ブラウン神父 第58話 あらすじ シーズン5第13話 鑑定人が黙った4枚の切手、宿の死と父娘の学費

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骨董の鑑定テントで町が浮き立つなか、アフリカ帰りの父が宿で亡くなりました。疑われたのは医学部を目指す娘です。手掛かりは撃たれていない拳銃と、封筒に貼られた希少な切手でした。

それでは58話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

BS12で10月15日からシーズン2をリピート放送中です!(木・金曜よる9時)

ブラウン神父 第58話 シーズン5第13話のあらすじ

カウンティ・フェアに今年から骨董の鑑定テントが加わり、町はロンドンから来る鑑定人の話題でもちきりだ。そこへ、東アフリカの郵政で働いていたオルダス・ケンプと、医学部を目指す娘グレースが到着し、宿に泊まる。

バンティは、宿に不満を漏らしていた競売会社の鑑定人コリンズを、モンタギュー・ホールに泊めることにする。その夜、オルダスが宿の部屋で亡くなった。庭の植え込みからは植民地の役人が使う古い拳銃が見つかるが、撃たれた形跡はない。

グレースは、暴力を嫌う父は銃を捨てたはずだと話す。前夜、学費を出せなくなったと父に告げられて口論したが、寝る前に仲直りし、封筒を預かったという。父の部屋の前に飲み物を置いたのも彼女だった。

マロリー警部補はグレースを逮捕する。死因は睡眠薬が抗マラリア薬に作用したことで、飲み物から睡眠薬らしい残留物が出ていた。医学生としての知識、直前の口論、死亡給付金がそろったというのが警部補の見立てだ。

医学を志しているから薬に詳しい、という理屈で真っ先に疑われるのはつらいですね。無神論者の彼女が、それでも神父に助けを求めるところに切実さを感じました。

神父は、持ち主の分からない拳銃に注目する。銃砲店によれば、弾を注文したのは彫金店の店主だった。神父は店にあったキリンの絵から、アフリカ帰りの腕のいい彫り師は息子のジョンだと考える。グレースも、ジョンは父の郵政時代の同僚だったと認めた。

ジョンは殺していないと訴えるが、銃と部屋の指紋は一致していた。宿の主人によれば、ジョンはオルダス宛の小包を届けに来ていた。部屋にその包みはなく、ごみ箱からガンオイルの匂いがして、銃は小包で届いたらしいと見えてくる。

一方、マッカーシー夫人は、安値ばかりつけるコリンズを詐欺師と疑い、オイルランプを鑑定に持ち込む。その会話の中で、コリンズがかつて郵政の事務員だったことが分かった。

ジョンが明かした経緯はこうだ。郵政で切手を彫っていた彼とオルダスは、希少なタンガニーカ・グリーンを4枚手元に残し、1年待って英国で売る計画を立てていた。目的はグレースの学費だった。宿で盗難があると聞いたジョンは、護身用に銃を届けたのだという。

ところがオルダスは、宿でかつての同僚コリンズに気づき、発覚を恐れて売却を取りやめた。工房の返済に追われるジョンは引き下がれず、コリンズに切手の鑑定を持ちかけていた。ジョンも警部補に逮捕されるが、切手は手にしていないと訴える。

父と娘、父と息子。二組の親子がどちらもお金で追い詰められているのが、この回の苦いところです。ジョンの焦りが、かえって秘密を外へ漏らしてしまいました。

神父は、空室とされた隣の部屋でコリンズが荷造りをしていた頃に、グレースが飲み物を戸口に置いたと指摘する。さらに、バンティの車のガソリンが減っていた件を、コリンズが夜に宿へ戻った手段として結びつけた。

決め手は、価値ある切手が4枚貼られた封筒を神父が見せても、コリンズが何も言わなかったことだ。コリンズは事故だったと言い張り、眠っているはずのオルダスが起きていて、切手も見つからず、立ち去るときはまだ生きていたと話す。

警部補は、薬の飲み合わせで死なせたのなら過失致死だと告げる。切手は神父の手元にあった。神父はそれを遺産としてグレースに渡す。父の命と引き換えのようだとためらう彼女に、神父は将来救うことになる患者たちの話をした。

ブラウン神父 第58話 シーズン5第13話の感想まとめ

決め手が、鑑定人なら見逃すはずのない切手を前にコリンズが黙っていたこと、という点が気に入りました。何かを言ったからではなく、言わなかったことで嘘が見える。骨董の目利きという彼の看板が、そのまま罠になっているんですよね。

マッカーシー夫人がランプを抱えて乗り込む場面は、最初は空回りに見えました。それなのに、その言い合いからコリンズの郵政時代の経歴が出てきて、事件の線とつながります。怒りに任せた行動が手掛かりを拾ってくる展開は、この回でいちばん楽しかったところです。

ジョンについては、盗みが目的なら手袋くらいするはずで、銃に指紋を残すのは不自然だという神父の見方が筋が通っていて納得しました。一方で、彼が鑑定を持ちかけなければコリンズは切手のことを知らなかったわけで、ジョンにも責任が残る構図になっています。

結末の切手は、もともと父とジョンの不正から生まれたものです。それが学費になるのは、手放しでめでたしとは言いにくいですね。ただ、グレースがすぐには受け取らず、父の命と比べて迷う場面がありました。だから私は、あの受け渡しを素直に受け止められました。

父から封筒を預かっていたことが、結果的に切手を守ったのも印象に残りました。父が明日説明すると言って託したものが、本人のいないところで娘の手に戻る。苦い事件でしたが、この切手の行方がきれいに閉じていたと思います。

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