オックスフォードミステリー ルイス警部 第6話 あらすじ シーズン2第2話「過去との決別」

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シーズン2第2話「過去との決別」の回です。ワーグナー協会会長の教授が友人宅で絞殺され、続いて教え子の学生も遺体で見つかる。オックスフォードの殺人は、やがて東ドイツ時代の密告へとつながっていく。

それでは6話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

J:COM BSで放映されるまであと1日です!

ルイス警部 第6話 シーズン2第2話「過去との決別」のあらすじ

オックスフォードの大学教授で、ワーグナー協会会長のR・G・コールは、友人リチャード・ヘルムと非合法の素手ボクシングを観戦した。その後、二人はクラブ経営者夫妻のワインバーへ向かう。泥酔したコールはリチャードとともに店を追い出され、二人はリチャードの家に引き上げた。

コールはその家で絞殺される。現場の遺留品から、犯人がボクシング用のバンデージで絞めたことが判明する。リチャードは、犯行時は外出していたと話す。目のあざについては、その晩に店の用心棒ともみ合った時のものだと説明した。

リチャードの父は東ドイツのワーグナー研究家だった。シュタージに逮捕されて命を落とし、リチャードは母とイギリスへ渡っている。ドイツ史に詳しいコールは、かつて東ドイツにその父を訪ね、そこでリチャードと知り合った。

コールの教え子マイロは、東ドイツの共産主義末期を論文のテーマにしていた。コールからは、リチャードにも話を聞くよう勧められていた。学生ボクサーのマイロは、経営者夫妻の娘をめぐって別の学生ボクサーと張り合い、素手での決闘を挑んでいた。

ボクシングの因縁、恋の鞘当て、冷戦期の密告と、入口がいくつもある回です。八百長を迫られて断った学生の話まで絡むので、序盤はどの線が本筋なのか読みにくかったです。

マイロはベルリンでシュタージの記録を調べ、戻った翌日、決闘の場に現れなかった。やがて首の骨を折った遺体で見つかり、学寮の窓から飛び降りたように見えた。しかしルイスは、遺書がタイプ打ちであることを怪しむ。ホブソンの検視でも、死んだ場所は別だと分かった。

壊された腕時計で死亡時刻をごまかす小細工もありましたが、警察もホブソンもすぐに見破っています。手書きでない遺書を信用しないルイスの姿勢が、ここで効いてきます。

遺体に付いた土から、ルイスは経営者夫妻の屋敷のバラ園に思い当たる。訪ねると、娘はひどく動揺していた。娘によれば、酔ったマイロが来て自分を責め、窓から飛び降りたか落ちたという。遺体を動かしたことも認めたが、芝生のタイヤ痕は娘の車と一致しなかった。

ハサウェイが当たったシュタージの記録から、マイロがリチャードの父の調書を閲覧していたことが分かる。父は、ジークフリートという暗号名の密告者に裏切られていた。ルイスは最初、娘の父親が密告者ではないかと考える。父親は、マイロをバルコニーから突き落として遺体を運んだことを認めた。

ところが調書にあった品から、ルイスは密告者が女性だと気づく。調書の閲覧者には、経営者の妻の旧姓もあった。妻は18歳の頃、闇市の品につられて、リチャードの父の逮捕につながる情報をシュタージに渡していた。

妻は若い頃、ライプツィヒでリチャードを知っていた。妻は愛人である店の用心棒に、リチャードの殺害を頼む。しかし用心棒は、店を追い出される時にドイツ語でわめいたコールを標的と取り違え、コールを絞殺していた。

リチャードは妻を船に乗せて運河を下り、父を裏切ったことは知っているが許すと告げる。妻は受け入れたように見えた。だが閘門を開ける時、ハンドルで彼の頭を殴りつける。リチャードは装置にしがみついて助かり、妻はバランスを崩して閘門に落ち、溺死した。

事件の資料を見直す中で、ルイスはある事実を知る。妻がシュタージに渡したのは、かつての相棒モースの手紙だった。モースはリチャードの父のワーグナー研究に感心し、手紙を送っていた。郵便料金の代わりにオックスフォード警察の料金別納印を使ったため、父は西側のスパイと見なされたのだった。

ルイス警部 第6話 シーズン2第2話「過去との決別」の感想まとめ

今回いちばん効いているのは、すべての発端がモースの手紙だったという仕掛けです。ワーグナー研究への賛辞を込めた一通と、切手代わりの料金別納印が、一人の研究者をスパイに仕立てる材料になりました。元相棒の善意がこう転んでいたと知ったら、ルイスがやりきれなくなるのも無理はありません。

ルイスのドイツ語の知識が解決の鍵になった点も楽しかったです。ハサウェイが暖かい靴下と解した語を、80年代に流行したレッグウォーマーだと読み解き、密告者を女性に絞り込みました。ワーグナーにも通じていて、芸術に興味がないという人物紹介とは違う一面がのぞきます。

苦いのは、不眠に悩むルイスが惹かれて食事にまで出かけた相手が、殺人を頼んだ張本人だったことです。ハサウェイに容疑者だと指摘されていたのも、後から重くなります。しかもリチャードは当初彼女に気づいていなかったとされ、依頼はそもそも不要でした。そのうえ用心棒は人違いでコールを殺しています。焦りが最初の死を生んだ構図がやるせないです。

結末は題名どおりの重さでした。リチャードは裏切りを知ったうえで許すと告げ、妻は閘門を開ける時に殴りかかって、自分が閘門に落ちます。同じ過去を前にして、手放そうとした側と葬ろうとした側に分かれたように私には見えました。助かったのが許した側だったことに、少しだけ救いを感じます。

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