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クルミットです♪
今回は、詩人の屋敷で開かれる朗読会から始まるお話です。妻と若い愛人が同じ家で暮らしていると知るだけで、奥さんのことが気になってしまいます。
そこへ持ち込まれる、主人が今日死ぬという予言。やがて詩人は首をつった姿で発見されますが、その死には幼い娘を失った悲しみが関わっていました。
この記事では、事件の真相と結末まで触れていきます。
それでは3話を一緒に見ていきましょう!
ブラウン神父 シーズン1「歪んだ形」のあらすじ
ある屋敷で、インド人の使用人が主人の書斎へ駆け込みます。精神的な導き手でもある彼は、主人の死を予知したと告げました。
しかも、その日は今日だというのです。
屋敷の主人は、医師から詩人へ転身した男性。関係の冷えきった妻、ずっと年下の愛人、そしてこの使用人と暮らしています。
今日死ぬなんて、朝からそんなことを言われてどう過ごせばいいの? 私なら落ち着いていられません。
ブラウン神父は、知り合いの貴婦人に誘われ、この屋敷で開かれる詩の朗読会へ出かけます。そこで迎えたのは、インド風の服を着た詩人と若い愛人でした。
妻はおどおどした様子で、夫妻の友人の男性も顔をそろえています。しかし、ロンドンからの列車が運休となり、ほかの招待客は来られなくなりました。
朗読会が始まる前、詩人はブラウン神父に頼み事をします。自分に何かあったら妻を気にかけてほしい、と。
死の予言を聞いた日に、妻を神父へ託すような言葉を残す詩人。そのあとに起きることを知ると、ここでの頼みが胸に引っかかります。
少人数で始まった朗読会では、若い愛人も自作の詩を披露します。その内容は、恋人の妻が死ぬことを望む気持ちがむき出しになったものでした。
奥さんがいる前で、そんな詩を読むなんてひどい! 同じ屋根の下で暮らしているだけでもつらいのに。
そして詩人が朗読している途中、妻が部屋を出ていきます。夫もそのあとを追いました。
残った客たちの間では、彼が以前は医師だったことや、愛人の裸を描いたという絵が話題になります。ただし、絵には覆いがかかっていて、その場では中身を確かめられません。
やがて妻が一人で戻り、夫は休んでいると伝えます。客たちは妻の勧めで、庭を散歩することになりました。
ブラウン神父たちが庭で見つけたのは、有毒な植物を集めて育てている一角です。そこには、死んだ猫もいました。
猫まで死んでいるなんて、嫌な気持ちになりますね。さっきの予言もあるので、この庭をのんびり歩く気にはなれません。
散歩の途中で貴婦人が足首をくじき、夫妻の友人が救急箱を取りに屋敷へ戻ります。
一方、屋内に残っていた愛人は、覆われた絵をのぞき込みます。自分を描いたはずの絵にいたのは、詩人の妻でした。
愛人はそれを見て、詩人のもとへ向かいます。
あの絵、愛人ではなく奥さんだったの? 妻を差し置いて振る舞っていた彼女には、かなり腹立たしかったと思います。
庭では、貴婦人が書斎の窓越しに詩人の姿を見つけ、悲鳴を上げます。彼は首をつった状態で、すでに亡くなっていました。
一同は窓ガラスを割って中へ入ります。そばには、自分で命を絶つという内容の書き置きも残されていました。
警察が到着し、死の状況を調べ始めます。しかし、ブラウン神父も警部も、単純な自殺とは受け取れません。
神父はインド人の使用人にも話を聞きますが、使用人は質問に協力的ではありませんでした。夫妻の赤ちゃんに関する話には、特に口が重くなります。
その後、神父は人々を集め、縄の結び方について説明します。結び目は右利きの人が作ったものなのに、亡くなった詩人は左利きだったのです。
自分で結んだ縄ではない。その食い違いから、殺人の疑いが強まりました。
愛人は取り乱し、妻が金目当てで夫を殺したと責めます。ところが、遺言で財産の主な受取人に指定されていたのは、インド人の使用人だとわかります。
何も確かめず、奥さんを金目当てと決めつけるのはやめてほしい! 夫を亡くしたばかりなのに、こんな責められ方はきついです。
妻は部屋を出ていき、ブラウン神父があとを追います。神父はそこで、妻の告解を聞くことになりました。
告解とは、神父に自分の罪を打ち明けることです。事件の質問が飛び交う場から離れ、妻は神父と向き合います。
その間に警部は使用人を逮捕しますが、屋敷にいた人々の話には、まだ食い違いが残っていました。
愛人は午後ずっと居間にいたと主張します。しかし、夫妻の友人が、それは嘘だと指摘します。
誰がどこにいたのかも、すんなりとは定まりません。
ブラウン神父は医学書を調べ、遺体をもう一度確認します。そして一同を集めると、詩人の本当の死因を明かしました。
詩人は首を絞められて亡くなったのではなく、毒を飲んで死んでいたのです。庭の猫も、同じく有毒な植物による毒で命を落としていました。
人々の疑いが妻へ向かったところで、夫妻の友人が自分の犯行だと名乗り出ます。
彼は救急箱を取りに戻ったあと、詩人が眠るのを待ち、カーテンのひもで首を絞めたと説明します。自殺に見せかけるため、書き置きも偽造していました。
救急箱を取りに戻ったあの時間に、そんなことをしていたなんて! 足をくじいた人を助けに行ったとばかり思っていました。
ところが、神父の答えは違います。友人が手をかけた時点で、詩人はすでに死んでいました。
友人は殺そうとすることに気を取られ、目の前の詩人が亡くなっていると気づかなかったのです。
縄と偽の書き置きには他人の手が加わっていましたが、死そのものは詩人が自ら選んだものでした。
その理由は、夫妻が亡くした幼い娘にあります。庭にある名前の刻まれていない墓石も、この子のものでした。
前年、妻が妊娠していたとき、元医師の詩人はつわりを和らげるためにドイツの薬を与えています。その薬がサリドマイドでした。
薬の影響で、娘は体に重い障がいを抱えて生まれ、生後わずか三か月ほどで亡くなっていました。
妻を楽にしようと渡した薬が、娘を苦しめることになってしまった。詩人は、その罪悪感に耐えられずにいたのです。
赤ちゃんが生まれて、たった三か月だったなんて。奥さんの体を気遣って渡した薬だったことも、つらかったです。
若い愛人との関係も、その苦しさを紛らわせようとして始めたものでした。しかし、娘の死への後悔は消えず、詩人は自ら毒を飲んでいました。
苦しかったことはわかります。でも、同じ娘を失った奥さんのそばに愛人を置くのは、やっぱり嫌です。奥さんだってつらかったのに。
事件の経緯が明らかになるなか、友人の話から、妻が睡眠薬をため込んでいたことがわかります。
夫に続いて、妻まで命を絶とうとしていたのです。
ブラウン神父と警部は、急いで妻の部屋へ向かいます。神父は妻に語りかけ、命を絶たないよう説得しました。
奥さんのところへ急いでくれて良かった! 娘も夫も亡くした彼女を、あのまま一人にしてほしくありませんでした。
最後に、ブラウン神父が葬送を執り行います。妻は亡くなった娘のお墓に、夫の遺灰をまきました。
夫の死を追ううちにたどり着いたのは、幼い子を失い、それぞれに苦しんでいた夫妻のことだったのです。
ブラウン神父 シーズン1「歪んだ形」の感想まとめ
いちばん心に残ったのは、妻が娘のお墓に夫の遺灰をまく場面です。夫を見送る場所が、わずか三か月で亡くなった娘のお墓だというのが、なんともつらかった。
奥さんは娘を失ったあとも、夫と若い愛人がいる家で暮らしていたんですよね。朗読会であんな詩まで聞かされて、見ているこちらまで居心地が悪くなりました。
愛人が妻を金目当てと責めるところも、かなり腹が立ちます。自分の絵だと思っていたものが妻の絵だったからといって、あの言い方はひどい!
詩人については、娘のことがわかってから気持ちが揺れました。妻のつわりを楽にしようとしたことが、あんな結果になるなんて、本人も耐えられなかったと思います。
それでも、妻への接し方を思い返すと、かわいそうという気持ちだけにはなれません。同じ家にいて、奥さんも娘のいない毎日を過ごしていたのだから。
首をつった姿や書き置きが偽装だったのに、実際の死因は自殺だったという経緯にも驚きました。友人の告白でようやく話が落ち着くと思ったところで、すでに亡くなっていたとわかるのですから。
でも、今回ほっとしたのは、謎が解けた瞬間よりも、ブラウン神父が妻のもとへ駆けつけたことでした。夫に頼まれていた妻への気遣いが、最後には命に関わることになってしまいましたね。
神父がそばにいてくれて良かったです。娘のお墓に夫の遺灰をまく奥さんを見ると、この人にはもう、一人で苦しんでほしくないと思いました。
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