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クルミットです♪
今回は、軍事学校の記念式典で使われる大砲が、殺人の道具にされてしまうお話です。
学校を守りたいという校長が、邪魔になった理事長を殺し、生徒にまで責任を押しつけようとします。生徒を指導する立場の人がそれをするのは、見ていてつらいですね。
そして、事件と関係なさそうなリンゴ酒の瓶が、思わぬところで校長を追い詰めることに。結末まで、コロンボと一緒に追っていきたいと思います。
それでは26話を一緒に見ていきましょう!
刑事コロンボ シーズン4第3話「祝砲の挽歌」のあらすじ
舞台は、軍隊式の規律や訓練を取り入れた男子校です。校長を務める大佐は、学校の伝統と厳しい規律を何より重んじていました。
しかし、生徒の数は減り、定員の4分の1ほどにまで落ち込んでいます。これまでと同じやり方を続けるのは、難しい状況だった。
そこで学校の理事長が持ち出したのが、男女共学の短期大学に変える計画です。校長には、その新しい学校を任せるつもりもありません。
理事長は創立者の孫で、この学校の卒業生でもあります。生徒だったころから校長を知っており、二人の間には以前から強い反感がありました。
大事にしてきた学校から外されるのは、つらいと思います。でも、生徒が集まらない現状も放っておけませんよね。
校長は共学化を受け入れられず、理事長を殺す計画を進めます。そのために利用するのが、創立者をたたえる記念式典で撃つ祝砲でした。
理事長には、人から止められると逆らいたくなる性格があります。校長はそれをよく知っていたのです。
祝砲を撃つ役は別の教官のほうが適任だと持ちかけ、理事長が自分で撃つと言い張るように仕向けます。理事長は、その誘導に乗ってしまいました。
長い付き合いで知っている性格を、こんなことに使うなんて。本人に選ばせているところが嫌です!
校長は大砲に掃除用の布を詰め、砲弾には通常より威力の強い爆薬を仕込みます。布の置き忘れによる事故に見せかけるつもりだった。
その朝、式典で理事長が祝砲を撃つと、大砲が爆発します。学校を変えようとしていた理事長は、その場で命を奪われました。
この大砲の掃除を任されていたのは、普段から規則違反の多い若い生徒です。校長は、その生徒の不注意が爆発を招いたという説明を持ち出します。
もともと問題を起こしがちな生徒なら、疑われてもおかしくない。校長はそんな評判まで、自分の計画に利用していたのです。
学校を守ると言いながら、その学校の生徒を犠牲にするのはひどいです! この子に、人を死なせた責任まで背負わせようとするんですね。
捜査に来たコロンボは、現場で油の染みた綿の布の破片を見つけます。校長は、生徒が掃除のあとに布を取り忘れ、大砲が詰まったのだと説明しました。
しかし、コロンボには気になる点がありました。爆発の音が、普通の祝砲にしては大きすぎたのです。
亡くなった理事長の車に残されていた図面も、調べる必要があります。大砲の掃除の失敗という説明だけでは、事件の周りにあるものが片づきません。
布が出てきただけで、あの生徒のせいにしていいんですか? コロンボが立ち止まってくれて、少しほっとしました。
そして分析の結果、大砲から強力な爆薬の痕跡が見つかります。布を取り忘れただけの事故ではなく、誰かが仕組んだ殺人だった。
こうなると、掃除係だった生徒への疑いも重くなります。校長は生徒に、殺人事件の有力な容疑者になっていると告げました。
校長には、生徒を追い詰めれば恋人のところへ逃げようとする、という読みがありました。逃げ出せば、いっそう疑わしく見えることまで計算しています。
不安になっている生徒を、まだ追い込むんですか。校長のこういうところには、じわじわ腹が立ちます。
ところが、生徒が打ち明けた事実によって、校長の説明は崩れます。事件の前夜、生徒は恋人に会うために抜け出し、大砲の掃除をしていなかったのです。
掃除をしていないのだから、掃除の途中で布を残すこともできません。規則を破ったことを隠していたせいで、もっと大きな疑いをかけられていたのでした。
掃除をさぼっていたことが、ここで助けになるとは! 褒められることではないけれど、正直に話してくれて良かったです。
一方、校長は殺人事件の捜査が続く中でも、校内にあるはずのリンゴ酒の瓶を探していました。生徒たちが規則を破って酒を作っていることを、見過ごせないのです。
このリンゴ酒は、生徒たちがこっそり発酵させているものでした。校長はその瓶を見たことがあり、関わった生徒を見つけようとしていました。
こんな大きな事件の最中でも、その瓶が気になるんですか? 校長の頭から、規則違反のことが離れないんですね。
コロンボはリンゴ酒を見つけると、生徒たちから作り方や瓶の置き場所を聞き出します。そこで、校長が瓶を見たという話と、事件の朝の行動がつながってきました。
生徒たちは夜の間、瓶を窓の外につるし、朝の起床の合図が鳴る前には室内へ戻していました。問題になった瓶を、別の日にも同じようにつるしていたわけではありません。
夜の暗さの中では、外から瓶を見つけることはできません。明るくなってから、生徒たちが取り込むまでの、短い時間だけが残ります。
しかも、木々が視界を遮るため、瓶はどこからでも見えるわけではありませんでした。見える場所は、大砲のすぐ近くだったのです。
瓶を見たというだけの話に、時間と場所の両方が隠れていたんですね。生徒の話を細かく聞いてくれて良かった!
校長は事件の朝、まだ眠っていたと話していました。その説明が本当なら、窓の外につるされた瓶を見ているはずがありません。
実際に校長が瓶を目にしたのは、夜明けに大砲へ細工をしていたときです。規則違反を見つけたことを忘れられず、自分から瓶を探し続けてしまったのでした。
捜査の中で、コロンボと校長が葉巻を手に語り合う場面もあります。互いの仕事や夢について話す二人の間には、落ち着いた時間が流れます。
こうして話していると、校長にも穏やかな顔があるんです。それでも、あの生徒に責任を押しつけたことが引っかかりました。
やがてコロンボは、生徒たちにリンゴ酒の瓶をもう一度つるしてもらいます。そして校長を連れ出し、その瓶を見せました。
校長は、以前も同じようにして瓶を見つけたと認めます。規則違反を確かめようとするうちに、自分が何を見たかをはっきりさせてしまったのです。
そこでコロンボは、生徒たちの説明をもとに、瓶が見える条件を示します。事件当日の夜明け、大砲のすぐそばにいなければ見えなかったと。
校長の、眠っていたという説明は崩れました。自分で認めたことが、大砲のそばにいた証拠になってしまいます。
生徒の違反を見つけたつもりが、自分の嘘を明かすことになるなんて! 校長が瓶にこだわっていた時間を思い返してしまいました。
追い詰められた校長は、取り乱して逃げようとはしません。けれど、したことを悔やんでいるわけでもなく、機会があれば同じことをするという考えを示します。
そして生徒たちに、いつもどおり朝の行動を続け、その後は後任となる教官の指示に従うよう命じます。最後まで校長として指示を出してから、静かにコロンボについていきました。
刑事コロンボ シーズン4第3話「祝砲の挽歌」の感想まとめ
いちばん残ったのは、校長がリンゴ酒の瓶を見て、以前も見たと認めてしまうところです。そこまでは生徒の規則違反を追っていたのに、そのひと言で自分の説明が崩れてしまいました。
瓶が見える時間は短く、立つ場所も限られている。生徒たちの何気ない隠し事を、一つずつ確かめていたコロンボに助けられた気持ちでした。
特に、掃除係の生徒のことが気になっていたんです。普段の態度が悪いからといって、人を死なせた責任まで負わされていいわけがありません。
掃除をさぼって恋人に会っていたと話したときは、困った子だなと思いつつ、ほっとしました。あのまま黙っていなくて良かった!
校長は、コロンボに敬意を持って接する人でもありました。葉巻を手に話す姿だけなら、ゆっくり話を聞きたくなるところもあります。
だからこそ、生徒を陥れようとするやり方が嫌でした。身近で指導してきた相手の弱いところを知っていて、そこを使うのはきつかった。
理事長への反感や、学校を変えられるつらさはあっても、祝砲を撃たせるために性格まで利用したことは消えません。式典のために来た人が、その祝砲で殺されるのもやりきれないです。
最後に静かについていく姿にも、すっきりとはできませんでした。同じことをするという校長の考えが、どうしても引っかかります。
生徒たちに最後の指示を出す校長を見て、罪を着せようとしたあの子に、ひと言くらい謝ってほしかったです。
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