ブラウン神父 第56話 あらすじ シーズン5第11話 出所したシドに殺人容疑、スカーフの燃えかすが暴く一家の罪

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シーズン5第11話は、しばらく姿を見せなかったシドが戻ってくる回。ただし再会は穏やかには進まない。出所したばかりの彼は銃を手にし、さらに殺人の容疑までかけられる。犯人の正体まで触れるネタバレ込みでまとめた。

それでは56話を一緒に見ていきましょう!

※ここからは結末までのネタバレを含みます。

BS12で10月15日からシーズン2をリピート放送中です!(木・金曜よる9時)

ブラウン神父 第56話 シーズン5第11話のあらすじ

1年の服役を終えたシドが、模範的な態度による刑期短縮で出所する。罪状は、かつて街娼をしていた女性への暴行だが、実際には無実だった。司祭館ではバンティやマッカーシー夫人が再会を喜んで食卓を囲む。だがシドはしきりに時計を気にし、早々に席を立ってしまう。

神父が後を追うと、シドは銃を手に、判事任命委員会の長の屋敷の前にいた。屋敷では、シドの元弁護人が判事に任命された祝いの会が開かれている。神父は銃を取り上げた。それでもシドは会場に入り、元弁護人に詰め寄る。

シドは獄中で事件資料を入手していた。そこには、被害女性の隣のベッドにいた患者の証言があった。顔に傷痕のあるパナマ帽の男が病室を訪れ、男が去った後に女性がシドを犯人だと言い出したという。シドは弁護人がこれを握りつぶしたと責め、屋敷から追い出される。

シドは神父の制止を振り切って立ち去る。やがて悲鳴が上がり、元弁護人がシャンパングラスで喉を刺されて死んでいるのが見つかる。主人の息子はシドが刺すのを見たと証言し、シドは殺人容疑で逮捕された。神父がトレーラーハウスへ向かうと中は荒らされ、証言書は盗まれていた。

再会の食卓がにぎやかなぶん、時計ばかり気にしているシドとの温度差が重いです。神父がすぐ自転車で後を追うあたり、放っておけない気持ちが伝わってきました。

神父は、今は法律事務所で働く被害女性を訪ねる。しかし子どもとの今の暮らしを守りたい彼女は口を閉ざした。息子と話したいという神父の頼みも、リース家に拒まれる。証言した患者はすでに病死していた。神父はバンティとマッカーシー夫人を伴ってトレーラーを調べ直し、見慣れないボタンを見つける。

帰路、バンティの車が事故を起こし、ブレーキが切られていたと分かる。神父は自分が標的だったと考えるが、警部補は取り合わない。面会したシドは、人を雇って相手から真実を吐かせると言い出した。暴力に答えはないと諭す神父に、シドは怒りをぶつける。

いつもは落ち着いている神父が、マッカーシー夫人の前で、これは解けない謎なのかと弱音を漏らします。シドに突き放されたあとだけに堪える場面でした。

庭でお茶をしていた神父が狙撃される。神父は身を起こして男の前に立ち、拾ったボタンを掲げた。バンティは警察に通報し、神父の机にしまってあったシドの銃で男を制する。男は殺人未遂で逮捕されたが黙秘を続け、雇い主との繋がりは見つからない。

グラスの指紋は血で判別できなかった。神父はシドの身柄を引き受け、釈放させる。神父の見立てでは、犯人はシドが使ったグラスで凶行に及び、罪を着せた。屋敷の外のバケツで見つけた燃えかすは、血の付いた手袋の残りだと神父は考えていた。

決め手はマッカーシー夫人のアセテートのスカーフだった。燃やすと、もろい黒い粒が残り、バケツの燃えかすと一致した。主人の妻は会の最中にスカーフを巻いていたが、事件後は外していた。話を聞いたシドは、銃を手に屋敷へ乗り込む。

銃を突きつけられた妻は、息子を守るために元弁護人を殺したと認める。女性を暴行した真犯人は息子だった。弁護人は判事の地位と引き換えに証言を埋もれさせていたが、真実を話すと妻に告げ、その場で殺されていた。傷痕の男は、主人が使っていた始末屋だった。

神父に息子同然だと語りかけられ、シドは銃を下ろす。すると妻がその銃を奪い、二人を撃とうとした。だが弾は出ない。弾はシドの手の中にあった。殺人を自白したと口走る妻の言葉を、踏み込んだ警部補たちが聞いており、一家3人は逮捕された。

シドは旅に出ると告げる。別れ際に、21歳の誕生日に神父から贈られた時計を売って銃を買ったと打ち明けた。神父はそれを許し、自分の懐中時計を彼に渡した。

ブラウン神父 第56話 シーズン5第11話の感想まとめ

今回いちばん効いていたのは、手掛かりの地味さです。ボタン一つ、バケツの燃えかす、夫人のスカーフ。決定的な物証が出ないなかで、スカーフを燃やして比べる実験から主人の妻にたどり着く流れには、神父らしい観察の積み重ねが出ていました。

一方で、決着が自白頼みなのは少し引っかかりました。主人は、銃で脅して得た話は法廷で使えないと言っていて、その指摘はもっともです。逮捕に至ったのは、妻が保身に走り、警察の耳に届くところで自白を口にしたから。最後の詰めは、相手の自滅に助けられた形です。

それでも、シドが弾を手元に残していた点は救いでした。銃は脅しの道具で、撃つ気はなかったと分かります。神父の言葉で銃を下ろした場面と合わせて、彼が一線を越えていなかったことが示され、ここでほっとしました。

暴行は息子、殺人は母、隠蔽は父。一家がそろって息子を守るために他人へ罪をかぶせているのが苦い話でした。被害女性も子どもとの暮らしのために口を閉ざしていて、彼女だけを責める気にはなれません。

結末で、売られた時計の代わりに神父が自分の懐中時計を渡すのは、この話の締めとしてよくできていました。出所して間もなく時計を気にしていたシドから始まった話が、時計で閉じるのも気が利いています。

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