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クルミットです♪
前シーズンにも登場した死刑囚キャサリンが、執行の直前に釈放されて戻ってきます。修道院というアリバイに守られた彼女の復讐で、ブラウン神父は友人の命と司祭職のどちらかを選ぶよう迫られる回です。
それでは62話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第62話 シーズン6第2話のあらすじ
夫殺しで絞首刑が決まったキャサリンの執行日、ブラウン神父は自分にも責任があると感じながら司祭館で知らせを待っていた。ところが届いたのは釈放の知らせだった。コーヴン家の元掃除人ハブ夫人が、キャサリンの夫の殺害を自白したのだ。
キャサリンは修道院に志願者として入る。神父は、彼女が自分ではなく周囲の人々を狙うだろうと警戒する。一方、新聞記者のエディーは彼女を冤罪の被害者だと信じ込み、神父の責任を追及しようとしていた。
神父とバンティが元看守のフランシスを訪ねると、彼女は自宅で首をつって死んでいた。玄関は内側から塞がれ、裏口も窓も施錠されていた。冤罪への罪悪感をつづったメモも見つかり、マロリー警部補は自殺と判断する。
その夜、マッカーシー夫人らしき声で助けを求める電話が司祭館にかかってくる。神父は修道院へ乗り込むが、夫人は長引いた会合に出ていただけだった。神父は修道院への出入りを禁じられ、翌日の新聞には、言い寄って拒まれた神父がキャサリンを陥れたという記事が載った。
神父が騒げば騒ぐほど、キャサリンの無実が補強されていきます。神父の空回りまで計算に入っている感じが、じわじわ怖いです。
続いてバンティが連れ去られる。電話のキャサリンの声は、記事が事実だと信徒の前で認め、司祭職を辞めると宣言するよう、12時間の期限をつけて迫った。ところが修道院長は、その時刻にキャサリンは朝の祈りで自分の隣にいたと証言する。
外で動く共犯者がいると考えた神父は、ハリーにエディーの尾行を頼む。エディーが入っていったのは新聞社が建てた古い家並みで、フランシスの家と同じ通りにあった。ミサで記事のことに触れかけたとき、教会にコクマルガラスが入り込み、神父は説教を中断して教会を出ていく。
神父が確かめたのは屋根裏の抜け道だった。事件の夜、エディーは編集長グラッドウェルの指示で徹夜の張り込みに出ていた。新聞社が貸す家なら、編集長は鍵を手に入れられる。神父は、編集長が留守のエディー宅から屋根裏を伝ってフランシスの家に入り、殺害したと推理する。
フランシスは編集長の元妻で、別の男性のもとへ去っていた。編集長は裁判を毎日傍聴するうちにキャサリンに惹かれ、捕まらずに元妻へ復讐できると吹き込まれたのだと神父は見る。そして、キャサリンが電話で口にした新聞にまつわる一言を手掛かりに、かつて印刷所だった建物へ向かう。
そこで待っていたキャサリンは、脅迫電話は録音を編集長が流したもので、自分はその間、修道院で証人に囲まれていたと認める。マッカーシー夫人の声も彼女の物まねだった。さらに床の箱に銃を用意して、30秒以内に自分を撃たなければバンティを撃つと迫った。
撃てば大罪になり、見殺しにすれば一生悔いが残ります。どちらを選んでも神父が傷つく二択を「試験」と呼ぶところに、彼女の性格がよく出ています。
実は、明かりの陰で修道服を着せられ縛られていたのがバンティで、袋をかぶって椅子に座っていたのがキャサリンだった。神父が撃てずにいるなか、エディーが銃を取って撃ち、弾はキャサリンに当たる。
致命傷を負ったキャサリンは、出所する受刑者に手紙を託し、家族への大金と孫への脅しを使ってハブ夫人に自白させたと明かす。そして悔い改めないまま息を引き取った。駆けつけた編集長は神父を撃とうとしたが、バンティに銃を奪われた。
フランシスは自殺扱いを免れ、カトリックの埋葬を受けられることになった。それでも神父は、キャサリンも自分も負けたのだと口にする。
ブラウン神父 第62話 シーズン6第2話の感想まとめ
密室の答えが、新聞社が建てた家並みという設定に収まっていたのがうまいと思いました。編集長、記者の家、旧印刷所と、事件の要所がすべて一つの新聞社につながっています。記者が暴こうとしていた不正の構図は、実は彼女の足元にあったわけです。
エディーの立ち位置もかなり皮肉です。冤罪を暴くつもりで神父をたたき、上司の張り込み指示で家を空けさせられて自宅を密室の抜け道に使われ、最後は自分の撃った弾がキャサリンに当たります。利用された人がとどめを刺す形になっていて、正義感の向け先ひとつでここまで転ぶのかと、少し苦い気持ちになりました。
キャサリンの罠は、神父の信仰と友情を同時に試す仕掛けでした。撃たないという選択を貫いた神父は結果的に正しかったのに、計画を崩したのは偶然に近い一発です。決着が狙いの外れた弾でついてしまうという後味の悪さが、この回らしさだと感じます。
最後に神父が、魂を救えなかった以上二人とも負けだと言い切るのが印象に残りました。周りがフランシスの埋葬が守られたことや勝利を挙げても、本人だけは救済の失敗として受け止めています。キャサリンを救えなかったことを敗北と言い切る神父の姿勢が、この因縁の決着としてしっくりきました。
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