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クルミットです♪
シーズン2の幕開けは、オックスフォードの図書館と美術学生の周辺で起きる二つの殺人。詩人シェリーの原稿と偽の手紙が絡み、記憶した光景を正確に描けるフィリップの絵が捜査の決め手になっていく回です。
それでは5話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ルイス警部 第5話 シーズン2第1話「芸術のいたずら」のあらすじ
ドッグレース場で負け続けたレジ・チャップマンが、文学の講師に電話をかけるが相手にされない。一方、美術学生のネルは同居人のフィリップと川で午後を過ごしていた。観光客向けには、事実を怪しげに脚色したオックスフォード案内ツアーを率いている。
ルイスとハサウェイはホブソンの50歳の誕生日パーティーに出ていたが、通りのパトカーを口実に抜け出す。不審者の通報は文学の講師の家からだった。翌朝、図書館で営繕係として働くチャップマンが、地下書庫で射殺体となって見つかる。
酔ったまま通報現場へ出向いた二人を、イノセントが叱ります。若手が先輩の水準まで成長するための組み合わせなのに逆になっている、という趣旨の皮肉はもっともで、ここはイノセントに一票です。
チャップマンはギャンブル依存で、妻は彼のもとを去ろうとしていた。自助グループを運営する数学の講師が文学の講師を支援役として紹介していたが、文学の講師は手遅れだったと語る。
ハサウェイは妻を訪ねた際、規則に反して図書館から持ち出された古書を見つける。返却された古書は白紙の見返しが抜き取られていた。さらに所蔵のシェリーの詩の原稿の一部が、偽物とすり替えられていたことも分かる。
ネルも川で遺体となって見つかり、後頭部のこぶから自殺ではないとみられる。博物館で会ったフィリップは、作り話の案内も芸術だと考えるネルと、芸術観で意見が割れていたと認める。
美術の指導教員によれば、ネルはフィリップと有名人のパロディ書簡を作っていた。ハサウェイはネルのロッカーから、シェリーが妻メアリーに宛てたとされる偽の手紙を発見する。『フランケンシュタイン』の真の作者は夫だという説を裏付ける内容で、本物なら大変な価値を持つものだった。
同居人で数学専攻の学生は、チャップマンが賭けていたブックメーカーで働いていた。その学生が姿を消すと、フィリップが以前頼まれて描いた場所を正確に再現し、ハサウェイがその場所に気づき、学生はそこで無事に見つかる。
フィリップの写真のような記憶力が、そのまま捜索の地図になる場面は爽快です。公式概要が言うとおり、彼が鍵を握っていることがはっきり見えてきます。
学生は、ネルの芸術作品の一部だと思ってネルとチャップマンの間で包みを受け渡していたと認める。フィリップも、売るつもりはない芸術作品だと説明され、ネルの指示で手紙を書いたと打ち明ける。ネルの死んだ日に会う予定だった川辺を描くと、対岸に男の影があり、それが文学の講師だと判明する。
オックスフォードには、手紙の真贋を確かめるためアメリカ人の美術商が来ていた。手紙は、以前数学の講師から本物のシェリーの原稿を買った彼の顧客に持ち込まれていた。盗品や偽造文書を売る企ての背後にいたのは二人の講師だった。文学の講師は、分け前の増額を求めたチャップマンと、手紙の制作を概念芸術として発表しようとし、偽物だと露見させかねなかったネルを殺害していた。
ルイス警部 第5話 シーズン2第1話「芸術のいたずら」の感想まとめ
皮肉なのは、ネルが命を落とした理由が、彼女の「作り話も芸術」という考え方そのものだった点です。でたらめな案内ツアーと同じ感覚で偽の手紙を作品として発表しようとしたことが、偽物を本物として売りたい側には致命的だった。序盤の怪しいツアーが、ちゃんと動機の伏線になっています。
フィリップは見たものを正確に描き、詩も大量に記憶しているのに、結果的には偽造の腕を利用された形です。本人は芸術作品だと信じていたので罪悪感の置き場もない。終盤、自分には作り話ができないと嘆くような一言を漏らすそうで、ネルとの芸術観のずれがここで一周して戻ってくるのが切ないところ。
文学の講師が図書館で偽造の鑑定に関わる立場だったという点も効いています。偽物を見抜くはずの人が、すり替えの側にいたわけです。古書から白紙の見返しが抜き取られていたという地味な手掛かりも印象に残りました。
チャップマンが自助グループを通じて講師たちと知り合ったのも苦い設定です。依存から抜け出すための場が、結果的に偽造の輪への入り口になってしまった。分け前を増やせと迫ったのも賭けのためだと思うと、救いの少ない被害者でした。
ルイスが公園でホブソンに自閉症のことを尋ねる場面もいいですね。フィリップに「良い刑事と悪い刑事か」と聞かれて、二人とも良い刑事だと冗談めかして返すあたりに、ルイスらしい接し方が出ていました。
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