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シーズン8第3話(通算30話)「善悪の彼岸」。13年前にルイスが逮捕した警官殺しの男に控訴審が決まり、当時と同じ手口の事件が起きる。ルイス自身の過去の捜査が問われる回のあらすじと感想をまとめた。
それでは30話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ルイス警部 シーズン8最終回(第30話) シーズン8第3話「善悪の彼岸」のあらすじ
川辺でホブソンと静かな午後を過ごしていたルイスは、イノセントに呼び出される。2001年に警官3人をハンマーで殺害して有罪となったグレアム・ローリーについて、控訴審が開かれるという知らせだった。当時の捜査担当はルイスだ。
当時DNA鑑定をした検査機関で試料の混入が発覚し、すでに2件の有罪判決が覆っていた。13年間医療刑務所にいたローリーが自由の身になるかもしれないと聞き、ルイスは強いショックを受ける。
同じころ、塔から飛び降りそうな人がいるという通報を受け、制服警官2人が出動する。塔の上まで上がった警官トラヴィスは、頭部をハンマーで殴られて殺される。2001年の事件を強く思わせる手口だった。
ルイスはローリーの共犯者の仕業を疑う。一方、指揮を執るハサウェイはルイスの誤認逮捕も視野に入れる。捜査班は面会に通う4人に注目する。ローリーを研究対象にする精神科医、控訴を手伝う弁護士、釈放を訴えるサイトを運営する女性、ローリーを超人の一例とみなすニーチェ研究者の大学教員だ。
共犯者を追うルイスと、師匠の判断まで疑うハサウェイ。序盤から二人の立ち位置がずれていて、二人の関係が気になる回です。
ほかにも、弁護士と組んでルイスに恥をかかせようとする記者や、事件に妙に関心を寄せる大学教員の学生がいて、怪しい人物は多い。そんな中、マドックスが古い警察の報告書を見つける。2001年の殺人の1件でローリーのアリバイを示すもので、提出されたまま忘れられていた。
自分は別人を捕まえたのか。ルイスはその疑いと向き合うことになる。さらに犯人はマドックスまで襲う。また、独房で対面したローリーは、ルイスの電話番号まで手に入れていて、ホブソンに会うつもりがあるかのような言葉でルイスを揺さぶる。
ローリーは自由を得るが、数日で頭を殴られて殺される。医療刑務所の職員が、テレビで病院を批判するローリーを見て鏡を割る場面もある。この職員が荒れていたのは、ローリーから渡されたステロイドの影響だった。
13年前の事件の犯人とされた男が被害者になる展開には驚きました。ここで事件の見え方ががらりと変わりました。
決め手は、ハサウェイが支援サイトの女性に初めて会ったときに目に留めた、壁のドーセットの入り江の絵だった。ローリーの部屋の本の間から同じ入り江の絵葉書が見つかり、2000年の消印から、二人が事件前から恋人同士だったと分かる。
女性は当時の犯行の相棒でもあった。関係を、そしておそらく犯罪も再開したかったが、ローリーに捨てられて彼を殺したのだった。結末では、ハサウェイが病院で目覚めたマドックスに好物の豚皮スナックを届け、二人で見舞いを終えたルイスとハサウェイが通りを歩いていく。
ルイス警部 シーズン8最終回(第30話) シーズン8第3話「善悪の彼岸」の感想まとめ
一番印象に残ったのは、ハサウェイの立ち位置です。ルイスが共犯者説に傾くなか、指揮を執る彼は師匠の誤認逮捕まで疑う。冷たく見えますが、ルイスの評判を守るには自分の手で疑いを潰すしかない。そういう選択として受け取りました。
手掛かりの置き方もうまかったです。最初の聞き込みでハサウェイが目を留めた入り江の絵が、終盤の絵葉書と結びつく。精神科医や大学教員、その学生に気を取られていたので、支援者だと思っていた女性がかつての相棒だと分かったときは、やられたと思いました。
結末にも皮肉があります。超人の思想に惹かれて善悪を越えたつもりでいた男が、釈放から数日で、捨てた恋人に命を奪われる。理屈ではなく個人的な感情で終わるところで、タイトルがじわっと効いてきます。
一方で、マドックスが掘り起こしたアリバイの報告書がどう扱われたのか、最後まではっきりしないのは少し心残りでした。ルイスが自分を疑う大きなきっかけだったので、決着まで見たかったです。
最後の豚皮スナックは小さな場面ですが、序盤の雑談をちゃんと拾っています。マドックスが襲われる重い展開のあとだったので、ここで少しほっとしました。
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