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クルミットです♪
今回は「ブラウン神父」シーズン1の第8話「死の面影」です。
父親を交通事故で亡くした青年が、車を運転していた夫人を責めます。そんな中、仮面をつけて参加する慈善の園遊会で殺人事件が起きてしまいました。
父を失った悲しみと、夫人に向けられた怒り。青年が疑われる流れには、見ていて落ち着かないものがあります。
そして気になるのが、夫人と娘の読み書きの苦手さです。事件の手がかりになる一方で、娘がそのことで傷つけられているのがつらかったですね。
それでは8話を一緒に見ていきましょう!
ブラウン神父 シーズン1「死の面影」のあらすじ
事件の発端は、ある教授の妻が起こした交通事故でした。夫人の運転する車にはねられ、ひとりの男性が亡くなります。
残された息子は、夫人がわざと父親をひいたと考え、彼女を責めます。父の死を事故として受け止められず、怒りを向けていたのです。
夫人は男性に気づいたとき、車を止めようとしていました。しかし、そこでペダルを踏み間違えてしまったのでした。
止まろうとしたことと、男性が亡くなったこと。その両方がある事故だけに、息子の気持ちを思うと苦しくなります。
父親を亡くしたばかりで、すぐに気持ちを整理するなんて無理ですよね。相手を責めたくなる気持ちはわかるけれど、わざとだったと決めつけてしまうのもつらい。ここは青年の怒りを、ただ怖いものとして見られませんでした。
その後、仮面をつけて参加する慈善の園遊会が開かれます。慈善の園遊会は、寄付などを目的に庭園で開く集まりで、今回は宝探しも行われます。
しかし、その場で夫人の命が狙われ、別の招待客が殺されてしまいます。
亡くなった客がつけていたのは、教授と同じ仮面でした。夫人への襲撃に、夫と同じ仮面をつけた客の死が重なったのです。
夫人を恨んでいる青年の存在があるため、事件には復讐の疑いがつきまといます。父親の事故と園遊会の殺人が、ひと続きの出来事に見えてしまう状況だったのです。
仮面をつけて宝探しをする集まりで、人が殺されるなんて! しかも、亡くなった客の仮面は教授と同じ。仮面のことを知った途端、夫人だけを気にしていた私は、夫のほうまで気になってしまいました。
そして、命を狙われていた夫人も、その後に殺されてしまいます。園遊会での事件だけでは終わりませんでした。
警察が疑うのは、父親を亡くした青年です。夫人を責めていたうえに、その青年の行方がわからなくなっていました。
恨みを口にしていた相手が殺され、自分も姿を消している。青年にとっては、疑われる事情が重なっています。
そんな中でも、ブラウン神父は青年の無実を明らかにしようと調べ始めます。疑いが集まっているからといって、彼を犯人だと決めつけることはありません。
父親を失ったうえに、今度は殺人まで疑われてしまう。これはきついです。怒っていたことだけで犯人にされていいの? ブラウン神父が青年の無実を信じて動いてくれたことに、少しほっとしました。
夫人の死には、気になる手がかりが残されていました。彼女は枕に、血で文字を書いていたのです。
それは、一見すると数字の「9」に見えるものでした。多くの人が数字だと受け取りますが、夫人が書こうとしたのは別のものでした。
本当は、アルファベットの「P」。その文字が左右逆になっていたため、「9」のように見えていたのです。
夫人には読み書きに困難がある失読症があり、この書き間違いにも関わっていました。作中では、事故の際のペダルの踏み間違いも、その困難と結びつけられています。
枕に血で残されたものなら、私も何かを伝えようとしたんだと気になります。でも、ぱっと見て「9」だと思ったら、そこで止まってしまいそう。夫人が書いたのは数字ではなかったんですね!
ブラウン神父が真相に近づくうえで、大きな手がかりになるのが夫人の娘です。娘にも、母親から受け継いだ失読症がありました。
娘は読み書きが苦手なことで、能力が劣っているかのように扱われていました。そのことが、娘自身を傷つけています。
読み書きに困難がある娘と、同じ困難を抱えていた母親。ブラウン神父は、ふたりに共通する点から、夫人が残した文字の意味にたどり着きます。
枕の印を「9」という数字として受け取ったままでは、夫人の伝えたかったことを読み違えてしまいます。逆向きに書かれた「P」だとわかることで、犯人につながる手がかりになるのです。
娘が読み書きのことで、できない子のように扱われているのが嫌でした。苦手なことを周りから責められるのは、しんどいです。そんな扱いをされたら、文字を書くたびに嫌な気持ちになってしまいそうで。娘のことは、事件の途中でも気がかりでした。
そして明らかになる犯人は、夫人の夫である教授でした。
教授は妻の不貞を恨み、妻とその不倫相手を殺害していたのです。園遊会で亡くなった客は、夫人の不倫相手でした。
夫人に父親を殺されたと怒る青年へ疑いが向く中で、夫が自分の恨みから殺人を重ねていました。
教授は人当たりのよさを見せる人物ですが、その裏では妻への復讐を進めていたのです。夫人への襲撃も、園遊会の死も、青年の怒りだけを見ていては真相をつかめません。
夫人を恨んでいた青年が疑われる一方で、夫が殺していたなんて! 妻に裏切られて傷ついたとしても、人を殺していいことにはなりません。人当たりのいい顔を見せていた教授に、じわじわ腹が立ってきました。
教授の犠牲になったのは、妻と不倫相手だけではありません。自分が傷つけた相手に罪を着せようとし、その相手まで殺していました。
父親を失った青年に疑いが集まっていた事件は、夫婦の間だけで終わる復讐ではなかったのです。
自分がしたことの責任を、ほかの人間に押しつけようとする教授。妻への恨みに加え、自分の罪を隠すためにも人の命を奪っていました。
その手は、真相を追うブラウン神父にまで及びます。教授は神父の命も狙いますが、殺すことはできません。
自分で殺しておいて、人に罪まで着せるなんて、あんまりです! 疑われる側がどれだけ苦しむかも、教授には関係ないんですね。ブラウン神父まで狙われるのは怖かったけれど、命を奪われずに済んでよかったです。
事故で父を失った青年への疑いから始まった捜査は、教授の犯行へとたどり着きます。
その手がかりになったのは、娘と母親に共通する読み書きの困難と、枕に残された逆向きの文字でした。数字に見えた「9」は、夫人が書こうとした「P」だったのです。
ブラウン神父 シーズン1「死の面影」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、枕の「9」が、逆向きに書かれた「P」だとわかるところです。
血で文字を残すだけでも苦しかったと思うのに、それが別のものとして読まれてしまう。夫人の立場を思うと、早く気づいてあげてほしくなりました。
私は「9」に見えた時点で、数字に関係するものを探してしまいそうです。書いた本人に読み書きの困難があったことまで、すぐには頭が回りません。
ブラウン神父が娘と母親の共通点に気づいてくれてよかった! 娘の読み書きの苦手さを、ただ困ったこととして片づけなかったところが好きです。
ただ、娘が傷つけられていたことは、犯人がわかったあとも気になります。苦手なことを理由に能力まで低く見られるのは、やっぱりつらい。
母親を殺され、父親が犯人だったという結末も、娘のことを思うと重かったです。事件が解けたからといって、すっきりした気持ちにはなれませんでした。
教授には腹が立ちます。妻と不倫相手を殺したうえに、ほかの人に罪を押しつけ、その相手の命まで奪ってしまう。
そこまでして自分を守りたいの? 人当たりがよくても、していることはひどいです。
父親を亡くした青年の怒りは、確かに疑いを招くものでした。でも、ブラウン神父がその怒りだけで青年を判断しなかったことには救われます。
大事な人を亡くしたとき、穏やかに振る舞えないことはあると思うんです。夫人を責めていた姿だけを見て、殺人までしたと決めつけられるのは苦しいですよね。
仮面の園遊会で起きた殺人も怖かったけれど、今回は教授が人に罪を着せようとしたことが、いちばん嫌でした。相手の苦しみまで、自分の都合に使っているようで。
夫人の最後の文字が読み違えられたまま終わらなくて、本当によかったです。娘と母親の読み書きの困難に気づき、枕の文字を読み直したブラウン神父に、ようやく届いたんだなとほっとしました。
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