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クルミットです♪
今回は「ブラウン神父」シーズン1の第5話「アポロの眼」です。
亡くなった両親と、もう一度つながれる。そんな言葉をかけられたら、信じたくなる気持ちは分かります。今回は、その思いを利用する教祖にじわじわ腹が立ちました。
そして起きるのが、鍵のかかった部屋からの転落死。ブラウン神父は事件を調べながら、教祖に心を奪われた女性のことも放っておけません。
優しい言葉をかけてくる相手だからこそ、そばで心配する人の声が届かなくなるのがつらいですね。
ここからは犯人と事件の仕掛けにも触れます。
それでは5話を一緒に見ていきましょう!
ブラウン神父 シーズン1「アポロの眼」のあらすじ
ブラウン神父の暮らす町に、アポロ教団がやって来ます。太陽や霊的な存在を信じるこの教団を率いるのは、人を引きつける力を持った教祖です。
教祖が身につけているのは、汚れのない白い衣。一方の神父は、いつもの黒い服を着ています。教祖の身なりは立派ですが、神父はその言葉をそのまま受け入れません。
人々が集まった場で、教祖は一人の女性に、亡くなった両親と交流できると思わせます。両親を失った女性にとって、それは簡単に聞き流せる話ではありませんでした。
両親のことを持ち出されたら、確かめたくなりますよね。会いたい人がいる気持ちにつけ込むのは、嫌です。
しかし、神父は教祖のやり方に仕掛けがあると気づいています。相手の反応などを手がかりに、事情を言い当てたように思わせる話術も、その一つです。
不思議な力で両親につながったように思えても、神父には人を信じ込ませる手口が見えていました。それでも、女性は教祖に引き寄せられていきます。
神父が警戒する相手に、女性は希望を抱いている。両親に会えるという期待があるだけに、そばで心配していても簡単には引き離せません。
女性を見ていて、そんな話を信じないで、と強くは言えませんでした。両親のことになったら、頼りたくなる気持ちもあると思うんです。
翌日、女性は教祖のもとを訪れます。神父も女性と話をするため、中へ入り込みました。協力者とともに、教祖の影響から女性を救い出そうと動きます。
神父にとって気がかりなのは、女性が教祖を信じたまま、ついて行ってしまうことです。教祖の言葉にどんな仕掛けがあっても、女性本人に届かなければ安心できません。
そんな中、教祖の妻が窓から転落して命を落とします。神父が教祖のもとを訪れていたさなかの出来事でした。
妻がいた部屋には、鍵がかかっていたとされます。しかし、女性は妻が突き落とされたのだと主張。事故として片づけられる状況ではありません。
鍵のかかった部屋に、誰が入れたの? 両親に会いたいと願って来た女性が、こんな事件に巻き込まれるのもつらいです。
警察は、信者たちの間にある嫉妬に目を向けます。教祖の周囲では、人間関係がこじれていたのです。
誰かが妻に恨みを持っていたとしても、部屋に入れなければ突き落とせません。神父は、犯人が妻のもとへ近づけた方法を探っていきます。
ところが教祖は、神父とのやり取りの中で、自分が妻を殺したと認めるも同然の態度を取ります。神父が疑っても、自分には手が届かないと思っているように見えました。
妻が亡くなっているのに、その余裕が腹立たしい! 神父を相手にそんな態度を取れることが、もう怖いです。
そして、女性のことも急がなければなりません。女性には教団の洗礼を受け、その後、教祖と一緒に去る話が進んでいます。
洗礼は、信仰に入るための儀式です。女性が教祖について行く前に、神父は殺人の仕掛けを解き、教祖の言葉に縛られた状態から助け出す必要がありました。
亡くなった妻の事件を追う間にも、女性が教団へ入る時は近づいてきます。神父は教祖の過去にも目を向けます。
ここで手を貸すのが警部です。コーヒーを飲みに行くという形で席を外し、神父が教祖の捜査資料を見られるようにしてくれました。
警部、この席の外し方はありがたい! 神父が調べる時間を作ってくれたところで、少しほっとしました。
教祖には、別の名前で生きていた過去がありました。戦争中、狙撃されて頭に傷を負い、一命を取り留めていたのです。
回復する過程では、意識が混乱する状態にもなっています。その体験の後、自ら新たな名前を名乗り、今の教祖となっていました。
本人が語る特別な体験と、戦争中に受けた治療。そのつながりが、神父の前で明らかになっていきます。
一方、妻が殺された部屋の謎にも答えが出ます。実は、あの部屋には鍵がかかっていませんでした。
「鍵のかかった部屋」という前提自体が、教祖の仕掛けだったのです。教祖は鍵が必要だと思わせ、神父を取りに行かせていました。
神父がその場を離れている間に、教祖は部屋へ入ります。そして妻を窓から突き落とし、神父が戻ってくるまでに部屋を出ていたのでした。
鍵を取りに行った神父まで利用するの? 頼まれて動いたその時間に妻を殺していたなんて、嫌なやり方です。
犯人は教祖本人。鍵をどう開けたのかを考える前に、そもそも鍵がかかっていたという話を疑う必要があったのです。
神父を鍵のところへ向かわせれば、妻と二人になる時間ができます。教祖は自分の言葉を信じて動いた神父を、犯行のために使っていました。
そして、妻を殺した動機は、新たに惹かれた女性と一緒になるためでした。教祖は女性を自分のものにしたくて、妻を邪魔者にしてしまったのです。
両親に会いたいという女性の願いを利用し、その女性と去るために妻の命まで奪う。教祖の振る舞いには、腹が立ちます。
妻をそんなふうに扱わないでほしかったです。女性の気持ちも妻の命も、自分の都合でどうにかしていいものではありません。
神父と教祖は、信仰についても言葉を交わします。教団が唱える霊的な存在を否定する神父に、教祖は神父自身も処女懐胎という奇跡を信じていると切り返します。
これは、処女であるマリアがイエスを身ごもったという信仰のこと。その指摘に、神父が一瞬言葉に詰まる場面もありました。
信仰を持つ神父にとって、不思議なことはすべてあり得ない、と切り捨てるわけにはいきません。しかし、起こり得ることと、実際にそうだと考える根拠があることは別です。
神父は、教祖が特別な存在から授かったと信じている教団の印にも、具体的な答えを突きつけます。それは、戦争中に治療を受けた際、医師が使っていた聴診器に由来していました。
教祖は頭に傷を負い、意識が混乱する中で見たものを、霊的な存在から与えられた印だと受け取っていたのです。
あの印が、医師の聴診器だったとは。本人も特別なものだと信じていたと分かると、そこは少し気の毒になりました。
ただ、教祖が自分の体験を信じていたことと、妻を殺したことは別です。女性の悲しみを利用した行動も、それで許せるものではありません。
神父は、鍵がかかっていると思わせた殺人の仕掛けを解き、教祖の信仰の根拠となった体験にも答えを示します。教祖が頼みにしていた説明は、神父によって崩されるのでした。
ブラウン神父 シーズン1「アポロの眼」の感想まとめ
一番引っかかったのは、教祖が神父に鍵を取りに行かせていたところです。人に用事を頼んでおいて、その人がいない間に妻を殺す。仕掛けが分かった後のほうが、嫌な気持ちになりました。
神父がそばにいたことまで、教祖には都合が良かったのですね。神父が事件を解くために考えていた密室も、教祖の説明を信じたところから始まっていたのが悔しいです。
妻の立場を思うと、きつかった。夫が別の女性と一緒になりたいという理由で命を奪われて、その後も夫は女性を連れて去ろうとしているんですから。
女性のことは、責める気になれませんでした。亡くなった両親とつながれると言われて、確かめに行った。その気持ちまで間違いにしてほしくないです。
だから、神父が事件だけでなく、女性が教祖について行くことも心配して動いてくれたのは良かったです。相手を信じ込んでいるときにも、そばで気にかけてくれる人がいるのは心強いですよね。
教祖が戦争で大きな傷を負っていたことには、胸が痛みました。けれど、その過去を知った後でも、妻を突き落とした行動への怒りは残ります。
最後まで心に残ったのは、神父が教団の印を聴診器と結びつけた場面。両親に会いたい女性のためにも、教祖の特別な力を具体的な事実で崩してくれた神父に、ほっとしました。
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