察関係の雑誌で読んだ、歯型の照合が有罪判決につながった事例を手がかりにします。チーズに残った跡から、かじった人の歯型を調べるのです。

照合する相手の歯型も、すでに身近にありました。弁護士がかんで、くずかごに捨てていたガムです。

弁護士には、何かを食べたりガムをかんだりする習慣がありました。コロンボは事務所のくずかごから、捨てられたガムを手に入れていました。

チーズに残された歯型と、ガムに残った弁護士の歯型。その一致が、弁護士が事件現場にいたことを裏づけます。

捨てたガムまで残っていたとは! 自殺に見せかける細工をしていた本人が、チーズの食べかけを忘れていたんですね。

結末の舞台は、知事の陣営が開いた選挙の集まりです。党の大統領候補を選ぶカリフォルニア州の予備選挙で、知事は大勝していました。

知事が勝利の演説をする中、弁護士は逮捕されます。出世へ近づくはずだったその日に、殺人の責任を問われることになったのでした。

刑事コロンボ シーズン9第3話「完全犯罪の誤算」の感想まとめ

一番残ったのは、現場のチーズと、捨てられたガムの歯型が結びつく場面でした。あんなに細かく自殺の準備をした弁護士が、自分の食べたものを置き忘れていたんですよね。

手に火薬をつけ、事務所には葉巻の臭いを残す。その手間を見ていただけに、食べかけのチーズが残っていたことには、少しあっけに取られました。

ガムも、本人にすれば用の済んだごみだったんですよね。コロンボがそこまで拾っていたと知ると、よく気にかけていたなあと感心します。

この弁護士には、途中からじわじわイライラしていました。過去の不正を守るために人を殺し、その死まで自分に都合よく説明してしまうのが、どうにも嫌で。

被害者も脅しをかけてきた人ですが、秘書には親切で、妻には冗談を送っていました。その話をコロンボが気に留めてくれたのがよかったです。

弁護士が語る自殺の理由だけで片づけられていたら、あのファクスも見過ごされてしまうところでした。妻を笑わせようとした最後のやり取りが残っていたことに、少し寂しさも覚えます。

葉巻の臭いが服についていない、という指摘も好きでした。部屋の臭いをわざわざ作った弁護士にとっては、そこを確かめられるのは痛かったですね。

そして、勝利の演説の最中に迎える逮捕。弁護士が欲しがっていた役職のことを思うと、もうそこへ進ませずに済んで、ほっとしました。

偉い人の後ろ盾が出てきても、車をけなされても、コロンボは気になったことを手放しません。くずかごのガムまで拾って、あの弁護士の言い逃れを終わらせてくれたのが、うれしかったです。

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