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クルミットです♪
第12シーズン第5話は、ヴァチカンから盗まれた聖遺物の杯をめぐる回。父を亡くして沈むフランボウを、ブラウン神父がもう一度相棒として呼び出す。非公開オークションから始まる事件の流れと、今回の感想をまとめる。
それでは125話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第125話 シーズン12第5話のあらすじ
ブラウン神父のもとを枢機卿が訪れる。十字架の木で作られたと信じられる杯がヴァチカンから盗まれ、最近破門された神父が容疑者だという。盗難の際には警備員が殺されたとされる。警察には頼れず、ルクセンブルク大公妃のミサまでの一週間で取り戻さなければならない。
協力者に指名されたのはフランボウだった。父を亡くして沈んでいた彼は、自分は足手まといになると渋る。それでも神父に必要だと言われ、最後の一度として引き受ける。二人でいるところを見たブレンダには、神父が口止めを頼む。
二人はホテルで急きょ開かれた宗教美術品の非公開オークションへ向かい、神父が鑑定役として杯を本物と確かめる。会場には、杯に強い執着を見せる寄付者の女性もいた。入札は7万ポンドで決まるが、落札した男は代金を払う前に倒れ、死んだものと見なされる。
一方、ディヴァイン夫人もフランボウが来ていることを知ってしまう。ブレンダに口止めされながらも、サリバンに伝えなければならないと思い悩む。
会場では、布の下から杯が消えていた。すり替えを疑われた仲介役の男は逃げ、もう一人の入札者も姿を消す。車での追跡の末、二人は撃たれて車から放り出された仲介役を見つける。彼は破門神父に撃たれたと言い残し、森の名を告げて息を引き取る。
自分を責める神父に、撃ったのは自分たちではないとフランボウが返す流れが印象的でした。いつもは導く側の神父が、ここでは悲しみの中にいる友人に支えられているんですよね。
森の中の家で寄付者の女性に関する書類を見つけ、二人は彼女を訪ねる。前年に夫と娘を事故で亡くした女性は、杯で苦しみが癒えることを願っていた。杯は競売から戻ると玄関先にあったという。神父は、彼女に杯を持たせて発覚させ、ヴァチカンが寄付を受け取れなくする狙いだったとみる。
杯を持ち出した二人の前に、破門神父とみられる男が銃を手に現れる。フランボウは男を殴りつけ、任務は終わりだと告げて走り去る。男は勾留されるが、神父は枢機卿への電話で、男が引用した聖書がカトリックで用いる訳ではなかったと伝えかける。
聖書の訳の違いという、神父ならではの手掛かりが効いてくる回でした。銃や車の追跡よりも、こういう細部から相手の正体が揺らいでいくほうが、このシリーズらしいと感じます。
警察署で枢機卿は、留置場の男を知らない人物だと告げる。一方、教会には本物の破門神父がナイフを手に現れ、神父は彼が競売で死んだふりをして杯を盗んだと悟る。男は教会を内側から壊すのだと語り、計画を阻んだ神父を許さないと言う。
ブレンダとディヴァイン夫人は男に反撃してその場を逃れる。男は杯を燃やそうとするが、戻ってきたフランボウが火を消す。駆けつけたサリバンとグッドフェローが二人を捕らえようとする中、神父を狙った刃でフランボウが腹を刺され、神父は終油の秘跡を授ける。
その後、病院のフランボウのもとに枢機卿が引き渡しの書類を持って現れ、教会から盗まれた品を取り戻す新部署への協力を持ちかける。フランボウはすぐに応じ、サリバンが来た時にはもう姿がなかった。
ブラウン神父 第125話 シーズン12第5話の感想まとめ
個人的に一番残ったのは、寄付者の女性の場面です。犯人の狙いが杯そのものより、彼女に杯を持たせて教会との縁を断つことだった、という読みが出た瞬間に事件の形が変わりました。癒やしを求めた人の弱さが利用される構図で、後味はかなり苦めです。
捕まえた男が別人だと分かる流れも好みでした。引用した聖書の訳から違和感を拾うのは神父らしい着眼ですし、前半で落札者が倒れた場面が実は犯人の仕掛けだったと分かると、前半の見え方ががらりと変わります。ただ、死んだふりの種明かしは少しあっさりめでしたね。
フランボウについては、父を失って投げやりに見える彼を、神父が一件の依頼で引っ張り出す構図が今回の芯だと思います。終盤、神父が正しかったと伝えるために戻ってきて、神父を狙った刃を受けてしまう。前半の無茶な様子との対比になっていて、この展開は効いていました。
病院で二人が、杯が命を救ったのかを語り合う結末は、答えを決めないところが良かったです。ヴァチカンの新部署に誘われてすぐ乗るフランボウと、また一歩遅れるサリバン。重い事件のあとを、いつもの軽さで締めていました。
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