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クルミットです♪
時計収集家の屋敷で、名高い時計のお披露目の最中に主人の息子が遺体で見つかります。逮捕された時計職人、素性を隠した使用人、そしてブレンダの恋。シーズン10第8話のあらすじと感想です。
それでは108話を一緒に見ていきましょう!
※ここからは結末までのネタバレを含みます。
ブラウン神父 第108話 シーズン10第8話のあらすじ
ブレンダは時計収集家の屋敷で掃除の仕事を掛け持ちしている。同じく新しく雇われた使用人の青年に、彼女は心を寄せていた。屋敷の主人は名高い「ナイチンゲール時計」を手に入れ、そのお披露目の会にブラウン神父とディヴァイン夫人も招かれる。
会には、主人の若い妻、金に執着する主人の息子、主人と疎遠だった時計修理職人が集まった。妻は元メイドで、主人が先妻を亡くしたあとに結婚した相手だ。酒に酔った息子は金を要求して職人を殴り、主人は相続権を奪うと宣告する。息子は使用人の青年に力ずくで連れ出された。
ところが除幕の前、父子は折り合いがついたとそろって告げる。覆いを外すと時計は花瓶にすり替わっており、さらに息子の遺体が見つかった。神父は遺体の手に石炭の粉が付いていることに気づき、額の傷が時計の装飾と合うと指摘する。
凶器が見つからないため、出席者の所持品が調べられた。グッドフェローが職人のポケットから血の付いたハンカチを発見する。職人は見覚えがないと否認したが、サリバンは殺人の容疑で彼を逮捕した。神父は、真犯人がハンカチを仕込んだ可能性を考える。
人前であれほど揉めた父子が、事件の直前にあっさり和解する。神父はこの引っかかりをきちんと拾っていて、それが後半でじわじわ効いてきます。
ディヴァイン夫人は青年の部屋を探り、彼がワルシャワ生まれで名を変えていたことを突き止める。ただ、衣装だんすに隠れていたところを本人に見つかってしまう。ブレンダは自分の過去を打ち明け、青年とロンドンへ行く約束をした。だが荷造りの最中、だんすの隠し場所から消えた時計を見つけてしまう。
神父は、職人と主人が愛し合う仲であることを指摘する。職人は、先妻の死で主人が変わり、それで元メイドと結婚したのだと語った。また妻は、息子と関係を持っていたことを神父に認めている。
青年はブレンダの手引きで屋敷に入り、時計の部屋で時計を手にしているところを主人に見つかる。青年は、時計はナチスに奪われた家族の品だと訴え、殺害は否定した。神父は主人のネクタイにも石炭の粉を見つける。主人は、そのネクタイを自分で結んだのではないと答えた。
神父は駅で妻を見つけ、彼女の妊娠と、貧血のせいとみられる石炭を食べたがる欲求を指摘する。回想では、妻が妊娠を告げると、息子は父と職人の関係を暴露した。息子は堕胎を迫り、応じなければ事故に遭わせると脅してつかみかかる。妻は時計で彼を殴り、血をハンカチで拭って遺体を家具の下に隠していた。
石炭の粉が、息子の手、主人のネクタイ、妻の体調と一本の線でつながります。派手さはないけれど、筋の通った手掛かりの置き方です。
妻は、主人と一緒にいた職人に罪を着せたと認めた。神父は正当防衛だったと告げるが、妻は誰がそれを信じてくれるのかと返す。主人は時計を青年に譲った。
ブレンダは青年とロンドンへ発つことにし、神父とディヴァイン夫人が駅で見送る。だが車内で青年は、時計を競売にかければ裕福になれると語り出す。屋敷に入るために嘘をついたと彼を責めたブレンダは、動き出した列車から飛び降りた。
ブラウン神父 第108話 シーズン10第8話の感想まとめ
競馬中継で盛り上がった拍子に神父の懐中時計が落ち、風防が割れる。その時計を職人が直して返すまでが、時計づくしの回らしい小さな枠になっていました。容疑をかけられた本人が最後に修理を済ませて戻ってくるのも、ちょっと救われる感じです。
犯人の妻については、正当防衛だと言われても素直にはうなずけません。身を守るための一撃までは同情できます。でも、主人と心を通わせていた職人を狙ってハンカチを仕込んだのは、はっきり意図的な選択です。誰が信じるのかという彼女の返しには、その計算の裏にあった孤立がにじんでいました。
ディヴァイン夫人が衣装だんすに隠れ、開けられた途端に見つかる場面は、重い話の中のいい息抜きでした。この探りがなければ青年の素性は出てこなかったので、無茶もちゃんと役に立っています。
いちばん印象に残ったのはブレンダの決断です。自分で青年を屋敷に招き入れたあとなのに、時計を家族の形見だと言っていた彼が売る話を始めた時点で、きっぱり見切りをつけた。動き出した列車から飛び降りる思い切りのよさは、彼女らしいと思いました。
神父は読み書きを教えると約束していましたし、ブレンダも出発前に、神父を父親のような人だと話していました。それを思うと、ケンブルフォードに残る選択は後ろ向きなものには見えません。主人が気前よく時計を譲ったことが、結果的に青年の本心を試す形になった皮肉もよく効いていました。
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