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クルミットです♪
今回は、テレビ局で働く女性が、恋人でもある上司を殺してしまうお話です。
上司の昇進を喜んだのもつかの間、自分は恋人としても、仕事の後任としても置いていかれることに。そこで新車を渡されても、喜べないですよね。
ただ、その悔しさから彼女が準備する犯行は、ずいぶん細かいものでした。映写機の表示を変え、わずか4分で殺人を済ませて戻る計画。時間を数える声が、見ているこちらまで落ち着かなくさせます。
それでは41話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン7第3話「秒読みの殺人」のあらすじ
冒頭のコロンボは、車を運転中に追突事故に遭ってしまいます。むち打ちになり、首には固定用の器具をつけることに。
事件を追う前から、なんとも痛々しい姿でした。
コロンボ、その首でお仕事ですか。体ごと向きを変えることになりそうで、見ているだけでも不便そうです。
一方、テレビ局では、新作のテレビ映画の仕上げが進んでいました。劇場公開用ではなく、テレビで放送するために作られた映画です。
制作に深く関わっているのは、番組の編成を担当する女性。彼女の上司は、西海岸の番組編成を取りまとめる立場にあり、二人は人知れず恋人関係にありました。
その上司に昇進の話が舞い込みます。今の職場を離れ、もっと大きな仕事を任されることになったのです。
知らせを聞いた彼女も、初めは喜んでいました。しかし、上司は彼女を連れていくつもりがありません。恋人としての関係も終わらせる考えだった。
それなら、空いた役職には自分が就ける。彼女はそう期待するものの、後任への推薦さえしてもらえませんでした。
恋人との別れに、仕事での落胆まで重なるのはきついですね。喜んで話を聞いたぶん、突き放された感じがしてしまいます。
上司が彼女に用意していたのは、新しいベンツでした。自分の立場を引き継がせる代わりに、高価な車を贈ったのです。
しかし、彼女の関心は車よりも、上司が手にしていた拳銃へ向きます。上司は冗談めかして、自分を撃ってみろと挑発するような態度まで取るのでした。
車を渡せば、それで納得してもらえると思ったんですか? 彼女が欲しかったものと、あまりにずれています。
彼女は、その拳銃を使った殺人を計画します。利用するのは、自分が制作に関わったテレビ映画の試写会でした。
局の幹部たちが映画を見ている間に映写室を離れ、上司の部屋へ行く。そして殺害後、フィルムの交換に間に合うよう戻ってくる算段です。
使える時間は4分間。彼女は秒数を数える自分の声を録音し、犯行に向けて準備を進めていきます。
秒数まで測って準備する姿を見ると、もう腹立ちまぎれでは済まないですね。引き返してほしいのに、手順がどんどん固まっていきます。
試写会が始まると、彼女は映写室に入ります。当時の上映では、途中でフィルムのリールを交換する必要がありました。
そこで彼女は、映写技師が見ていない隙に機械のカウンターを操作。実際よりも早く、交換の時間が来るように見せかけたのです。
そのうえで、自分が交換を引き受けると伝え、映写技師を用事に出します。彼には、彼女が映写室に残って作業していると思わせるわけでした。
映写技師が離れると、彼女は上司の部屋へ急ぎます。上司は彼女を見ても、危険が迫っているとは気づいていない様子。
そして彼女は、上司を撃ち殺しました。
帰り道では、拳銃をエレベーターの天井板の上に隠します。凶器を手放してから映写室へ戻り、予定どおりフィルムを交換する必要があるのです。
ところが、途中で警備員が現れます。人に出くわすことまで、秒読みの予定には収まってくれません。
あと何秒残っているんですか? 戻れてほしいと思うのも変なのに、ここでは時間ばかり気になりました。
彼女はなんとか交換に間に合い、映写技師が戻る前に作業を済ませます。映画は途切れずに上映され、彼女が部屋を抜け出したことも見抜かれません。
自分の手で上司を殺しながら、その時間は映写室にいたように見せる。ひとまず計画は通ったのでした。
きちんと映画が続いているのが、かえって怖いです。あの短い間に人を殺して戻ったなんて、試写を見ている人には分からないですから。
捜査に来たコロンボが注目したのは、被害者の眼鏡でした。上司は、眼鏡を頭にのせた状態で殺されていたのです。
相手の顔を確かめようと、眼鏡をかけ直していない。そのことからコロンボは、犯人が被害者の知っている人物だったと考えます。
局に届いていた脅迫状の話も出ますが、コロンボは無関係な誰かによる犯行とは考えません。事件の時間に一人でいた彼女の行動を、確かめていきます。
眼鏡の位置から、そこまで気づくんですね! 時間の仕掛けばかり気にしていた私は、上司の頭にまで目が向いていませんでした。
上司がいなくなり、彼女は望んでいた仕事を代行として任されます。正式な就任ではないものの、ようやく自分で判断できる立場になったのです。
そこで彼女が進めるのは、ある歌手の復帰をかけたコンサート番組でした。しかも、生放送で届ける予定です。
しかし、歌手は舞台への不安を抱え、酒や薬の問題もありました。番組の演出を担当する人物は、生放送で歌わせるのは難しいと警告します。
それでも彼女は、番組を進めようとしました。歌手を励まし、なんとか出演してもらおうと働きかけます。
歌手に立ち直ってほしい気持ちは分かります。でも、そばで見ている人が止めているなら、ここは一度聞いてほしかった!
結局、歌手は本番に出られる状態になりません。予定していたコンサートを、そのまま放送することはできなくなってしまいました。
彼女は穴を埋めるため、例のテレビ映画を急きょ放送することにします。十分に宣伝する時間もなく、予定を切り替えたのです。
せっかく準備してきた映画も、突然の放送では振るいませんでした。視聴率は低迷し、局は大きな損失を抱えることになります。
警告を聞き入れず、生放送を強行しようとした判断も問われました。局の幹部は彼女に、仕事を辞めてもらうと告げます。
自分が仕上げに関わった映画まで、こんな形で失敗してしまうのはつらいです。けれど、歌手の状態を心配していた人の話は、ちゃんと聞いてほしかったです。
一方、この急な映画放送が、コロンボにとっては大事な確認の機会となります。映画の場面の順番と、映写技師の話がつながるのでした。
映写技師は、作中の人物が自分を銃で撃つ場面について、コロンボに話していました。
ところが、その場面はリールを交換した直後に流れるもの。交換の直前まで映写室にいたという、映写技師の時間の認識とは合いません。
実際に見た場面をたどると、彼が部屋を離れたのは、本人が考えていたより早い時間だったのです。
カウンターの表示が操作されていたとすれば、その食い違いは説明できます。彼女には、上司の部屋へ行って戻る時間があったことになるのでした。
映画のあの場面が、ここでつながるとは! 映写技師は普通に話しているだけなのに、彼女が作った時間のごまかしが崩れていきます。
そして彼女は、コロンボと乗ったエレベーターで、天井の照明越しに銃らしき影を見つけます。
自分が隠した凶器が、見える位置に出てきてしまった。そう思った彼女は、その銃を回収し、建物の外へ持ち出して捨てました。
コロンボが一緒にいるときに、あの影に気づくのはきつい! すぐに手を伸ばすわけにもいかず、天井が気になって仕方なかったです。
しかし、彼女が処分した銃は模造品でした。本物の凶器は、すでに警察が見つけて回収していたのです。
コロンボは、彼女が気づく場所に偽物を置き、その後の行動を確かめていました。
彼女はそれを自分の隠した凶器だと思い込み、取り出して捨ててしまった。その行動によって、殺人とのつながりを示してしまいます。
時間を細かく計算して作ったアリバイも、凶器を処分したという安心も、もう彼女を守ってはくれません。仕事を失った彼女は、殺人についても追及され、逮捕されることになるのでした。
刑事コロンボ シーズン7第3話「秒読みの殺人」の感想まとめ
いちばん残ったのは、エレベーターの天井から銃を取り出す場面です。あそこは、見つかる前にどうにかしたい彼女の焦りにつられてしまいました。
犯人だと分かっているのに、手元が気になる。コロンボが近くにいるだけで、落ち着かなかったです。
それが偽物だったと分かったときは、コロンボはもう本物を見つけていたんだ、と驚きました。彼女が必死に片づけようとしていた時間まで、捜査の続きだったんですね。
上司に切り捨てられたときの彼女には、気の毒だと思うところがあります。別れも、後任にしない話も、新車ひとつで済まされるようで嫌だった。
でも、拳銃を使うために秒数を測り始めると、もう同じ気持ちでは見ていられません。悔しいからといって、そこまでしてほしくなかったです。
歌手の出演を諦められず、映画まで急に放送してしまう流れも苦しかった。やっと任された仕事で失敗を重ねる彼女を見ていると、せめて周囲の忠告に耳を傾けていれば、と思ってしまいました。
4分間の犯行をやり遂げたときには、あんなに用意周到だった彼女。その彼女が最後に、自分で偽物の銃を拾いにいってしまう姿が、なんとも痛々しかったです。
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